派遣で働くメリット・デメリットを知りたいな。
こんにちは、キベリンブログです。
派遣は不安定なイメージもあるし、働く環境など知っておきたいですよね。
今回は、「ITエンジニアが派遣で働く、メリットとデメリット」について紹介します。
【本記事の内容】
ITエンジニアとして「正社員 → 派遣 → フリーランス」と働き方を変えてきました。
経験から、派遣が向いている人にも触れていきますね。
① ITエンジニアが派遣の働き方を選ぶ、5つのメリット
ITエンジニアは、会社を選ばずスキルが活かせる職種です。
正社員にこだわらず派遣やフリーランスなど、働き方の幅は広く選びやすいのも強みの1つです。
派遣のメリットを知っていると、主体的に「派遣エンジニア」を選んでいる人も多いんですよね。
まずは派遣エンジニアにはどんなメリットがあるのか、紹介していきます。
【派遣エンジニアのメリット】
❶ 時給が高く、高収入
❷ やりたい仕事を選べる
❸ ハードルが低く、未経験でも入れる
❹ 余計な雑務をしなくていい
❺ 残業に追われず、ワークライフバランスが充実する
メリットを5つにまとめました。
順番に見ていきましょう。
❶ 時給が高く、高収入
・サーバーサイド開発(リモートワーク可): 時給3,320円(月給55万円)
・映像系クラウドサービス開発(リモート可): 時給3,000円(月給50万円)
・官公庁向けシステム改修(リモートワーク): 時給2,700円(月給45万円)
上記は、「パーソルクロステクノロジー」(エンジニア向け派遣会社)での案件の一例です。
実際の案件をみてみると、時給3,000円以上の仕事が豊富にあるんですよね。
月給換算で「45万円 ~ 55万円」ほどになるので、派遣でも高収入が得られます。
高いスキルがあるほど、給与面の待遇は良くなります。
❷ やりたい仕事を選べる
派遣は言ってみれば、「ジョブ型雇用」です。
欧米で主流になっている雇用形態で、やるべき業務が契約書でも明確になっています。
つまり、やりたい仕事を選んで入ることができるんですよね。
正社員でよく言われるような「ミスマッチ」が起こりません。
❸ ハードルが低く、未経験でも入れる
エンジニア未経験の場合、新卒カードが使えないと、正社員での就職はどうしても難しくなります。
でも派遣の場合は、未経験者でも入れる案件が多いです。
背景としては、慢性的なエンジニア不足を抱えており、2030年には「約79万人」も不足すると政府から発表されています。
業務経験を積めば転職の道も広がるし、初心者が派遣から入って学んでいくルートはおすすめです。
❹ 余計な雑務をしなくていい
ITエンジニアとして正社員・派遣ともに経験して感じたことですが、正社員は "雑務" がどうしても多くなります。
WG(ワーキンググループ)活動や備品の管理など、本来のエンジニア業務以外のタスクも回されてしまうんですよね。
一方で派遣は、やるべき業務が契約書でも明確になっているため、余計な雑務を行う必要がありません。
現場でのタスクに集中しやすいので、あなた自身のスキルを磨くのにも向いています。
❺ 残業に追われず、ワークライフバランスが充実する
上の画像は、雇用形態別での「ワークライフバランス満足度」を示した調査結果です。(「ワークライフバランス」満足度調査「エン派遣」ユーザーアンケート集計結果 から引用)
「良い(36%)」の回答が最も多かったのは、「派遣社員」なんですよね。
派遣は「残業ゼロ」にすることも可能なので、あなたの時間をしっかり確保できます。
コストの観点からも残業を頼まれにくいのですが、仮に依頼されたとしても、断りやすいのは派遣のメリットです。
② ITエンジニアが派遣の働き方を選ぶ、5つのデメリット
前のパートで、派遣エンジニアのメリットを紹介してきました。
メリットがあればデメリットもあるので、こちらも5つ紹介していきます。
【派遣エンジニアのデメリット】
❶ 社内でのマネジメント経験は積みにくい
❷ 大きな責任がともなう仕事は少ない
❸ 3年ルールにより同じ職場で長期間働くのは難しい
❹ 世間体が良くない印象がある
❺ 稼働日数で月収が変化しやすい
❶ 社内でのマネジメント経験は積みにくい
正社員だと会社のメンバーを管理するようなポジションや役職がありますよね。
でも派遣の場合、はっきりと役職がつくようなことは基本的にありません。
同じ現場の派遣会社のメンバー管理をしたりするケースはありますが、マネジメント経験は積みにくいです。
マネジメントスキルを身につけたい人には、環境的に難しいかもしれません。
❷ 大きな責任がともなう仕事は少ない
派遣は基本的に、派遣先の会社にいる正社員(指揮命令者)の指示で業務を行っていきます。
仕事の流れからも、大きな責任を伴う仕事はあまり回されません。
そのため、やや物足りなさを感じることがあるかもしれないですね。
ただ見方を変えれば気楽にできるし、ストレスになりにくいのはメリットにもなるはずです。
❸ 3年ルールにより同じ職場で長期間働くのは難しい
2015年に改正された「派遣法3年ルール」という法律のため、同じ派遣先で働けるのは「3年まで」という決まりがあります。
その場合、「派遣先の会社が正社員として採用する」or「派遣会社が無期雇用派遣へ転換する」のどちらかを選ばなければなりません。
ただ、派遣先での正社員採用は少ないのが実情です。
3年を超えて働きたい職場であれば、"無期雇用派遣" に切り替えないと難しいですね。
※無期雇用派遣の詳しい内容は、「無期雇用派遣 vs 登録型派遣・正社員の違いと選び方【自由と安定】」で紹介しています。
❹ 世間体が良くない印象がある
一般的に派遣と聞くと、あまりイメージが良くない印象が持たれていますよね。
