デメリットがあれば知っておきたいな。
こんにちは、キベリンブログです。
海外移住を考えるときは、良い面だけでなく悪い面も知っておきたいですよね。
今回は、「トルコ移住で知っておくべきデメリット 7選」について、紹介します。
【本記事の内容】
① トルコ移住で、知っておくべきデメリット7選【経験談】
② トルコ移住の魅力的なメリットとは【気候・旅行・生活】
③ まとめ:海外移住で後悔しないために、デメリットも大切な情報
トルコには数か月単位で長期滞在し、旅行でも各地を訪れてきました。
実体験から、後悔しないための情報を語っていきます。
① トルコ移住で、知っておくべきデメリット7選【経験談】
トルコは日本から遠く、文化や風習は大きく違います。
異国情緒に溢れており、旅行で行くなら楽しみですよね。
でも移住となると、楽しめることばかりではありません。
慣習が違えば、生活していく上で悩みになることも多くなります。
メリットよりもデメリットの情報を知らずに行くと、行ってから後悔することになります。
そこで実際の経験から、トルコ移住のデメリットを紹介していきますね。
【トルコ移住のデメリット】
❶ 英語が通じない
❷ 経済が不安定
❸ インターネット規制や検閲がある
❹ 交通マナーが悪い
❺ 野犬(野良犬)が多い
❻ アザーンが響く
❼ 長期的な移住が難しい
上記のとおり、7つを挙げました。
順番に見ていきましょう。
❶ 英語が通じない
・観光地以外では英語の案内表示もなく、お店などでも通じない
・地方だけでなく都市部でも、英語を話せる人は少ない
・若い世代ほど、英語が理解できる傾向がある
公用語はトルコ語ですが、トルコでは英語がほとんど通じません。
単語すらも分からなかったりするので、英語の通用度は日本より低いです。
イスタンブールのような大都市なら英語が通じる確率は高くなりますが、地方に行くほど通じなくなります。
観光客が行くホテルならまだしも、お店の店員さんでも英語を理解できる人は少ないです。
細かい内容を伝えるときは、トルコ語を使わないと難しいですね。
トルコ語の文法は日本語と似ているので、学びやすい面もあります。
❷ 経済が不安定
・トルコリラは暴落し続けており、1年で価値が半分以下になることも
・インフレ(物価高)が激しく、価格は2年ほどで約4~5倍に上昇
・現地の人たちの生活は苦しくなるため、治安が悪化する懸念がある
近年のトルコは激しいインフレ(物価上昇)が止まらず、経済が不安定な状況に陥っています。
物価高が叫ばれている中でも日本のインフレ率は2~3%ですが、トルコのインフレ率はなんと "72%(2022年)" とケタが違うレベルに。
たった数年であらゆるモノの値段が数倍以上になり、少し前のガイドブックに書かれている値段はまったく当てになりません。
トルコ移住する上で困るのが家賃で、特にイスタンブールを含め都市部の家賃は数倍に高騰し、安い部屋を見つけるのは難しくなりました。
「リラ安だからお得なのでは?」と思うかもしれませんが、リラ安のお得分を打ち消す以上に、物価が激しく上がっています。
それに日本円も円安なので、ドルやユーロに比べるとメリットは少なくなっています。
❸ インターネット規制や検閲がある
・トルコでは、政府によるインターネット規制や検閲がある
・一例として、TVer や成人向けサイトへのアクセス、Booking.com でのネット予約などが行えない
・日本国内にいるのと同じようにネットするなら、VPNが必要
ネットの規制や検閲があることは中国が有名ですが、トルコでも行われています。
トルコでアクセス制限されているのは、例えば「TVer での動画視聴」や「Booking.com での予約」は、トルコ国内からはできません。
中国ほどではありませんが、ネットで不自由を感じるケースも多いです。
検閲もあるので、監視されている可能性も否定できません。
トルコで制限されているサイトを利用したい場合は、「VPN接続」が必要です。
セキュリティ面も向上するので、トルコへ行くならVPNサービスに契約しておきましょう。
【海外向けおすすめVPNサービス 3選】
❶ NordVPN : 価格や性能など全体的なバランスの質が高く、初めてのVPNなら最もおすすめ
❷ MillenVPN : 日本の会社が運営しており、日本ならではのサービスによる安心感がメリット
❸ Surfshark : 月額 "約300円" の最安レベルの料金がお得で、サーバ設置国は約100ヶ国と多い
-
海外で見れない日本のサイト・アプリの利用方法【VPN 3選】
お悩み相談海外にいると、TVerとか日本のテレビ配信はネットで見られないんだね...。 どうにか見れる方法はないのかな? こんにちは、キベリンブログです。 海外では地域制限 ...
