ネットでできないのかな?
こんにちは、キベリンブログです。
パスポートの更新は、オンラインで手続きが可能になっています。
今回は、「オンライン申請で可能になる、5つの対応」について紹介します。
【本記事の内容】
① パスポートのオンライン申請で可能になること【5つの対応】
② 査証欄を増やす「増補制度」は廃止へ【代わりに低価格で発行】
③ まとめ:2023年以降、パスポートのオンライン申請は段階的に対応
改正旅券法の成立を受けて、順次オンライン対応されます。
ネットで可能になることと、増補制度の廃止および新制度も紹介していきますね。
① パスポートのオンライン申請で可能になること【5つの対応】
パスポートの申請は、紙による申請しか受け付けていませんでした。
申請場所はパスポートセンターなど各都道府県の指定場所のみのため、そこへ行く必要があったんですよね。
「合計2回(申請で1回、受け取りで1回)」行かなければならず、かなり不便でした。
ですが、2022年4月20日に改正旅券法が成立し、「オンライン申請」が可能になっています。
オンライン申請なら「受け取りの1回(※郵送での交付は検討中)」だけ行けば済むので、ラクですよね。
どんな申請がネットでできるのか、具体的に紹介していきますね。
【パスポートのオンライン申請で可能になること】
❶ 更新(切替申請)【2023年3月27日から開始】
❷ クレジットカードでの手数料納付【一部窓口で開始】
❸ 紛失届【2023年3月27日から一部地域で開始】
❹ 新規発行(新規申請)【2025年3月24日から開始(一部地域はすでに可能)】
❺ 郵送での交付【2024年度以降に検討】
オンライン申請は段階を踏んで、順次対応されていく予定です。
対応は5つあるので、順番に見ていきましょう。
❶ 更新(切替申請)【2023年3月27日から開始】
早めにオンライン申請が可能になるのは、「パスポートの更新(切替申請)」ですね。
なぜ更新はオンライン対応が早いかというと、「戸籍謄本が不要」だからですね。
運用は「2023年3月27日」から開始されています。
更新手続きは、パスポートの有効期限が「1年未満 ~ 期限切れまで」可能です。
※オンライン申請の具体的な申請手続きの流れは、「【スマホでOK】パスポート更新のオンライン申請と、手続きの流れ」をご覧ください。
❷ クレジットカードでの手数料納付【一部窓口で開始】
これはオンラインに限りませんが、手数料の「クレカ決済」が可能になります。
一部の窓口では、すでにクレジットカード払いに対応しています。
以前は「現金のみ」でしか手数料は支払えませんでした。
手数料は10年有効で「16,000円」、5年有効で「11,000円」と高いので、クレジットカードで払えるようになっているのは便利ですね。
※海外向けのおすすめクレカについては、「【必須条件あり】海外向けに作るおすすめクレジットカード3選」で紹介しています。
❸ 紛失届【2023年3月27日から一部地域で開始】
パスポートを失くした場合、「紛失届」の提出が必要です。
なぜなら、そのパスポートの不正利用を防ぐため失効させる必要があるからですね。
運用は「2023年3月27日」から一部地域で開始されており、紛失届もオンラインで申請できるようになります。(対応地域はマイナポータルで確認できます)
紛失届は手数料もかからないし、簡単にネットで手続きできるのはうれしいですね。
※紛失届については、「【国内と海外】パスポートを失くした時の対処方法とは?【紛失届】」で解説しています。
❹ 新規発行(新規申請)【2025年3月24日から開始(一部地域はすでに可能)】
パスポートの新規発給の申請も、オンラインで可能になります。
ただし、開始時期は「2025年3月24日から」と、更新手続きよりも対応まで時間がかかります。(※戸籍謄本を郵送で受け付ける一部地域は、新規発行のオンライン申請がすでに可能)
なぜなら、新規発行は「戸籍謄本の原本が必要」だからですね。
法務省が2023年度以降に「戸籍の電子化」を進めており、それを待ってシステム整備を進める方針になっています。
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❺ 郵送での交付【2024年度以降に検討】
運用は決定していませんが、「郵送での交付」が2024年度以降に検討される予定です。
本人確認はマイナンバーカードを活用し、オンライン申請の普及率も考慮して判断されます。
現状は受け取りでもパスポートセンターなどに行かなければならないので、面倒なんですよね。
かなり先になりそうですが、郵送で対応してもらえるとありがたいですね。
※パスポート受け取りの体験談は、「【経験談】パスポート受取まで何日かかる?【当日の待ち時間も紹介】」で紹介しています。
② 査証欄を増やす「増補制度」は廃止へ【代わりに低価格で発行】
前のパートで、オンライン申請による5つの対応を紹介しましたが、実は廃止されたものもあります。
それが「増補制度」ですね。
査証欄を増やせる増補申請は、廃止された
以前から増補は、廃止が検討されていました。
なぜなら、以下の理由があったからですね。
【増補制度の廃止が検討されていた理由】
・増補すると、旅券の偽造を疑われやすい
・「G7(先進7か国)」のうち、増補制度を残しているのは日本だけ
・顔認証などの電子化が進み、出入国スタンプを押さなくなった国が増えている
こういった理由の検討から、廃止が決まりました。
2023年3月27日以降は、増補ができなくなっています。
私も増補申請をしたことがあるのですが、「安さ」と「早さ」にはメリットがありました。
でもパスポートは40ページ増えて分厚くなるし、重くもなるので、そこはデメリットでしたね。
増補の代わりに、新制度あり【有効期限が同じものを低価格で発行】
増補制度が廃止される代わりに、新たな制度が加わります。
それは「同じ有効期限のパスポートを、通常よりも低価格で新規発行する」という制度です。
手数料の金額は「6,000円」です。
ただ、査証欄が少なくなった場合は、有効期限にかかわらず「更新(切替申請)」も可能になっています。
更新すれば、もちろん有効期限は「10年 or 5年」延びます。
残りの有効期間と新たな制度の金額を比べてみて、あなたにとってお得になる方を選びましょう。
※増補の廃止と新制度の開始については、「パスポート増補制度は、いつから廃止か【2023年から新制度】」で紹介しています。
③ まとめ:2023年以降、パスポートのオンライン申請は段階的に対応
本記事では、「オンライン申請で可能になる、5つの対応」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【パスポートのオンライン申請で可能になること】
❶ 更新(切替申請)【2023年3月27日から開始】
❷ クレジットカードでの手数料納付【一部窓口で開始】
❸ 紛失届【2023年3月27日から一部地域で開始】
❹ 新規発行(新規申請)【2025年3月24日から開始(一部地域はすでに可能)】
❺ 郵送での交付【2024年度以降に検討】
【増補制度の廃止と、代わりの新制度】
・査証欄を増やせる増補申請は、廃止される
・増補の代わりに、新たに「同じ有効期限のパスポートを低価格で新規発行する」制度が開始される
日本はオンライン対応が遅れていますが、やっとパスポートもオンライン申請が進み始めました。
2023年3月以降、「更新(切替申請)」のオンライン申請が可能になっています。
パスポートは「申請で1回、受け取りで1回」と2回は申請場所に行く必要がありました。
申請をオンラインで行えば、受け取りのときに1回だけ行けばOKです。
遅れている役所系の「オンライン対応」と「キャッシュレス対応」は、できるだけ早く進んでくれることを望みます。
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