こんにちは、キベリンブログです。
一口に "派遣" といっても、雇用契約には種類があります。
今回は、「無期雇用派遣と登録型派遣・正社員の違いと選び方」について、紹介します。
【本記事の内容】
① 無期雇用派遣とは?メリットとデメリットを解説【3選】
② 無期雇用派遣 vs 登録型派遣・正社員の違い【自由と安定の比較】
③ まとめ:無期雇用派遣はバランスのある雇用契約。自由を求めるなら、登録型派遣がおすすめ
ITエンジニアとして「正社員 → 派遣 → フリーランス」と働き方を変えてきました。
経験から、自由度と安定度に合わせた選び方を語っていきます。
① 無期雇用派遣とは?メリットとデメリットを解説【3選】
派遣の雇用契約には、「登録型派遣」と「無期雇用派遣」があります。
一般的に "派遣" といわれるのは、登録型派遣のことです。
もう一方の無期雇用派遣は、あまり知られていないですよね。
そこで「無期雇用派遣とは?」について、詳しく見ていきましょう。
無期雇用派遣とは?
・派遣会社との間で、期間の定めがない雇用契約
・派遣されていない期間も、派遣会社に雇用されている状態になる
・登録型派遣で3年続けて働いた場合、無期雇用派遣へ促す措置がある(派遣法の改正)
最も大きなポイントとしては、その名のとおり「無期(期間の定めなし)」の契約であることです。
つまり期間に関しては、正社員と同じ条件ということですね。
派遣先のない待機期間中でも、派遣会社に雇用されている状態になります。
登録型派遣だと、派遣先がない期間は雇用関係がなくなるので、この点に違いがあります。
「派遣法3年ルール(2015年の改正)」により、同じ派遣先で働けるのは3年までという決まりです。
その場合、「派遣先の会社が正社員として採用する」or「派遣会社が無期雇用派遣へ転換する」ことを求めています。
実際のところ、派遣先の会社に採用されることは、それほど多くありません。
もう一方の「無期雇用派遣への転換」は実際に私の周りでもよく行われていたので、確率としては高いです。
無期雇用派遣のメリット
・派遣先がない期間でも、給料がもらえる
・月給制のため、毎月の収入が安定する
・派遣期間の制限がなく、3年以上働ける
無期雇用派遣の大きなメリットは、「収入の安定」にあります。
なぜなら、派遣先のない期間も、派遣会社から給料が支払われるからですね。
給料の形態も、登録型派遣は時給制ですが、無期雇用派遣は月給制になります。
祝日などによる月の労働日数の影響を受けないので、給料の少ない月が発生するようなリスクがありません。
また、派遣期間3年の制限はなくなります。
気に入った場所であれば、長期間働けるのもメリットですね。
無期雇用派遣のデメリット
・派遣先を自由に選びにくくなる
・派遣先のない待機期間中、派遣会社で働く必要がある
・自分の好きなタイミングで辞めにくくなる
一方で無期雇用派遣のデメリットは、自由度が薄れてしまう点にあります。
派遣会社に雇用されるため、会社の方針に従わなければならない場面も増えるんですよね。
例えば、派遣スタッフを増やしたい派遣先から依頼がきたときは、派遣会社からそこに行くよう求められたりします。
他の派遣メンバーの取りまとめなども、任されたりするかもしれません。
派遣先がない間も給料がもらえるのはメリットですが、派遣会社での勤務を命じられることもあります。
あなたの専門とは違う仕事をやらなければならない可能性もあるので、その点はストレスですね。
② 無期雇用派遣 vs 登録型派遣・正社員の違い【自由と安定の比較】
前のパートで、無期雇用派遣とそのメリット・デメリットを紹介してきました。
登録型派遣や正社員と比べて「どんな違いがあるの?」と思いますよね。
具体的にポイントを比較して、見ていきましょう。
自由と安定を考えた選び方にも、触れていきます。
無期雇用派遣と登録型派遣の違い
【給料】 無期雇用派遣:月給制、登録型派遣:時給制
【契約期間】 無期雇用派遣:無期(定めなし)、登録型派遣:有期(3ヶ月ごとが一般的)
【派遣先の選択】 無期雇用派遣:選びにくい、登録型派遣:選びやすい
無期雇用派遣と登録型派遣の違いを、「給料」「契約期間」「派遣先の選択」で比較しました。
この3点から見ると、無期雇用の方が安定度が高いことがわかると思います。
無期雇用は月給制のため、時給制の登録型よりも、毎月の収入の変動は少なくなります。
祝日などで変化する月ごとの労働時間も、無関係になるからですね。
その一方で、無期雇用は雇用契約の性質から会社の都合を受けやすく、希望の派遣先を自由に選びにくくなる面があります。
安定度が高い分だけ、自由度が登録型よりも失われるということですね。
無期雇用派遣と正社員の違い
【雇用関係】 無期雇用派遣:派遣会社に雇用、正社員:勤務先の会社に雇用
【仕事と勤務地】 無期雇用派遣:勤務先を選べる、正社員:勤務先の会社のみ