続きを見る
❹ 交通マナーが悪い
・車優先で交通が動いており、歩行者にも道を譲らない
・車の運転が荒く、歩行時は右折車や左折車に要注意
・交通事故を目にする機会が多く、道路事情の悪さも影響している
ヨーロッパなどは道を渡ろうとすると譲ってくれたりしますが、トルコでは歩行者に道を譲ってくれることはありません。
車優先で動いており、横断していても容赦なく右折車・左折車が走ってきます。
車の運転も荒いので、急加速して走ってくることも多いです。
古い車も多く、排気ガスで大気汚染にも影響がありそうですね。
実際に交通事故が起こっている現場を目にする機会も多かったので、車を運転するなら要注意です。
道路もデコボコで整備されないままの場所が多く、道路事情は悪くなっています。
❺ 野犬(野良犬)が多い
・トルコは猫が多いイメージがあるが、野犬(野良犬)も多い
・人通りの少ない場所で野犬に遭遇すると、吠えられて道を通れなくなったりする
・人をかむなどの事故も発生しており、狂犬病に感染するリスクもある(発病すると致死率100%)
トルコは野良猫が多い印象がありますが、実は野犬(野良犬)も多いです。
野犬は「約400万匹」に上ると見られています。
地域の人たちに世話されている野良猫や犬は人懐っこくて可愛いのですが、すべての猫や犬を面倒見ているわけではありません。
特に野犬は人をかむような事故も報告されており、野良犬を捕獲する新法も議論されています。
ちょっとした空き地や人通りの少ない場所には犬がいることが多く、近づくと吠えられたりします。
狂犬病のリスクがあるため、たとえ犬が好きでも、気軽に近寄って触れたりするのはおすすめしません。
❻ アザーンが響く
・街の至る所にあるモスクから、アザーン(礼拝の呼びかけ)が大音量で流される
・1日5回(夜明け前、正午、午後、日没後、就寝前)あり、モスクの近所は特に響く
・異国情緒を感じるなど騒音と思わない場合はいいが、気になりだすと辛くなる
トルコは政教分離が進んでいる国ですが、国民の99%はイスラム教徒の国です。
モスクは街のいたる所にあり、お祈りの合図である「アザーン」がスピーカーから流れてきます。
アザーンは、1日5回(夜明け前、正午、午後、日没後、就寝前)流されます。
とにかく大音量なので、たとえどこに住んでいても、聞こえないことはありません。
モスクがすぐ近所にあったりすると、夜明け前のアザーンで起こされます。
旅行などで異国情緒を感じたり、慣れて騒音と思わない場合は良いですが、気になりだすとつらいかもしれないですね。
❼ 長期的な移住が難しい
・ビザなしの場合、滞在は90日間まで可能
・90日以上滞在する場合は「イカメット(滞在許可証)」が必要だが、近年は取得が厳しくなっている
・東南アジアなどに比べると、トルコでの現地就職は難しい
トルコにパスポートのみ(ビザなし)で入国する場合、「90日間まで(連続した180日間のうち)」滞在できます。
90日以上滞在する場合は、「イカメット(滞在許可証)」の取得が必要です。
イカメットは観光目的でも取得でき、以前は取りやすかったのですが、近年はかなり取得が厳しくなりました。
代行業者を利用しても、なかなか出してもらえないのが実情です。
他の方法としては「就労ビザ」の取得がありますが、トルコでの現地就職は東南アジアなどに比べると、ハードルが高いです。
トルコの学校に通って「学生ビザ」を取る方法であれば、比較的取りやすくなっています。
-
海外転職を実現するには?方法・ステップを解説【経験談】
お悩み相談海外転職したいけど、具体的にどういうステップで進めていけば良いのかな? こんにちは、キベリンブログです。 海外転職は以前よりも増えていますが、どう進めればいいのか ...
