MM2Hビザって取れるのかな?
こんにちは、キベリンブログです。
海外移住にはビザが必要なので、取れる条件は気になりますよね。
今回は、「マレーシアのMM2Hビザ要件の改正(2021年10月開始)」について、紹介します。
【本記事の内容】
① マレーシアのMM2Hとは、長期滞在ビザ【おもなビザは3つ】
② MM2Hビザ要件の改正内容(改悪)【2021年10月開始】
③ まとめ:MM2Hビザの新条件は厳しいので、就労ビザの選択肢もある
マレーシアへ海外転職して、移住していました。
経験から、MM2Hビザの改正ポイントを語っていきます。
① マレーシアのMM2Hとは、長期滞在ビザ【おもなビザは3つ】
「MM2H(Malaysia My 2nd Home)」とは、マレーシア政府が推進している「長期滞在のビザ取得プログラム」です。
簡単にいうと「ある程度お金があるなら、長期滞在できるビザを出してあげるよ」というのが、MM2Hビザの位置付けですね。
退職者向けのリタイアメントビザの印象が強いのですが、30代から50代の申請者が増えています。
他の国と比べて、ビザの要件がゆるいことも影響していますね。
新型コロナウイルスの影響で、MM2Hビザ申請の受付を停止していました。
ですが2021年10月から、受付を再開しています。
マレーシアのおもなビザは、3種類
❶ 長期滞在ビザ(MM2H) : 収入・資産証明が必要
❷ 就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
❸ ビザなし(観光ビザ) : 滞在は90日以内まで
マレーシアのおもなビザは、上記の3つです。
それぞれ簡単に説明しておきますね。
❶ 長期滞在ビザ(MM2H) : 収入・資産証明が必要
本記事で解説していくビザですが、取得には一定の収入・資産証明が必要になります。
申請は「エージェント(日本語対応の代理店あり)」に依頼するのが一般的ですね。(自力でやると、相当な時間と労力が必要)
以前は「1,000万円」ほどの資産でOKだったのですが、2021年10月から申請要件が変わっています...。
改正される条件は、次のパートで詳しく紹介していきますね。
なお、ビザの有効期間中は何回でもマレーシアの出入国が可能です。
❷ 就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
マレーシアの会社に就職すれば、「就労ビザ(Employment Pass)」を簡単に取得できます。
申請の手続きは会社がやってくれるので、会社に指示された書類を出すだけでOKです。
海外転職して就労ビザを取るのが、20代から40代くらいの人には最も海外移住しやすい方法ですね。
マレーシアで働いて稼げるので、最初の数か月分の生活費の貯金で移住できます。
何より、海外で仕事をする経験を積めることが、大きな資産になります。
就労ビザもMM2Hと同様、何回でもマレーシアに出入国できます。
※海外転職を実現する方法は、「海外転職を実現するには?方法・ステップを解説【経験談】」をご覧ください。
❸ ビザなし(観光ビザ) : 滞在は90日以内まで
マレーシアはビザなしでも「90日まで」滞在できます。
ただし、マレーシアの会社で働いたり、銀行口座を作ったりはできません。
一度出国すれば日数はリセットされ、再入国すると新たに90日滞在できます。
この方法で長期滞在することを「ビザラン」というのですが、東南アジアではビザラン規制が広がっています。
短期間で出入国を繰り返すと、滞在日数を2週間や1か月に減らされたり、入国を拒否されたりします。
通常でも「1年間に180日まで」しか滞在は認められていないので、本格的に移住するなら「MM2H」か「就労ビザ」を取りましょう。
※ビザキャンセル後の再入国については、「【マレーシア】ビザキャンセル直後の再入国は可能?【退職後の注意】」で紹介しています。
② MM2Hビザ要件の改正内容(改悪)【2021年10月開始】
新型コロナウイルスの影響で、マレーシア政府はMM2Hビザの受付を停止していました。
2021年10月から、申請の受付を再開しています。(在マレーシア日本大使館のHP参照)
ただし再開にあたり、申請要件が「改正(改悪!)」されました。
どう変わったのか、以前の条件と比べて見ていきましょう。
MM2Hの新しい申請要件【2021年10月開始】
従来 |
新しい申請要件 |
|
❶ 収入条件 |
月10,000RM以上 |
月40,000RM以上 |
❷ 資産証明 |
50歳以上:350,000RM 50歳未満:500,000RM |
1,500,000RM |
❸ 定期預金額 |
50歳以上:150,000RM 50歳未満:300,000RM |
1,000,000RM |
❹ ビザ手続き費用 |
なし |
5,000RM |
❺ 年間パス料金 |
90RM |
500RM |
❻ 申請可能年齢 |
20歳以上 |
35歳以上 |
❼ 有効期間 |
10年間 |
5年間 |
❽ 滞在義務 |
なし |
90日以上 |
上記のとおり、新しい条件はかなり厳しくなりました。
収入・資産ともに「約4倍」ほどハードルが高くなっています。
この条件だと、かなり申請者は減りそうですね...。
反発も強そうですし、申請状況を見てまた要件を改正するかもしれません。
MM2Hビザ発給の上限数は、マレーシア総人口の1%未満
ちなみに、MM2Hプログラムは上限数があり、「マレーシア総人口の1%未満」とされています。
マレーシアの人口は約3,200万人で、すでに約5万人がMM2Hを取得しています。
残り25万人くらいは余裕があるので、すぐに締め切られることはなさそうです。
とはいえ、こういったビザの方針は突然変わることもあるので、注意しておきましょう。
※今回のMM2Hビザの改悪を受けて、資産条件がゆるい「S-MM2Hビザ」が注目されています。
S-MM2Hの詳しい内容は、「【マレーシア移住】注目のS-MM2Hビザとは?【条件を比較】」をご覧ください。
③ まとめ:MM2Hビザの新条件は厳しいので、就労ビザの選択肢もある
本記事では、「マレーシアのMM2Hビザ要件の改正(2021年10月開始)」について、紹介しました。
ポイントをまとめます。
【長期滞在ビザ(MM2H)のポイント】
・MM2H(Malaysia My 2nd Home)とは、長期滞在のビザ取得プログラム
・MM2Hの取得には、一定の収入と資産証明が必要
・2021年10月から要件が厳しくなっている(以前は約1,000万円の資産でOKだったが、約4倍に上がる)
【マレーシアのおもなビザ3つ】
❶ 長期滞在ビザ(MM2H) : 収入・資産証明が必要
❷ 就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
❸ ビザなし(観光ビザ) : 滞在は90日以内まで
マレーシアのMM2Hビザは、他国のリタイアメントビザと比べて、要件のゆるさも人気のひとつでした。
ところが、2021年10月からの申請受付の再開に合わせて、要件が改悪されています。
以前よりもあまりに厳しくなっているので、このままだとちょっと残念ですね...。
就労ビザであれば、現地就職すれば簡単に取れます。
早く移住を目指すなら、海外転職の方が早いですね。
MM2Hビザは要件を見直す可能性も高いと思うので、変更されたら情報を更新していきますね。
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