地方就職するときに失業保険で受けられる手当って、何かあるのかな?
こんにちは、キベリンブログです。
失業保険には地方就職(UJIターン)向けの手当があること、あまり知られていないですよね。
今回は、「失業保険で受給できる地方就職(UJIターン)での引越費用・交通費の手当」について、紹介します。
本記事で紹介する内容は、2018年1月に改正された制度です。
【本記事の内容】
① 失業保険で受給できる、地方就職(UJIターン)での引越費用・交通費の手当【2つあり】
② 失業保険の移転費の支給条件と申請手順【転職エージェントでもOK】
③ 失業保険の広域求職活動費の支給条件と申請手順【ハローワークの求人のみ】
④ 失業保険の地方就職(UJIターン)向けの手当を知り、しっかり活用しよう
失業保険を、3回ほど受給してきました。
経験の中で知った、地方就職向けの手当のポイントを説明していきます。
① 失業保険で受給できる、地方就職(UJIターン)での引越費用・交通費の手当【2つあり】
失業保険には、地方就職(UIJターン)を支援するために、以下の2つの手当があります。
【地方就職(UIJターン)希望者向けの手当】
・移転費:地方就職のための引越費用と着後手当を支給
・広域求職活動費:面接などでかかる交通費や宿泊費を支給
前提として、「失業保険(雇用保険)の受給資格がある人」が対象です。
手当を受けるためには条件があるので、それぞれ解説していきますね。
・Uターン : 都心から「地方の故郷」に戻ること
・Jターン : 都心から「故郷に近い地方都市」に移住すること
・Iターン : 都心から「故郷とは違う地方」に移住すること
② 失業保険の「移転費」の支給条件と申請手順【転職エージェントでもOK】
まず、「移転費(地方就職のための引越費用と着後手当)」から説明していきますね。
移転費の支給条件
・職業紹介事業者(転職エージェントなど)、特定地方公共団体、ハローワークが紹介した職業に就くため、引越しすること
・雇用期間が1年以上の雇用見込みがあること
・通勤時間が往復4時間以上の場合や、事業主の要求で引越を余儀なくされる場合
・事業主から引越費用が支給されないこと、またはその支給額が費用の額に満たないこと
移転費の支給条件でポイントとなるのは、「転職エージェントやハローワークなどを経由しての就職」ということですね。
転職サイトなどから直接応募した場合には対象外なので、注意しておきましょう。
-
転職エージェントの利用の流れとリスク回避方法を解説【実体験】
※本記事はマイナビのプロモーションを含みます。 お悩み相談知り合いが転職エージェントを使って転職したって聞いたけど、どんなサービスなんだろう? 利用方法や注意点も知りたいな。   ...
続きを見る
移転費の支給内容
・交通費(鉄道、船、航空、車)
・移転料(引越費用)
・着後手当
【交通費(鉄道、船、航空、車)】
「旧住所地から新住所地までの順路」について、通常の経路および方法で計算した、本人および随伴する親族の運賃が支給されます。
【移転料(引越費用)】
交通費計算の基礎となる鉄道などの距離および親族の随伴に応じて、定められた金額が支給されます。
【着後手当】
・親族を随伴しない場合 : 38,000円(引越先の距離が100km以上の場合は 47,500円)
・親族を随伴する場合 : 76,000円(引越先の距離が100km以上の場合は 95,000円)
移転費の申請手順
手順1:引越から1か月以内に、引越先のハローワークへ「移転費支給申請書(※)」「雇用保険受給資格者証」を提出する
(※)職業紹介事業者が紹介した職業に就いた場合は、紹介状など紹介の事実を証明できる書類を添付する
手順2:ハローワークから「移転費支給決定書」と「移転証明書」が発行される
手順3:就職先の事業主に、「移転費支給決定書」と「移転証明書」を提出する
手順4:就職先の事業主が、移転証明書の就職証明欄に必要事項を記入し、発行したハローワークに返送する
申請手順は上記のとおりです。
就職先に依頼する手順があるので、忘れないようにしましょう。
③ 失業保険の「広域求職活動費」の支給条件と申請手順【ハローワークの求人のみ】
