退去費用はできるだけ取られたくないし...。
こんにちは、キベリンブログです。
引越しはお金がかかるので、敷金は全額取り戻したいですよね。
今回は、「賃貸での退去前の掃除は、どこまで必要か」について紹介します。
【本記事の内容】
① 退去前にどこまで掃除が必要なのかは、決められている【ガイドラインあり】
② 賃貸の原状回復ガイドラインによる、「通常の清掃」のポイント【6項目】
③ まとめ:退去前に通常の清掃を行っておけば、敷金は返ってくる
少額訴訟で敷金を取り戻すなど、賃貸の知識と経験を積んできました。
法律で定められている掃除の基準を、わかりやすく語っていきますね。
① 退去前にどこまで掃除が必要なのかは、決められている【ガイドラインあり】
引越し前の掃除は、「ワックスがけやエアコン掃除までやらなきゃいけないの?」と悩んだりしますよね。
退去費用をなるべく損したくないときは、なおさら気になるはず。
賃借人のあなたがやるべき掃除は、実は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で決められています。
ガイドラインの「通常の清掃」をすれば、退去費用のクリーニング代は不要
国交省のガイドラインには、「賃借人が "通常の清掃" を実施している場合は、ハウスクリーニング費用は賃貸人(オーナー・大家さん)の負担とする」としています。
つまり、「通常の清掃」をきちんとやっておけば、賃借人のあなたが退去費用としてクリーニング代を払う必要はありません。
他に問題がなければ、敷金は全額返ってくる根拠になります。
ここで気になるのは、「通常の清掃とは、どんな内容なのか?」ですよね。
これもガイドラインで決められているので、チェックしていきましょう。
「通常の清掃」に含まれる具体的な内容
・ゴミの撤去
・掃き掃除
・拭き掃除
・水回り
・換気扇
・レンジ回りの油汚れの除去
上記の項目が、国交省のガイドラインで説明している「通常の清掃」の内容です。
どれも専門業者に依頼する必要のない、入居者のあなただけで行えるレベルのものです。
週に1度とか定期的に掃除していれば、退去前でもわりと簡単に終わりますよね。
ただ換気扇やレンジ回りの汚れをずっと放置して溜めてしまった場合は、ちょっと大変かもしれません。
ワックスがけやエアコン内部のクリーニングまでは、必要ない
賃借人のあなたが行うべきレベルは、「通常の清掃」の範囲です。
逆にいえば、これ以上の掃除は行わなくていいわけですね。
例えば、床のワックスがけやエアコンの内部洗浄などのクリーニングなどまでは不要です。
退去費用をかけたくないとやり過ぎてしまうかもしれませんが、通常の清掃までで大丈夫ですよ。
管理会社(不動産屋)から変な言いがかりをつけられても、臆することはありません。
「ガイドラインで定められた通常の清掃は、きちんと済ませている」と毅然と対応すればOKです。
② 賃貸の原状回復ガイドラインによる、「通常の清掃」のポイント【6項目】
前のパートで、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で借主がやるべき「通常の清掃」の内容を紹介しました。
通常の清掃について、改めて項目ごとにポイントを紹介していきます。
【国交省のガイドラインによる「通常の清掃」の項目】
❶ ゴミの撤去
❷ 掃き掃除
❸ 拭き掃除
❹ 水回り
❺ 換気扇
❻ レンジ回りの油汚れの除去
6項目ですね。
順番に見ていきましょう。
❶ ゴミの撤去
"ゴミ" と言わなくても、物が多いと掃除しにくくなります。
大きな家具や家電で処分する予定のものは、早めに扱いを決めておきましょう。
粗大ごみは少なくとも数日前には自治体へ依頼が必要だし、お金もかかります。
まだ使える家具や家電、衣類などは、捨てるよりも業者に買い取ってもらうとお得です。
出張買取サービスもあるので、大きくて運べないものでも売却できますよ。
【おすすめ出張買取サービス】
❷ 掃き掃除
掃き掃除は基本的な掃除ですね。
掃除機はあると便利ですが、一人暮らしだと持ってないことも多いはず。
広くないワンルームなら、クイックルワイパーやコロコロでも対応できます。
ホコリを簡単に取りやすいハンディタイプがあると便利ですね。
❸ 拭き掃除
フローリングの拭き掃除で洗剤を使うときは、床の変色などに注意が必要です。
掃除による過失で変色させてしまった場合、修繕費用を請求されることもあります。
まずは中性洗剤で様子を見つつ、少しずつ試していくと良いですね。
窓や網戸も、忘れずに拭き掃除しましょう。
❹ 水回り
おもに「浴室、トイレ、キッチン」の水回りですね。
浴室は掃除しないでいると、カビが残ってしまいます。
なかなかカビが落ちないときは、カビ取り剤を密着させたまま30分ほど放置すると、落としやすくなります。
排水口も髪の毛やヌメリが溜まるので、忘れずに掃除しましょう。
❺ 換気扇
換気扇はキッチン、浴室、トイレにあります。
自炊する人はキッチンの換気扇が油などで汚れやすいので、要注意ですね。
換気扇の掃除には、「重曹」が有効です。
外せるパーツはすべて外して、ぬるま湯に重曹を混ぜた重曹水に1~2時間つけておくと、汚れが浮いて落としやすくなります。
ただし、築年数の古いマンションなどに多いのですが、換気扇(シロッコファンなど)の取り外しが難しいタイプもあります。
破損の恐れもあるので無理に外そうとせず、つけたまま可能な範囲での掃除にしておきましょう。
❻ レンジ回りの油汚れの除去
自炊をしなければ別ですが、キッチンのレンジ(コンロ)回りの油汚れはしつこいですよね。
コンロの五徳(ごとく)や受け皿など、外せるパーツは外すと掃除しやすいです。
レンジ回りの掃除にも、換気扇の掃除と同様に重曹が使えます。
重曹水につけ置きした後、軽くこすりながら汚れを落としていきましょう。
※【補足】賃貸借契約では「特約」が盛り込まれていたりしますが、有効性を満たすには一定の条件が必要です。
詳しくは「【クリーニング特約】賃貸契約で退去時にぼられる理由と特約の交渉術」をご覧ください。
③ まとめ:退去前に通常の清掃を行っておけば、敷金は返ってくる
本記事では、「賃貸での退去前の掃除は、どこまで必要か」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【賃貸で賃借人のあなたがやるべき退去前の掃除】
・ガイドラインの「通常の清掃」をすれば、退去費用のクリーニング代は不要
・ワックスがけやエアコン内部のクリーニングなど、通常の清掃を超える範囲までは必要ない
【国交省のガイドラインによる「通常の清掃」の項目】
❶ ゴミの撤去
❷ 掃き掃除
❸ 拭き掃除
❹ 水回り
❺ 換気扇
❻ レンジ回りの油汚れの除去
退去費用で損したくないし、「徹底的に掃除しなければ!」と思ったりしますよね。
でも国道交通省のガイドラインには、借主がやるべき「通常の清掃」はきちんと決められています。
通常の清掃を行えば、ハウスクリーニング代としての退去費用を負担する必要はありません。
敷金は全額返されるべきものですが、通常の清掃だけは忘れずに行ってくださいね。
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