こんにちは、キベリンブログです。
賃貸の仲介手数料については、実は法律で決められています。
今回は、「仲介手数料の原則と、半額にする3つの方法」について紹介します。
【本記事の内容】
① 「仲介手数料は家賃1ヶ月分が相場」は、実は罠だった【原則は半額(0.5ヶ月分)】
② 仲介手数料を半額にする、3つの方法【交渉術】
③ まとめ:仲介手数料の原則と上限は、法律で決まっている。騙されないよう注意しよう
以前は不動産屋の言われるがまま、当たり前のように1ヶ月分を払っていました。
裁判などで知識をつけた経験から、損しないための方法を語っていきますね。
① 「仲介手数料は家賃1ヶ月分が相場」は、実は罠だった【原則は半額(0.5ヶ月分)】
部屋を借りるときに「不動産屋(仲介業者)」で契約すると、仲介手数料として「家賃の1ヶ月分」を請求されることがほとんどですよね。
でもこの1ヶ月分の金額は、実は「例外」です。
不動産屋が請求する仲介手数料には法律があり、「宅地建物取引業法(宅建業法)」で定められています。
まずは法律の内容について、紹介していきますね。
法律(宅建業法)で決められている、仲介手数料の規定
・原則は、「貸主から賃料の0.5ヶ月分、借主から賃料の0.5ヶ月分」
・「貸主 or 借主の承諾がある場合」のみ、どちらか一方から賃料の1ヶ月分を上限として受け取れる
法律で定められている内容は、上記のとおりです。
仲介手数料は半額でも、決して安いわけではありません。
「賃料の半額(税込で0.55ヶ月分)が、当たり前」なんですよね。
一般的な相場と言われる1ヶ月分というのは、承諾した場合のみ適用される「例外」だったということです。
知らないことにつけこんで、1ヶ月分を請求されている
仲介手数料は「家賃の半額が原則」という法律の内容は、ほとんど知られていないですよね。
私も以前は知りませんでした。
当たり前のように、「倍の金額(家賃の1ヶ月分)」を払っていました。
知らないことをいいことに、1ヶ月分が相場として請求されています。
業者側のサイトでは儲けが減ることになるので、わざわざ「半額が原則」とは説明しません。
世間に広く1ヶ月分が相場と紹介されていたら、疑いなく払ってしまいますよね...。
一部の不動産屋には、仲介手数料「半額」もある
ただ最近では、仲介手数料を半額としている業者も出てきています。
例えば、「mini mini(ミニミニ)」や「エイブル」といった不動産屋ですね。
最初から半額の提示なので、値引き交渉する必要がありません。
(ただ別の費用に上乗せされている罠もあるので、そこは注意が必要です)
とはいえ、最初から半額にする業者は、まだまだ一部です。
よく知られた大手の不動産屋など、ほとんどが1ヶ月分の罠をしかけているのが実情ですね。
※仲介手数料だけでなく、初期費用全般を安くする部屋の探し方については、「【10万円以下】賃貸の初期費用を安くする部屋探し方法【実績公開】」をご覧ください。
② 仲介手数料を半額にする、3つの方法【交渉術】
前のパートで、仲介手数料の原則は「家賃の半額(0.5ヶ月分)」であることを説明しました。
最初から原則に沿った金額であれば、納得できますよね。
でも実際は、家賃の1ヶ月分を請求してくる不動産屋がほとんどです。
つまり「交渉」しないと、法律の原則である半額にはなりません。
「実際に交渉したら、半額にできるの?」と気になりますよね。
そこで、仲介手数料を半額にするための方法を紹介していきます。
【仲介手数料を半額にする方法】
❶ 法律の知識を使って、「賃料1ヶ月分の仲介手数料は承諾しない」ことを伝える
❷ 不動産屋(仲介業者)は3つ以上使って、初期費用の見積もりを取る
❸ 「他の業者は仲介手数料が半額or無料」という情報を伝えて、交渉する
順番に見ていきましょう。
❶ 法律の知識を使って、「賃料1ヶ月分の仲介手数料は承諾しない」ことを伝える
