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エンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

2020/07/14

エンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

 

お悩み相談
ITエンジニアに転職したけど、派遣とか請負とか契約形態って何だろう??

 

こんにちは、キベリンブログです。

ITエンジニアなら「派遣」や「請負」などの契約形態をよく耳にしますが、あまり馴染みのない人もいますよね。

今回は、エンジニアなら必須の知識「ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態 3つ」を解説します。

 

【本記事の内容】

① ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

② IT業界の現場で起こりやすい不正「偽装請負」とは

③ まとめ:ITエンジニアなら、契約形態は必須の知識【搾取されないために】

 

ITエンジニアとして、契約形態(派遣・請負・準委任)の違いを経験してきました。

経験から、押さえる契約の知識を語っていきます。

 

① ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

① ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

① ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態3つ【派遣・請負・準委任】

 

ITエンジニアが働くシステム開発の現場では、「顧客先(仕事を依頼する会社)」に常駐して働くことが多いです。

なぜ常駐が多いかというと、セキュリティや開発環境の面で都合が良いからですね。

 

働き方を外から見ると、「派遣」のように見えますよね。

 

しかし、実際に結んでいる契約は「派遣契約」とは限りません。

 

顧客とは主に「派遣・請負・準委任」という3つの契約形態の中から、契約を結んでいます。

それぞれの契約形態の違いを、表でまとめてみましょう。

 

【契約形態の種類と違い】

契約の種類

指揮命令者

成果物

報酬

派遣

顧客(派遣先/常駐先)

責任なし

労働力に対して

請負

自分の会社(雇用主)

責任あり

成果物に対して

準委任

自分の会社(雇用主)

責任なし

労働力に対して

 

「派遣」はよく知られていますが、「請負」と「準委任」は馴染みのない人が多いかもしれません。

「雇用形態(正社員や派遣社員など)」は雇用主と結び、「契約形態」は顧客と結びます。

 

正社員で、顧客と「派遣契約」を結んでいる人もいます。

フリーランスで、顧客と「準委任契約」を結んでいる人もいます。

 

1つの現場に、「会社・雇用形態・契約形態」の違う人が混ざっていたりします。

ちょっとややこしい状態とも言えますよね。

 

それぞれの契約の中身を見ていきましょう。

 

派遣契約

派遣契約は、「仕事を依頼する会社へ労働力を提供する」ことを目的とする契約です。

契約上では、成果物に対して責任を負う必要はありません。

 

仕事の指示は、自分の会社(雇用主)ではなく、「顧客(派遣先/常駐先)」から直接受けます。

 

雇用形態としては、派遣社員だけでなく、正社員でも顧客と派遣契約を結んで仕事をしている人も多いです。

 

請負契約

請負契約は、「労働の結果として成果物を提供する」ことを目的とする契約です。

結果を求める契約と言えますね。

 

成果物に対して責任を負うので、成果物を納品しなければ報酬はもらえません。

納品後でも、不具合やバグが見つかったら、修正する必要があります。
※難しい言葉でいうと、「瑕疵担保責任」というものです)

 

成果物さえ問題なく納品できればOKなので、作業時間や労働力は関係ありません。

 

仕事の指示は、顧客(派遣先/常駐先)ではなく、「自分の会社(雇用主)」が行います。

 

「顧客(派遣先/常駐先)」は指示できないことになっているので、注意が必要です。

 

準委任契約(SES契約)

準委任契約は、請負契約と似ているのですが、「成果物に対して責任を負わない」契約です。

ただ、「善管注意義務(仕事の遂行に対して、通常期待される注意義務)」というものを負うのですが、いわゆる「専門家としてのお手伝い」という感じですね。

 

報酬は「労働力(時間)」に対して支払われます。

 

仕事の指示は、請負契約と同じで、顧客(派遣先/常駐先)ではなく「自分の会社(雇用主)」が行います。

 

顧客(派遣先/常駐先)は指示できないことになっているので、注意が必要です。

IT業界では、「SES契約(システムエンジニアリングサービス)」とも呼ばれています。

 

※【補足】客先常駐の多い SIer については、「SIerの客先常駐のメリット・デメリットとは」で解説しています。

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② IT業界の現場で起こりやすい不正「偽装請負」とは

② IT業界の現場で起こりやすい不正「偽装請負」とは

② IT業界の現場で起こりやすい不正「偽装請負」とは

 

IT業界にいない人でも、「偽装請負」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

偽装請負とは、「請負契約なのに、顧客(派遣先/常駐先)など自分の会社(雇用主)以外が、仕事の指示を出している」という状態です。

 

いわゆる「実態は派遣契約と同じ」という状態ですね。

 

IT業界で偽装請負が起こりやすい理由

・顧客先に常駐することが多い

・現場には、いろいろな会社や契約形態が混ざっている

・残業をさせても、顧客先にはコストがかからない

 

【顧客先に常駐することが多い】

システム開発の現場は、請負契約でも顧客先に常駐して働くことは一般的です。

顧客が近くにいるので、指示を出そうと思えば簡単に出せてしまうんですよね。

 

契約内容をきちんと理解できていない顧客先の社員が、勝手に指示してしまうケースもあります。

以前よりも減ってきてはいますが、「偽装請負になる」という認識が薄いことも考えられます。

 

【現場には、いろいろな会社と契約形態が混ざっている】

前に少し書きましたが、現場には雇用形態が違う人、契約形態が違う人が混ざって仕事をしています。

複数の会社が集まっていると、他社の人がリーダー業務を務めることがあり、その人が指示を出したりします。

 

請負契約は、仕事の指示は「自分の会社(雇用主)」が行う契約です。

顧客だけでなく、「他社の人」が指示を出すことも、偽装請負になり得ます。

 

【残業をさせても、顧客先にコストがかからない】

請負契約の場合、成果物に対して報酬が支払われるので、残業をさせても顧客は残業代を支払う必要がありません。

顧客はタダで労働者に残業をさせることができてしまうので、顧客には大きなメリットになります。

 

もちろん請負契約では、残業の指示を含め、時間管理をすることは禁止されています。

 

③ まとめ:ITエンジニアなら、契約形態は必須の知識【搾取されないために】

③ まとめ:ITエンジニアなら、契約形態は必須の知識【搾取されないために】

③ まとめ:ITエンジニアなら、契約形態は必須の知識【搾取されないために】

 

本記事では、「ITエンジニアが転職前に知るべき契約形態 3つ」を紹介しました。

ポイントをまとめます。

 

【契約形態の種類と違い】

契約の種類

指揮命令者

成果物

報酬

派遣

顧客(派遣先/常駐先)

責任なし

労働力に対して

請負

自分の会社(雇用主)

責任あり

成果物に対して

準委任

自分の会社(雇用主)

責任なし

労働力に対して

 

エンジニアが働く現場では、いろんな会社の人が異なる契約形態で、同じ仕事を進めています。

契約形態の違いを知っておくと、例えば以下のようなことに気づくことができます。

 

【契約形態の違いを知ることで気づけること】

・仕事の進め方が違うのは、契約形態が影響している

・契約形態から鑑みて、この仕事のやり方は自分にとって不利益

・契約上は受ける必要のない指示を受けてしまっている

 

偽装請負のような不正が続くと、ITエンジニアの利益が搾取されてしまいます。

エンジニアとして働くなら、契約の内容は最低限で押さえておくべきルールです。

 

契約形態の違いはきちんと認識して、不利益を被らないようにしましょう。

 

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