修理業者に連絡すればいいのかな??
こんにちは、キベリンブログです。
賃貸で部屋の設備に問題があったら、まず注意するのは最初の連絡先です。
今回は、「賃貸で部屋の設備が壊れたときの、プロセスと対処法」について紹介します。
【本記事の内容】
① 賃貸で部屋の設備が故障したときのプロセスとは【まずは管理会社】
② 設備の修理を依頼しても、直してもらえない場合の対処法【修繕権と賃料減額】
③ まとめ:設備修理のプロセスと対処法を知っておくと、後から損せずに済む
引越しを繰り返す中で、設備に関する対処法を学んできました。
経験から、損しない方法を語っていきますね。
① 賃貸で部屋の設備が故障したときのプロセスとは【まずは管理会社】
「トイレから水漏れ」「換気扇が動かない」「エアコンが壊れた」といった設備の故障は、ふつうに生活していても起こりますよね。
部屋の設備に問題があったときは、以下のプロセスで対処していきます。
【設備が故障したときのプロセス】
❶ あなた(借主)から管理会社(貸主)に設備の故障を連絡する
❷ 管理会社(貸主)が修理業者に修理を依頼する
❸ 修理業者(または管理会社)から折り返しの連絡が来たら、修理日程を調整する
❹ 修理の完了後、修理業者が管理会社(貸主)に費用を請求する
4つのプロセスを、順番に解説していきますね。
❶ あなた(借主)から管理会社(貸主)に設備の故障を連絡する
設備の故障に気づいたら、まずは「部屋の管理会社(貸主)」に連絡しましょう。
なぜなら、設備は貸主のものであり、あなたに過失がない限りは修理費用は貸主の負担になるからですね。
直接あなたが修理業者に連絡して直してもらったりすると、費用を負担するハメになります。
どんなに早く直してもらいたくても、まずは管理会社(貸主)への連絡が先です。
「大した故障でもないし、連絡も面倒だからいっか...。」と放置したままにするのは、危険です。
「善管注意義務違反」にも問われたりするので、とにかく早めに知らせておきましょう。
(※詳しくは「【賃貸】善管注意義務違反に注意!退去費用で損しない方法【具体例】」をご覧ください)
連絡の手段ですが、電話だけでなく「メール」で故障の状態がわかる写真も送っておくと、安心ですよ。
記録にも残るので、後からトラブルになったときに証拠として使えますので。
【管理会社の営業時間外に、設備の故障が発生した場合】
管理会社の営業時間外に故障が発生したときは、ひとまずメールで連絡しておき、営業が開始されたらすぐ電話などで連絡しましょう。
ただし、故障の問題が大きくて緊急を要する場合は、担当者の携帯など営業時間外でも連絡がつく連絡先に、直ちに連絡します。
故障に備えて、事前に緊急時の連絡先も確認しておきましょう。
❷ 管理会社(貸主)が修理業者に修理を依頼する
あなたから連絡を受けた管理会社(貸主)が、修理業者へ修理を依頼します。
トイレの水漏れといったよくある故障なら、管理会社はいつも依頼している業者があったりするんですよね。
なので管理会社が慣れていれば、わりとスムーズに進むことも多いです。
(なかなか直してもらえない場合の対処法については、次のパートで解説していきます)
❸ 修理業者(または管理会社)から折り返しの連絡が来たら、修理日程を調整する
管理会社が修理業者へ依頼後、あなたに修理業者から連絡が来ます。
管理会社を経由して連絡が来るかもしれませんが、私の場合は修理業者から直接連絡が来ることが多かったですね。
その連絡で、修理の日程や時間を調整しましょう。
修理業者の会社や担当者の連絡先も確認しておくと、安心ですよ。
❹ 修理の完了後、修理業者が管理会社(貸主)に費用を請求する
修理業者が部屋に来て修理が完了しても、修理費用はあなたが払う必要はありません。
修理業者は、黙っていても管理会社に費用を請求するはずです。
もし修理業者からあなたに費用を請求された場合は、管理会社に連絡するよう依頼しましょう。
繰り返しですが、あなたに過失がない限りは「修理費用は貸主の負担」ですので。
以上4つのプロセスが、故障のときの基本的な流れになります。
簡単な問題なら、この流れでスムーズに終わります。
でも、なかなか直してもらえないケースもあるんですよね。