次に、「広域求職活動費(面接などでの交通費や宿泊料)」を説明していきます。
広域求職活動費の支給条件
・ハローワークから紹介された求人であること
・1年以上の雇用見込みがあること
・失業保険の手続きを行っているハローワークから、求人を管轄するハローワークまでの距離(往復)が、「200km以上」あること
(※宿泊費の支給条件は「400km以上」)
・事業主から求職活動費用が支給されないこと、またはその支給額が費用の額に満たないこと
広域求職活動費は移転費と異なり、「ハローワークから紹介された求人のみ」という条件があります。
支給条件のハードルが高くなりますが、ハローワークでの求人に応募した人は確認しておきましょう。
広域求職活動費の支給内容
・交通費(鉄道、船、航空、車)
・宿泊費
【交通費(鉄道、船、航空、車)】
「失業保険の手続きを行っているハローワークから、訪問する求人を管轄するハローワークまでの順路」について、通常の経路および方法で計算した運賃が支給されます。
【宿泊費】
距離(支給条件は400km以上)と訪問する求人事業所の数に応じて、定められた金額が支給されます。
広域求職活動費の申請手順
手順1:ハローワークで支給対象の求人紹介を受け、「広域求職活動指示書」と「広域求職活動面接等訪問証明書(求人数分)」をもらう
手順2:面接を受け、「広域求職活動面接等訪問証明書」の事業主証明欄の記入を依頼する
手順3:求職活動の終了から10日以内に、ハローワークへ以下4種類の書類を提出する
・支給申請書
・雇用保険受給資格者証
・広域求職活動指示書
・広域求職活動面接等訪問証明書
申請手順の注意点としては、面接のときに証明書の記入を依頼する必要があることですね。
面接のときは他のことで頭がいっぱいになると思うので、忘れないように気にかけておきましょう。
④ 失業保険の地方就職(UJIターン)向けの手当を知り、しっかり活用しよう
本記事では、「失業保険で受給できる地方就職(UJIターン)での引越費用・交通費の手当」を解説しました。
ポイントをまとめます。
【失業保険で受給できる地方就職(UJIターン)での引越費用・交通費の手当】
・移転費:地方就職のための引越費用と着後手当を支給
・広域求職活動費:面接などでかかる交通費や宿泊費を支給
【移転費の支給条件】
・職業紹介事業者(転職エージェントなど)、特定地方公共団体、ハローワークが紹介した職業に就くため、引越しすること
・雇用期間が1年以上の雇用見込みがあること
・通勤時間が往復4時間以上の場合や、事業主の要求で引越を余儀なくされる場合
・事業主から引越費用が支給されないこと、またはその支給額が費用の額に満たないこと
【広域求職活動費の支給条件】
・ハローワークから紹介された求人であること
・1年以上の雇用見込みがあること
・失業保険の手続きを行っているハローワークから、求人を管轄するハローワークまでの距離(往復)が、「200km以上」あること
(※宿泊費の支給条件は「400km以上」)
・事業主から求職活動費用が支給されないこと、またはその支給額が費用の額に満たないこと
失業保険には、「こんな手当あったの!?」というような、知られていないものがたくさんあります。
「移転費」は、転職エージェントの求人でも受給できます。
「広域求職活動費」は、ハローワークの求人しかもらえません。
「移転費」と「広域求職活動費」は、転職エージェントやハローワークでの求人でないと受けられないので、ややハードルが高いです。
制度を知ってしっかりと活用し、納得のいく転職活動を進めていきましょう。
-
【求職活動実績】インターネット応募OK?確認されるか経験談で解説
お悩み相談失業保険の求職活動実績は、インターネット応募でも認められるよね? 証拠とか確認されるのかな?? こんにちは、キベリンブログです。 認定日までに必要となる求職活動実 ...
続きを見る
-
セミナーも求職活動実績に!【ハローワークvs転職エージェント】
お悩み相談就職セミナーの受講も、求職活動実績になるんだ! 受け方とか注意点を知っておきたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 失業保険は求職活動実績が必要ですが、セミナ ...
続きを見る