メディアが「正社員になれなかった人」というマイナス面ばかりで報道していることが、要因のひとつでもあります。
高齢者世代の多い日本では、下に見たりする人もいます。
でも私もそうでしたが、主体的に選び派遣のメリットを活かしていたら、世間体はあまり気になりませんでした。
❺ 稼働日数で月収が変化しやすい
月の収入は「時給」で換算するため、稼働日数で月収が変わってきます。
祝日が多かったりして勤務日が減ると、月収もちょっと少なくなります。
ただ体調不良で休んだ場合、入社日から有給休暇が付与される派遣会社(パーソルクロステクノロジー など)もあります。
派遣でも有休は使えるので、休みを取ったときの収入減は避けられますね。
③ 派遣エンジニアが向いている、おすすめの人とは【体験談】
ここまで、ITエンジニアが派遣を選ぶメリット・デメリットを見てきました。
その内容をふまえて、「どんな人なら派遣エンジニアに向いているのか?」も紹介しておきますね。
【派遣エンジニアが向いている、おすすめの人】
・未経験からエンジニア経験を積みたい人
・業務内容や勤務地など、希望どおりの仕事を選びたい人
・個人で稼ぐ感覚を身につけ、フリーランスを目指したい人
未経験からエンジニア経験を積みたい人
派遣の大きなメリットの1つに、「エンジニア未経験でも入れる」ことにあります。
学びながら給料がもらえて稼げるので、リスクが圧倒的に少ないんですよね。
たとえ未経験でも、時給2,000円ほどもらえる案件も多く、月給で30万円は超えてきます。
他業種と比べても、高給を得られるチャンスは多いです。
業務内容や勤務地など、希望どおりの仕事を選びたい人
派遣はプロジェクト単位などの細かいレベルで応募するため、やるべき仕事が事前に明確になっています。
業務内容はもちろんですが、勤務地も決まっており、転勤などを命じられることもありません。
例えば、身につけたかったり使いたいスキルがあったら、それに応じた案件を選べます。
派遣契約は3ヶ月ごとが多いので、いろんな現場に行って異なる環境の知識やノウハウを吸収したい人にも向いていますね。
個人で稼ぐ感覚を身につけ、フリーランスを目指したい人
正社員は待遇に恵まれている分だけ、会社への依存度が強くなります。
「個人で稼ぐ」という感覚が身につきにくいので、そこからフリーランスになろうとするとハードルが高いです。
一方で派遣は、会社から給料をもらいながらも、べったり組織に頼らず個人の意識が強くなります。
残業が少なく時間を確保できるので、副業しやすいのもメリットなんですよね。
派遣を経たことと、派遣時代に取り組んだ副業での成功体験を得たことで、フリーランスに転向しやすかったことを実感できました。
フリーランスと派遣を掛け持ちすれば安定度も増すので、おすすめの方法のひとつです。
【ITエンジニア向け おすすめ派遣会社 3選】
・パーソルクロステクノロジー : ITエンジニア派遣の大手で、オンラインで登録が完結し仕事の紹介までとにかく早い。未経験でも可能な案件があり、入社日から有休付与など待遇面も充実
・type IT派遣 : IT / Web業界に特化し、大手企業の案件を中心に展開。システム開発から運用サポート系などIT職種の扱いは幅広く、リモート対応や時短勤務の案件を希望の働き方で選べる
・リクルートスタッフィング(ITスタッフィング) : リクルートグループ運営で、案件数が豊富かつ高単価の案件まで対応している
④ まとめ:主体的に選べば、エンジニア派遣のメリットが活きる。時間を確保できるのも魅力
本記事では、「ITエンジニアが派遣で働く、メリットとデメリット」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【派遣エンジニアのメリット】
❶ 時給が高く、高収入
❷ やりたい仕事を選べる
❸ ハードルが低く、未経験でも入れる
❹ 余計な雑務をしなくていい
❺ 残業に追われず、ワークライフバランスが充実する
【派遣エンジニアのデメリット】
❶ 社内でのマネジメント経験は積みにくい
❷ 大きな責任がともなう仕事は少ない
❸ 3年ルールにより同じ職場で長期間働くのは難しい
❹ 世間体が良くない印象がある
❺ 稼働日数で月収が変化しやすい
【派遣エンジニアが向いている、おすすめの人】
・未経験からエンジニア経験を積みたい人
・業務内容や勤務地など、希望どおりの仕事を選びたい人
・個人で稼ぐ感覚を身につけ、フリーランスを目指したい人
エンジニア業界では、自ら主体的に派遣を選んでいる人も多いです。
その背景には、目的に合う活かせるメリットがあることを知っているからですね。
自分の時間をしっかり確保できるのも、大きな魅力のひとつでした。
派遣の経験が、会社に頼らず個人でも稼げる自信にもつながっています。
不安定なイメージがあるかもしれませんが、エンジニア派遣は他業種と比べても高収入が得られます。
主体的に派遣を選んで、メリットを実感してみてください。
【ITエンジニア向け おすすめ派遣会社 3選】
・パーソルクロステクノロジー : ITエンジニア派遣の大手で、オンラインで登録が完結し仕事の紹介までとにかく早い。未経験でも可能な案件があり、入社日から有休付与など待遇面も充実
・type IT派遣 : IT / Web業界に特化し、大手企業の案件を中心に展開。システム開発から運用サポート系などIT職種の扱いは幅広く、リモート対応や時短勤務の案件を希望の働き方で選べる
・リクルートスタッフィング(ITスタッフィング) : リクルートグループ運営で、案件数が豊富かつ高単価の案件まで対応している
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