そういったときの対処法を、次のパートで紹介していきます。
② 設備の修理を依頼しても、直してもらえない場合の対処法【修繕権と賃料減額】
前のパートで、部屋の設備が壊れたときの基本的なプロセスを見てきました。
すぐに設備を直してもらえなかった場合について、2つの対処法を紹介します。
【すぐに設備を修理してもらえない場合の対処法】
・設備の修理を依頼しても、直してもらえない場合 : 修繕権の行使
・上階からの水漏れなど、修理に時間がかかる場合 : 賃料減額の請求
設備の修理を依頼しても、直してもらえない場合 : 修繕権の行使
「前のパートの❶」で故障の連絡をしても、管理会社(貸主)の対応が遅いことがあります。
例えば「エアコンが壊れて使えないのに、なかなか修理してくれない」といったケースですね。
早く直したくても設備は貸主のものなので、あなた(借主)が勝手に修理をすると責任を問われかねません。
ですが「2020年4月の民法改正」で、次の2つの場合は「借主が修理できる権利(修繕権)」が付与されています。
【修繕権を行使できる場合】
・貸主に修理が必要なことを通知したにもかかわらず、必要な修理をしないとき
・急迫の事情があるとき
上記の場合であれば、「管理会社(貸主)の同意がなくても、あなた(借主)自身で修理が可能」です。
修理にかかった費用も、管理会社(貸主)へ請求できます。
「くらしのマーケット」のサイトでは、あなたの地域に合わせてネットで簡単に修理業者を探せます。
法的にも費用請求は認められているので、あなたから業者に修理を依頼しましょう。
上階からの水漏れなど、修理に時間がかかる場合 : 賃料減額の請求
原因の特定が難しい故障の場合、修理までどうしても時間がかかります。
例えば「上階からの水漏れ」などですね。
原因によって、責任の所在は以下のように変わってきます。
【上階からの漏水の具体例での、原因と責任の所在の違い】
・専有部(各個室)が原因 : 各個室の管理会社(貸主)の責任
・共有部が原因 : マンションの管理会社(管理組合)の責任
・上階の借主(入居者)の過失が原因 : 上階の借主の責任
原因がわからないと、誰が修理の責任を負うのかもわからないんですよね。
加えて現場確認のスケジュール調整も難しかったりするので、1か月以上かかることも多いです。
こういった水漏れなどによる部屋の利用制限や、故障で設備が使えない間は、「賃料の減額」を請求できます。
賃料の減額の権利は、2020年4月の民法改正で強い内容に変わっているので、積極的に請求しましょう。
※減額を請求できる金額など詳しい内容は、「【賃貸】設備不良や故障が直るまで、家賃は減額される【法律改正】」をご覧ください。
③ まとめ:設備修理のプロセスと対処法を知っておくと、後から損せずに済む
本記事では、「賃貸で部屋の設備が壊れたときの、プロセスと対処法」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【設備が故障したときのプロセス】
❶ あなた(借主)から管理会社(貸主)に設備の故障を連絡する
❷ 管理会社(貸主)が修理業者に修理を依頼する
❸ 修理業者(または管理会社)から折り返しの連絡が来たら、修理日程を調整する
❹ 修理の完了後、修理業者が管理会社(貸主)に費用を請求する
【すぐに設備を修理してもらえない場合の対処法】
・設備の修理を依頼しても、直してもらえない場合 : 修繕権の行使
・上階からの水漏れなど、修理に時間がかかる場合 : 賃料減額の請求
賃貸で部屋を借りて生活している以上は、設備の故障はつきものです。
設備に問題が起きたら、とにかく最初は「管理会社(貸主)」に連絡しましょう。
部屋の設備は「貸主のもの」なので、壊れたときの修理費用は貸主の負担です。
勝手に修理業者へ連絡したりすると、損することになります。
なかなか直してもらえなければ、あなた(借主)には「修繕権の行使」と「賃料減額の請求」の権利があります。
4つのプロセスと2つの対処法を押さえて、後から損しないようにしてくださいね。
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