こんにちは、キベリンブログです。
フリーランスで働く人も増えていますが、保障もなくて不安ですよね。
今回は、「フリーランスの前に、派遣を経験すべき7つの理由」について、紹介します。
【本記事の内容】
① フリーランスになる前に、派遣を経験するべき7つの理由【働き方シフト】
② 派遣は、副業を始めやすいメリットがある【フリーランス前の助走】
③ まとめ:「正社員 → 派遣 → フリーランス」とシフトすると、無理なく働き方を変えられる
正社員のITエンジニアとしてキャリアをスタートし、派遣を経てフリーランスになりました。
派遣の経験が必要だった理由を、実体験から語っていきます。
① フリーランスになる前に、派遣を経験するべき7つの理由【働き方シフト】
私は「正社員 → 派遣 → フリーランス」という順に、働き方を変えていきました。
すぐにフリーランスにならず、派遣を経験した理由は以下のとおりです。
【フリーランスの前に、派遣を経験すべき7つの理由】
❶ 自由度と安定度が中間的なので、段階的に働き方がシフトできる
❷ 会社を離れた働き方が合わなかった場合、正社員に戻りやすい
❸ 短期間で異なる環境の知識とノウハウを吸収できる
❹ リモートワーク対応や高単価な案件など、希望に合ったものを選べる
❺ 契約形態の違いを経験できる
❻ 社会保険に加入できる
❼ 有給休暇を取れる
それぞれ順に説明していきますね。
❶ 自由度と安定度が中間的なので、段階的に働き方がシフトできる
おもな雇用形態には、「正社員・派遣社員・フリーランス」の3つがあります。
それぞれの「自由度」と「安定度」を見てみましょう。
【雇用形態での自由度と安定度】
・正社員 【自由度:小、安定度:大】
・派遣社員 【自由度:中、安定度:中】
・フリーランス 【自由度:大、安定度:小】
派遣社員は、3つのうちで中間的な位置付けです。
「自由度」と「安定度」のバランスが取れているんですよね。
正社員からいきなりフリーランスになると、ギャップが大きくて負担がかかります。
そこで私は、「正社員 → 派遣社員 → フリーランス」と働き方を変えていきました。
精神的に余裕を持ちながら無理なく移行できたし、それぞれ経験できたことも大きいですね。
派遣を経験しておくと、より自由度の高いフリーランスへのステップアップも目指しやすくなります。
❷ 会社を離れた働き方が合わなかった場合、正社員に戻りやすい
派遣は組織の中での働くことを維持しながらも、会社員ではないので「個人」としての感覚も体験できます。
つまり、社内の一員としての一体感とか、チームとして成果を出すモチベーションの「感じにくさ」が分かるんですよね。
フリーランスは、さらにそれが強くなります。
もし「働き方が合わないな...。」と感じたら、正社員に戻ってOKです。
その場合、フリーランスより派遣からの方が転職しやすいんですよね。
なぜなら、会社は組織として成果を出せる人を求めるからです。
フリーランスは「個人」での成果と見る印象が強いので、組織の中でうまくやれるか不安視されたりします。
派遣だと指揮命令者がいてチームの中で働いてきているので、そのあたりの不安は少なくなりますね。
❸ 短期間で異なる環境の知識とノウハウを吸収できる
派遣の契約は、3か月ごとに契約を更新していくことが多いです。
本人と企業側に問題がなければ更新して働き続けますが、3か月で契約を終了することも自由です。
いろんな環境を経験したければ、3か月ごとに案件を変えられるんですよね。
フリーランスは多くの現場での知識やノウハウを学んでいた方が、役に立つ機会が多いです。
短期間で異なる場所の知識やノウハウを学べる派遣の経験は、その後に活かせますよ。
❹ リモートワーク対応や高単価な案件など、希望に合ったものを選べる
派遣の求人を見てみると、「リモートOK」とか「時給 3,000円以上」など、いろんな案件があります。
「働き方」や「お金」などの希望を満たせる可能性もあるんですよね。
もし「在宅勤務したいからフリーランスになる」という考えだったら、派遣でもOKですよね。
契約中は給料も保障されているので、働き方を経験する上では安心です。
❺ 契約形態の違いを経験できる
派遣社員のマネジメントなどした人なら知っているかもしれませんが、契約には種類があります。
【おもな契約形態の種類と違い】
契約の種類 |
指揮命令者 |
成果物 |
報酬 |
派遣 |
顧客(派遣先/常駐先) |
責任なし |
労働力に対して |
請負 |
自分の会社(雇用主) |
責任あり |
成果物に対して |
準委任 |
自分の会社(雇用主) |
責任なし |
労働力に対して |
ちょっとややこしいのですが、「雇用形態」と「契約形態」は異なります。
雇用形態は、「正社員」「派遣社員」「フリーランス」といったものですね。
フリーランスで仕事を受ける場合、どの契約を結ぶのか特に注意しなければなりません。
派遣を経験しておくと、契約の違いによる指揮命令や成果の責任など、現場で体感できるんですよね。
