こんにちは、キベリンブログです。
海外で働くとその国のルールで税金を納めるので、まったく分からないですよね。
今回は、海外転職したい人に「マレーシアの税金事情とメリット」について、紹介します。
【本記事の内容】
① マレーシアに海外転職して納める税金は、所得税だけ【住民税なし】
② マレーシア移住から半年間は、所得税が最高税率の30%【非居住者の扱い】
③ マレーシア滞在が182日以上になると、税金は安くなる【環付あり】
④ まとめ:マレーシアは日本より税金が安いので、メリットあり【半年だけ耐えよう】
マレーシアに海外移住すると、税金が安くメリットがあります。
海外転職した経験から、税金事情と注意点も語っていきますね。
① マレーシアに海外転職して納める税金は、所得税だけ【住民税なし】
海外転職する人がマレーシアで納めるべき税金は、「所得税だけ」です。
住民税はないので、日本と比べてトータルではかなり安くなるメリットがあります。
マレーシアの税金事情【海外転職者向け】
・所得税 : 累進課税(ただし「非居住者」の間は最高税率)
・住民税 : なし
・消費税(GST) : なし(2018年に廃止)
・売上サービス税(SST) : 特定のサービスや製品のみかかる税金(ホテルや一部レストラン利用時など)
海外転職する人が関わる税金は、上記のみです。
2018年から消費税の代わりに「売上サービス税(SST)」が導入されましたが、日常生活で負担することはそれほどありません。
私も税金の安さを実感できましたが、移住してから半年だけは注意が必要です。
そのポイントとなる「所得税」について、次のパートで解説していきますね。
② マレーシア移住から半年間は、所得税が最高税率の30%【非居住者の扱い】
マレーシアの所得税は、「累進課税」です。
ただ例外があり、移住してから約半年間は「非居住者」として扱われ、「最高税率」が課税されます。
税率は毎年すこし変わりますが、半年だけ「30%」も税金がかかります。
期間限定とはいえ、手取りが3割減ることになるので注意が必要ですね。
所得税の非居住者・居住者の定義とは?
・非居住者 : マレーシア滞在が182日未満【最高税率(30%)】
・居住者 : マレーシアに182日以上滞在【累進課税(5%~10%が目安)】
税法上の定義は、上記のとおりです。
移住して「182日(約半年)」以上滞在すれば「居住者」扱いになるので、税金は安くなります。
ただし、旅行などでマレーシア国外へ出ていた日数は、除外されます。
近隣のアジア諸国を旅行したりするとマレーシア滞在日数が減るので、旅行好きな人は注意してくださいね。
マレーシアの累進課税の税率とは?【2023年分の所得】
上の画像は、マレーシアの累進課税の税率表です。
(画像はマレーシアの税務署 [LHDN] から引用)
控除額を差し引いた所得額から、税額を計算します。
半年間の非居住者のうちは、収入の金額にかかわらず一番下の最高税率である「30%」が課税されます...。
多くの会社は、所得税を引いて給料を支給する【半年間は手取り3割減】
マレーシアの会社からの給料は、見込みの税金を引いてから支給されます。
つまり、最初の半年間は「手取り額が30%減る」ので、かなり大きいです。
一部の会社では、居住者扱いの税率で支給してくれるところもあるようですね。
でも多くの会社は税金の責任を負うリスクを避けたいので、非居住者の税額を引いて支給しています。
マレーシアでの生活費は、日本よりも安くなります。
贅沢をしなければですが、3割を引かれても生活に困ることはありません。
③ マレーシア滞在が182日以上になると、税金は安くなる【環付あり】
マレーシアに「182日以上」滞在すると、居住者の扱いになります。
居住者になれば本来の「累進課税」になるので、税金は安くなりますね。
会社によって違いはありますが、7か月目の給料から居住者の税額で支給されたので、手取りは増えました。
非居住者のときに納め過ぎた税金は、取り戻せる
マレーシアでは、会社員でも個人で税務署に確定申告が必要です。
年の途中で居住者扱いになったら、翌年の確定申告のときに環付申請ができます。
非居住者のときに納め過ぎた税金を取り戻せるので、安心してくださいね。
居住者になると、給料から引かれる税金は 5%~10% ほど
外国人のビザ(雇用パス)要件として、最低の給料は「5,000RM(約15万円)」と決まっています。
安く見えるかもしれませんが、マレーシア人の給与水準の2~3倍の金額なんですよね。
日本人の一般的な給与レンジは「5,000 ~ 10,000RM」になるので、税金は「5%~10%」ほど給料から引かれます。
マレーシアで引かれる税金は、「所得税だけ」です。
年金や保険料は引かれず、住民税もありません。
トータルでみると、日本よりも税金はかなり安くなりますね。
※退職して帰国 or マレーシア国内で転職するときに行う手続きについては、「マレーシアで転職or退職時の税金手続き【タックスクリアランス】」をご覧ください。
④ まとめ:マレーシアは日本より税金が安いので、メリットあり【半年だけ耐えよう】
本記事では、「マレーシアの税金事情とメリット」について、紹介しました。
ポイントをまとめます。
【マレーシアの税金事情】
・所得税 : 累進課税(ただし「非居住者」の間は最高税率)
・住民税 : なし
・消費税(GST) : なし(2018年に廃止)
・売上サービス税(SST) : 特定のサービスや製品のみかかる税金(ホテルや一部レストラン利用時など)
【所得税の非居住者・居住者の定義】
・非居住者 : マレーシア滞在が182日未満【最高税率(30%)】
・居住者 : マレーシアに182日以上滞在【累進課税(5%~10%が目安)】
【税金のポイントと確定申告・環付申請】
・引かれる税金は、所得税だけ
・一般的な給与レンジは「5,000 ~ 10,000RM」で、給料から引かれる税金は「5%~10%」ほど
・マレーシアでは、会社員でも個人で税務署に確定申告が必要
・半年を過ぎて居住者になると、環付申請すれば非居住者のときに納め過ぎた税金が環付される
税金はそれぞれの国でルールがあるので、難しいですよね。
特に日本で会社員しか経験していないと手続きすらしないので、なおさら感じると思います。
マレーシアは石油や天然ガスなど資源が豊富なので、国民に高い税をかける必要がありません。
半年(182日以上)マレーシアに住んで「居住者」になれば、税金の安さのメリットを受けられます。
海外転職を考えるときは、税金事情もチェックしておくと安心ですね。
-
【海外移住ガイド】マレーシア・KLの移住情報と体験談【基礎編】
お悩み相談マレーシアは海外移住で人気だけど、実際のところどうなんだろう? メリットの情報は多いから、デメリットも知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 海外移住ラン ...
続きを見る
-
海外移住前に行うべき準確定申告と納税管理人【海外転職者は必須】
お悩み相談海外転職で日本を出国するけど、確定申告の時期は日本にいないよ...。 どうすればいいんだろう?? こんにちは、キベリンブログです。 海外転職などで海外へ移住すると ...
続きを見る
-
【必須条件あり】海外向けに作るおすすめクレジットカード3選
お悩み相談海外に行く前に、どんなクレジットカードを準備しておけばいいかな? 備えておくべき条件とか知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 海外旅行や移住など、便利な ...
続きを見る