最初の方法としては、「法律(宅建業法)」を活用する交渉術ですね。
「借主への仲介手数料は0.5ヶ月分が原則ですよね?1ヶ月分は承諾できません。」と伝えましょう。
これで実際に半額にできました。
ただ、この方法で成功しない可能性もあります。
なぜなら、黙って1ヶ月分を払ってくれる別の借り手を見つけた方が、不動産屋の利益になるからですね。
「繁忙期(1月~3月)」や「人気物件」だった場合、成功率は低くなるので注意しておきましょう。
❷ 不動産屋(仲介業者)は3つ以上使って、初期費用の見積もりを取る
利用する不動産屋は、賃貸検索サイトから返信のあった業者や、たまたま近所の業者を利用したりしますよね。
でも、1つの業者しか使わない理由は、どこにもありません。
必ず「複数(3つ以上)」の業者を使って、初期費用の見積もりを取りましょう。
なぜなら、仲介手数料や火災保険などを含めた初期費用の金額は、業者によって違うからですね。
見積もりの中で仲介手数料の安い業者を選んで、交渉を進めましょう。
仮に最初から仲介手数料が半額でも、他の費用が上乗せになっている(消毒料などオプションの名目で)こともあるので、注意してくださいね。
❸ 「他の業者は仲介手数料が半額or無料」の情報を伝えて、交渉する
複数の業者に見積もりを取ったり(上記❷の方法)、ネットで希望の物件の情報を調べると、仲介手数料が「半額」とか「無料」という情報が出てくることが多いです。
その情報を確認したら、「〇〇社は仲介手数料を半額にしているのですが、同じく半額になりませんか?」と交渉しましょう。
「安くならないなら、他の業者で契約する」ということを匂わせれば、交渉が成功する確率は高くなります。
それでも成功しなければ、安い情報を確認した業者で契約すればOKです。
【おすすめ賃貸検索サイト】
・DOOR賃貸 : マンションとアパートの賃貸物件に特化し、入居決定でお祝い金などのキャンペーンあり
・キャッシュバック賃貸 : 問合せした「賃貸物件 or 不動産会社」で契約すると、キャッシュバック(5,000円~10万円)を受けられる
・クロスハウス(シェアハウス) : 初期費用が「一律3万円」と交渉不要で、都内でも割安に住める
(※シェアハウスではなく「クロスワンルーム(家具付きアパート)」の場合は、一律5万円)
③ まとめ:仲介手数料の原則と上限は、法律で決まっている。騙されないよう注意しよう
本記事では、「仲介手数料の原則と、半額にする3つの方法」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【法律(宅建業法)で決められている、仲介手数料の規定】
・原則は、「貸主から賃料の0.5ヶ月分、借主から賃料の0.5ヶ月分」
・「貸主 or 借主の承諾がある場合」のみ、どちらか一方から賃料の1ヶ月分を上限として受け取れる
【仲介手数料を半額にする方法】
❶ 法律の知識を使って、「賃料1ヶ月分の仲介手数料は承諾しない」ことを伝える
❷ 不動産屋(仲介業者)は3つ以上使って、初期費用の見積もりを取る
❸ 「他の業者は仲介手数料が半額or無料」という情報を伝えて、交渉する
仲介手数料の原則と上限は、法律で決められています。
繰り返しですが、原則は「賃料の0.5ヶ月分」、上限は「あなたが承諾した場合のみ賃料の1ヶ月分まで」です。
承諾していないのに1ヶ月分払わされたり、上限を超えて請求された場合、それは「違法」になるんですよね。
実際の裁判でも、違法とする判例があります。
原則と上限を知っておけば、あなたが損をすることは防げます。
賃貸の契約では知らないとぼったくられることが多いので、騙されないよう気をつけてくださいね。
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