1つのプロジェクトの中でも、いろんな契約形態の人が混ざった状態で仕事をしています。
この経験は、フリーランスになってからも活きてきます。
※契約の詳しい内容は、「エンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】」で解説しています。
❻ 社会保険に加入できる
ほとんどの場合、派遣でも社会保険に加入できます。
厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険などですね。
実は社会保険料は「派遣会社が半分負担してくれる」ので、本人の負担は半分で済んでいるんですよね。
将来もらえる年金額もフリーランスより多いし、失業保険だってもらえます。
フリーランスは加入できない上に、国民年金・国民健康保険は全額負担しなければなりません。
派遣なら福利厚生が残っており、働き方を変えるにあたっての全体的な不安が軽減されます。
❼ 有給休暇を取れる
派遣でも、正社員と同じように有給休暇が取れます。
労働基準法(39条)でも「雇入れから6か月間で8割以上出勤した人に、10日の有給休暇を付与」と定められています。
加えて2019年から、5日間の取得は必須義務とされています。
私も派遣のときの有給休暇は、すべての日数を使い切りました。
フリーランスに有休はないので、体調を崩したときなど派遣なら安心できます。
こういった保障を持ちながら段階的に働き方を変えていくと、精神的な負担が少なくて済みます。
② 派遣は、副業を始めやすいメリットがある【フリーランス前の助走】
最近は、企業も副業を認める流れになり、取り組んでいる人も増えていますよね。
でも正社員だと「忙しくて時間がない...。」という状況から、継続できない悩みも多いです。
派遣なら残業ゼロにできるので、時間を確保できる
派遣は、副業の時間を確保しやすい働き方です。
なぜなら、「残業ゼロ」にできるからですね。
企業側はコスト削減のために派遣を使っているので、残業代も発生させたくありません。
現場にも派遣を遅くまで残させない空気があるので、遠慮なく帰れます。
私も派遣のときは「残業ゼロ」にできたし、自分の時間を確保していました。
派遣の働き方は、フルタイムに限らない
週5日のフルタイムだと、「もっと時間が欲しい!」と思う人もいますよね。
派遣の働き方は、「週5日・8時間勤務」のフルタイムに限りません。
週3日とか、半日程度の勤務時間でも可能な案件があったりします。
「最低限の給料でいいから、時間を優先したい」といった対応も可能なんですよね。
フリーランスはハードルが高いけど、副業なら始めやすい【派遣+副業】
「フリーランス」と聞くと、不安定な印象が強くてハードルが高く感じませんか?
でも一方で「副業」というと、簡単に始められそうな気がしますよね。
仕事の中身は本質的に同じだし、依頼する側にとってはフリーランスや副業とか関係ありません。
私は派遣のときに本格的に副業を始めて、収入の目途が立ちました。
そこから「なんとかやっていけそうだな」と思えたので、フリーランスになることを決断できたんですよね。
「派遣 + 副業」でフリーランスになる前に助走しておくと、派遣からフリーランスへ移行しやすくなります。
※派遣は、雇用形態の中で「ワークライフバランスの満足度が最も良い」という調査結果があります。
詳しい内容と理由は「ワークライフバランスは、派遣が第1位の働き方【派遣経験も語る】」をご覧ください。
③ まとめ:「正社員 → 派遣 → フリーランス」とシフトすると、無理なく働き方を変えられる
本記事では、「フリーランスの前に、派遣を経験すべき7つの理由」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【フリーランスの前に派遣を経験すべき7つの理由】
❶ 自由度と安定度が中間的なので、段階的に働き方がシフトできる
❷ 会社を離れた働き方が合わなかった場合、正社員に戻りやすい
❸ 短期間で異なる環境の知識とノウハウを吸収できる
❹ リモートワーク対応や高単価な案件など、希望に合ったものを選べる
❺ 契約形態の違いを経験できる
❻ 社会保険に加入できる
❼ 有給休暇を取れる
会社員を辞めて独立したフリーランスになるのは、勇気がいりますよね。
私もそうでしたが、やっていけるか少なからず不安はあります。
フリーランスの前に中間的な派遣を経験しておくと、個人での働き方が合っているか体験できます。
派遣の経験はフリーランスで活きてくるし、もし働き方が合わなければ会社員に戻ればOKです。
「正社員 → 派遣 → フリーランス」と段階的にシフトすることで、無理なく働き方を変えていくことができました。
自由な働き方を目指すなら、うまく派遣を活用して、経験を積んでみてください。
【おすすめ派遣会社 3選】
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