【社内イベント】 無期雇用派遣:強制されない、正社員:強制されやすい
続いて無期雇用派遣と正社員の違いですが、条件的には似ているイメージがあるかもしれません。
無期雇用派遣は、あくまで "派遣" なので、派遣先で働くのが基本です。
ですが、雇用関係を結ぶのは「派遣会社」です。
働く現場での責任や権限は、正社員よりも薄くなりますね。
その分だけ無期雇用派遣は正社員に比べれば、自由度があります。
勤務先(派遣先)も選べるし、社内イベントなどの参加も強制されたりしません。
自由度と安定度の比較
・自由度 : 登録型派遣 > 無期雇用派遣 > 正社員
・安定度 : 正社員 > 無期雇用派遣 > 登録型派遣
3つの雇用契約を「自由度」と「安定度」で比べると、上記のとおりです。
自由度が最も高いのは登録型派遣ですが、安定度で見れば正社員です。
そうなると「無期雇用派遣にメリットはないのでは?」と感じるかもしれません。
でも、無期雇用派遣は自由度と安定度のバランスが取れています。
仕事や勤務地を選べる自由さがありながら、収入が変動しにくい安定性も、ある程度確保されているんですよね。
登録型派遣を経験して「安定度も欲しい」と感じたら、無期雇用派遣を選びましょう。
【おすすめ派遣会社 3選】
❶ パーソルクロステクノロジー:エンジニア派遣の大手で、オンラインで登録が完結し仕事の紹介までとにかく早い。未経験でも可能な案件があり、入社日から有休付与など待遇面も充実
❷ マイナビスタッフ:大手企業の案件が多く、職種は事務系とクリエイティブ系が多い
❸ リクルートスタッフィング:リクルートグループ運営で、案件数が豊富かつ高単価の案件まで対応している
※派遣会社への登録の流れは、「【経験談】派遣会社の登録から就業の流れを解説【おすすめ3選あり】」をご覧ください。
③ まとめ:無期雇用派遣はバランスのある雇用契約。自由を求めるなら、登録型派遣がおすすめ
本記事では、「無期雇用派遣と登録型派遣・正社員の違いと選び方」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【無期雇用派遣とは?】
・派遣会社との間で、期間の定めがない雇用契約
・派遣されていない期間も、派遣会社に雇用されている状態になる
・登録型派遣で3年続けて働いた場合、無期雇用派遣へ促す措置がある(派遣法の改正)
【無期雇用派遣と登録型派遣の違い】
【給料】 無期雇用派遣:月給制、登録型派遣:時給制
【契約期間】 無期雇用派遣:無期(定めなし)、登録型派遣:有期(3ヶ月ごとが一般的)
【派遣先の選択】 無期雇用派遣:選びにくい、登録型派遣:選びやすい
【自由度と安定度の比較】
・自由度 : 登録型派遣 > 無期雇用派遣 > 正社員
・安定度 : 正社員 > 無期雇用派遣 > 登録型派遣
「派遣法3年ルール(2015年の改正)」の影響で、無期雇用派遣も増えています。
実際に私の周りでも、登録型派遣から無期雇用派遣を選んでいる人もいました。
その一方で、登録型派遣を続ける選択もあります。
なぜなら、派遣の大きなメリットである「自由度」が薄れてしまうので、自由を求めるなら無期雇用派遣はやめた方がいいです。
仕事や勤務地の選択や、業務内容の変えやすさは派遣ならではであり、正社員にはありません。
とにかく自由度を求めるなら「登録型派遣」、安定度も欲しいなら「無期雇用派遣」を考えてみてくださいね。
【おすすめ派遣会社 3選】
❶ パーソルクロステクノロジー:エンジニア派遣の大手で、オンラインで登録が完結し仕事の紹介までとにかく早い。未経験でも可能な案件があり、入社日から有休付与など待遇面も充実
❷ マイナビスタッフ:大手企業の案件が多く、職種は事務系とクリエイティブ系が多い
❸ リクルートスタッフィング:リクルートグループ運営で、案件数が豊富かつ高単価の案件まで対応している
-
【経験談】フリーランスになる前に、派遣を経験すべき7つの理由
お悩み相談フリーランスになって自由に働きたいけど、やっぱり不安だなぁ...。 こんにちは、キベリンブログです。 フリーランスで働く人も増えていますが、保障もなくて不安ですよ ...
続きを見る
-
【体験談】会社員からフリーランスになってみて【実感したこと】
お悩み相談フリーランスに転職したいけど、やっていけるか不安だな...。 こんにちは、キベリンブログです。 フリーランスは保障もないし、転職するかは悩みますよね。 今回は、「 ...
続きを見る
-
エンジニアが語るIT系おすすめ派遣会社 3選【未経験可】
お悩み相談ITエンジニアの求人に強い派遣会社ってどこだろう? おすすめの派遣会社とか知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 手に職がつくITエンジニアは、高単価なの ...
続きを見る