こんにちは、キベリンブログです。
退去するときの立ち会いは、当たり前のようにしていることが多いですよね。
今回は、「退去立ち会いが不要な理由と、鍵の返却方法」について紹介します。
【本記事の内容】
① 退去立ち会いは、しなくても良い【法的にも不要】
② 退去立ち会いが不要な理由とは【メリットなし】
③ 退去立ち会いをしないときの鍵の返却方法【事前に要確認】
④ まとめ:退去立ち会いはデメリットが多いので、しない方がおすすめ
退去立ち会いをする場合、しない場合ともに経験してきました。
経験から、立ち会いをおすすめしない理由を語っていきます。
① 退去立ち会いは、しなくても良い【法的にも不要】
引越しするとき、不動産会社(管理会社)との「退去立ち会い」が必要だと思っていませんか?
以前は私も、そう思っていました。
結論ですが、退去立ち会いは「不要」です。
その根拠を説明していきますね。
「退去立ち会い」は、義務ではない
賃貸契約を解約するとき、「退去時は立ち会わなければならない」という法律上の決まりはありません。
国交省の「賃貸住宅標準契約書」にも、そのような記載はないんですよね。
つまり、退去の立ち会いはしなくても良いんです。
「じゃあ解約ってどうすれば成立するの?」というと、以下の2つの条件で成立します。
【賃貸借契約の解約が成立する条件】
・解約申入れ(書面での通知)
・物件の明渡し(鍵の返却)
要するに「解約通知書」を送って、「鍵を返却」すれば、解約となります。
賃貸借契約書に、「立ち会いが必要」と記載がないかチェック
法的に立ち会いは不要ですが、「特約」がある可能性があります。
ただ実際にそういった特約を見たことはないのですが、契約書に「退去時に立ち会いが必要」などと記載がないか、確認しておきましょう。
チェックするところは、「乙(借主)からの解約」の項目ですね。
「1か月前までに解約を申入れること」といった内容が書かれているところに、「立ち会い必須」といった特約がなければOKです。
退去立ち会いをしない不動産会社もある
最近では、退去立ち会いをしない不動産会社もあります。
私も経験がありましたが、不動産会社から「立ち会いはしていない」との連絡がありました。
立ち会いなしでも問題なく解約できたので、こういったケースがあることも知っておくと良いですね。
※退去でぼられる特約については、「【クリーニング特約】賃貸契約で退去時にぼられる理由と特約の交渉術」で紹介しています。
② 退去立ち会いが不要な理由とは【メリットなし】
繰り返しですが、退去の立ち会いは義務ではないので、してもしなくても良いわけです。
立ち会いをするメリットはないので、「退去立ち会いはしない」ことをおすすめします。
退去立ち会いが不要な理由
・対面でサインを迫ってくる
・何か言われても、その場での判断が難しい
・「元からついていたキズ」と訴えたところで、受け入れてくれない
退去立ち会いには、上記のようなデメリットがあります。
中でも「退去費用を受け入れるサイン」を強要してくることが、最も大きな問題ですね。
退去立ち会いでサインしてしまうと、拒否が難しくなる
普通に部屋を借りる人なら、賃貸の契約についての深い知識はないですよね。
その場で書類にサインを迫られると、冷静な判断ができなくなります。
私も以前は、言われるがままにサインしていました...。
早く済ませたくてサインしてしまうと、後で不当な退去費用を請求されても、拒否するのが難しくなります。
立ち会いをしなければ郵送などで書類が届くので、落ち着いて内容を確認できますよね。
うっかりサインをしないためにも、退去立ち合いは避けることをおすすめします。
費用請求の根拠は、「請求する側」が証明する責任がある
実は勘違いされていることが多いのですが、証明責任は「請求する側」にあります。
つまり、原状回復の費用を請求するためには、「不動産会社(管理会社)」が写真などの証拠を準備しなければなりません。
入居者のあなたが、入居時と退去時の写真を提示する必要はないんですよね。
これは法的にも決まっているので、しっかり押さえておきましょう。
※実際に不当な費用請求を受けて訴訟を起こしたのですが、裁判官は不動産会社に証拠の提出を求めていました。
敷金返還請求の訴訟については、「【敷金返還訴訟】裁判をひとりで起こした話【経験談】」をご覧ください。
③ 退去立ち会いをしないときの鍵の返却方法【事前に要確認】
退去立ち会いをしないとき、「鍵の返却」はどうすればいいのでしょうか?
不動産会社(管理会社)から返却方法を指定されることもありますが、以下の3つの方法があります。
退去立ち会いをしない場合の鍵の返却方法
・方法1 : 施錠後にドアの郵便受けに入れておく
・方法2 : 郵送する
・方法3 : 不動産会社(管理会社)へ直接返しに行く
私は「方法1」で返したのですが、最後に部屋を出るとき、鍵を閉めてドアの郵便受けに入れれば良いのでラクでした。
トラブル対策のために、鍵を郵便受けに入れるところを動画に撮って残しておくと、証拠になるので安心ですね。
鍵の返却は、解約日までに返すことに注意
解約は、「解約申入れ(書面通知)」と「物件の明渡し(鍵の返却)」で成立すると説明しました。
鍵の返却は、「解約日まで」に返すようにしましょう。
上記の「方法1」は気にする必要はありませんが、特に「方法2(郵送する)」は届くまでに数日はかかります。
鍵が届くまでの日数も考えて早めに退去する必要があるので、注意しておきましょう。
「方法3(管理会社へ直接返しに行く)」は確実ですが、遠い場合は時間がかかるので、事前に調べておくと安心ですね。
合鍵の返却も、忘れずに
鍵は入居の際に、「2本」渡されることが一般的です。
いつも使っていた鍵だけでなく、合鍵も忘れずに返しましょう。
返し忘れたり紛失したりすると、その鍵の費用を請求されることになりますので。
【補足】念のため「退去立ち会いはしておきたい」と考えて立ち会いをするなら、注意するべきポイントがあります。 詳しくは「【賃貸】退去立ち会いする場合、気をつける3つとは【怖くなくなる】」を参考にしてくださいね。
④ まとめ:退去立ち会いはデメリットが多いので、しない方がおすすめ
本記事では、「退去立ち会いが不要な理由と、鍵の返却方法」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【退去立ち会いの義務について】
・退去立ち会いは、義務ではない(法的にも不要)
・解約は、「解約申入れ(書面通知)」と「物件の明渡し(鍵の返却)」で成立する
・契約書に「立ち会いが必要」などの特約がないかチェックしておく
【退去立ち会いが不要な理由】
・対面でサインを迫ってくる
・何か言われても、その場での判断が難しい
・「元からついていたキズ」と訴えたところで、受け入れてくれない
【退去立ち会いをしない場合の鍵の返却方法】
・方法1 : 施錠後にドアの郵便受けに入れておく
・方法2 : 郵送する
・方法3 : 不動産会社(管理会社)へ直接返しに行く
繰り返しですが、「退去立ち会い」は義務ではありません。
退去立ち会いをしなくても、解約は成立します。
デメリットが多いので、立ち会いはおすすめしません。
退去時のトラブルを避けるためにも、本記事の内容を参考にしてみてくださいね。
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