続きを見る
② トルコ移住の魅力的なメリットとは【気候・旅行・生活】
前のパートで、トルコ移住のデメリット7つを見てきました。
「デメリットばかり見ていると、海外移住ってやっぱり厳しそう...。」と悩んでしまいますよね。
もちろんデメリットばかりではなく、トルコには魅力的なメリットがあります。
そんなメリットについても、すこしだけ触れておきますね。
【トルコ移住の魅力的なメリット】
・夏でも湿度が低いため、日本のようにジメジメした不快感がない
・東西文化の歴史から豊富な観光資源があり、移住中の旅行がゆっくり楽しめる
・物価高でも野菜や果物は安くて美味しいものが手に入るので、自炊生活がはかどる
夏でも湿度が低いため、日本のようにジメジメした不快感がない
トルコは国土が広いので場所にもよりますが、夏でも湿度はそれほど上がりません。
空気がカラッとしているので気温が30℃を超えても、直射日光を避ければ、わりと快適に過ごせます。
日かげで涼しい風を感じながら少し休めば、汗をかいていてもすぐに乾きます。
日中は暑くても朝晩は気温が下がるので、ジョギングなどの運動も気持ちよくできますよ。
東西文化の歴史から豊富な観光資源があり、移住中の旅行がゆっくり楽しめる
トルコはアジアの空気がありつつも、ヨーロッパの雰囲気も感じられる国です。
ボスポラス海峡を望む美しい街イスタンブールや、独特の自然景観が絶景のカッパドキア。
そんな有名な場所以外にも、訪れるべき魅力的なところがたくさんあるんですよね。
長期滞在でのトルコ移住なら時間も取れるので、豊富な観光資源をゆっくり見て回れます。
-
【トルコ旅行】長距離バスのネット予約方法【一括検索+クレカ可】
お悩み相談トルコに海外旅行するけど、バスに乗れなかったら困るから予約しておきたいな。 日本からでもオンライン予約できるの? こんにちは、キベリンブログです。 トルコはバス大 ...
続きを見る
物価高でも野菜や果物は安くて美味しいものが手に入るので、自炊生活がはかどる
トルコは食料自給率が100%を超える国なので、物価高の中でも野菜や果物はまだまだ安く買えます。
スーパーではキロ単位で量り売りで売られていますが、市場などのマーケットで新鮮な野菜を見て回るのも面白かったりします。
味も良いので、トルコでの自炊生活がはかどり楽しめました。
ロカンタ(大衆食堂)などで外食を楽しむのも良いですが、トルコ移住では自炊生活も楽しいのでおすすめです。
-
トルコの物価上昇は日本以上?【2024年vs2022年比較】
お悩み相談海外は日本より物価高が激しいって聞くけど、トルコの物価も上がってるの? こんにちは、キベリンブログです。 世界では物価が上がり続けている国が多く、日本と比べてどの ...
続きを見る
③ まとめ:海外移住で後悔しないために、デメリットの情報は重要
本記事では、「トルコ移住で知っておくべきデメリット 7選」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【トルコ移住のデメリット】
❶ 英語が通じない
❷ 経済が不安定
❸ インターネット規制や検閲がある
❹ 交通マナーが悪い
❺ 野犬(野良犬)が多い
❻ アザーンが響く
❼ 長期的な移住が難しい
【トルコ移住の魅力的なメリット】
・夏でも湿度が低いため、日本のようにジメジメした不快感がない
・東西文化の歴史から豊富な観光資源があり、移住中の旅行がゆっくり楽しめる
・物価高でも野菜や果物は安くて美味しいものが手に入るので、自炊生活がはかどる
トルコは世界的に人気の旅行先ですが、日本人にも人気のある国です。
でも旅行では楽しめても、生活をともなう移住となると話は変わってきます。
海外移住ではキラキラした良い情報ばかり目につきますが、楽しいことばかりではありません。
「こんな厳しいとは思わなかった」といった後悔をしないためにも、デメリットの面を知っておくのは大切ですよね。
トルコは文化も風習も日本と大きく違うので、刺激も楽しめれば向いているはずです。
海外移住が大きな経験になることは間違いないので、デメリットも知った上で、ぜひ踏み出してみてください。
-
【必須条件あり】海外向けに作るおすすめクレジットカード3選
お悩み相談海外に行く前に、どんなクレジットカードを準備しておけばいいかな? 備えておくべき条件とか知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 海外旅行や移住など、便利な ...
続きを見る
-
海外で見れない日本のサイト・アプリの利用方法【VPN 3選】
お悩み相談海外にいると、TVerとか日本のテレビ配信はネットで見られないんだね...。 どうにか見れる方法はないのかな? こんにちは、キベリンブログです。 海外では地域制限 ...
続きを見る
-
【海外旅行】飛行機に持ち込めないものリスト【持ち込み+預け荷物】
お悩み相談飛行機に持ち込めないものって、どんなモノがあるの? モバイルバッテリーは海外旅行に持っていけるよね? こんにちは、キベリンブログです。 海外へ行くときは空港の荷物 ...
続きを見る