メリットの情報は多いから、デメリットも知りたいな。
こんにちは、キベリンブログです。
海外移住ランキングで上位のマレーシアは、人気がありますよね。
今回は、「マレーシア・クアラルンプール移住ガイド【基礎編】」について、紹介します。
【本記事の内容】
① マレーシア・KL(クアラルンプール)の基本情報【デメリット・メリット】
② 海外移住する前に、現地を見ておく必要はあるか?【海外経験】
③ マレーシア移住に必要なビザ【就労ビザ or MM2Hビザ or ビザなし】
④ まとめ:マレーシア・KL移住のハードルは低く、とにかく生活しやすい
マレーシアに海外転職して、クアラルンプールに2年ほど移住しました。
海外移住の経験から、率直な体験談と移住情報を語っていきます。
① マレーシア・KL(クアラルンプール)の基本情報【デメリット・メリット】
最初に、マレーシア・クアラルンプールのデメリットとメリットを紹介していきます。
【デメリット】
・季節が変わらず飽きる
・外を散歩しにくい
・青空が広がらない
【メリット】
・多民族国家なので、外国人として浮かず差別を受けにくい
・地震などの自然災害が、圧倒的に少ない
・花粉症に悩まなくて済む
もちろん他にもありますが、長くなるので3つずつ紹介します。
まずは、デメリットから見ていきましょう。
季節が変わらず飽きる
日本が冬で寒いときに移住すると、常夏の南国がより素晴らしく感じますよね。
でも実際に移住して半年くらい経つと、変化のない単調な気候に飽きてきました。
クアラルンプールの天気や気候の特徴は、以下のとおりです。
【KL(クアラルンプール)の天気・気候の特徴】
・一年中、ほぼ同じ天気(曇天が多く「ときどき晴れ、午後に一時スコール」)
・1日の気温は、「24℃ ~ 32℃」ほどで推移(東京の真夏よりは過ごしやすい)
・日の出(午前7時頃)と日没(午後7時頃)の時刻が、年間で変わらない(赤道に近いため)
「日が短くなったなぁ...」とか、「暖かくなって過ごしやすくなった」とか、季節の移り変わりを感じることはなくなります。
乾季と雨期があると言われてますが、スコールがすこし増えるだけで、体感的にあまり差は感じませんでした。
クアラルンプールでは天気予報を見なくなったし、見る必要もなくなりましたね。
外を散歩しにくい
私は散歩とか街歩きが好きなのですが、環境的には外を歩きにくいです。
【KL(クアラルンプール)が散歩しにくい理由】
・車社会で道が歩きにくい
・空気が汚い
・暑い
散歩とかジョギングをのんびり楽しむなら、公園やコンドミニアムの敷地内など、限定されることが多いですね。
【コンドミニアムとは?】
大型の高層マンションで、居住者専用のジムやプール、コワーキングスペース、ショッピングモールなどが併設されていたりします。
多くの日本人や外国人はコンドミニアムに住んでおり、警備員もいるので安心して過ごせます。
家賃は「Bukit Bingang(ブキッ・ビンタン)」や「KLCC」などの中心部は高くなりますが、すこし郊外(LRT[電車]で30分ほど)なら月4万円くらいで広くて快適なコンドミニアムに住めます。
詳細は、「マレーシア移住の家賃相場と賃貸契約【部屋の探し方】」をご覧ください。
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青空が広がらない
ペトロナスツインタワーなど写真で見るマレーシアは、加工できれいに青空が映えていたりしますよね。
でも実際のところ、写真のような鮮やかな青空は、めったに広がりません。
晴れても「白っぽい薄めの水色」という感じで、薄雲がかかる状態がほとんどです。
空気は乾燥していないし、きれいでもないので、景色の見通しはそれほどよくありません。
「青空なんて別に...」と思うかもしれませんが、メンタルに影響するとも言われるし、気分的にスッキリしないんですよね。
日本の冬晴れのような「乾燥して澄んだ空気に、雲ひとつないクリアな青空」には、クアラルンプールでは出会えませんでした。
ただ、美しい夕日には出会えることがあり、夕暮れ時には茜色に染まる空がきれいだったりします。
南国の夕日はきれいなイメージがありますよね。
デメリットは以上ですね。
次に、メリットを見ていきます。
多民族国家なので、外国人として浮かず差別を受けにくい
マレーシアは多民族国家で、おもに3つの民族がいます。
【マレーシアのおもな民族】
・マレー系
・中華系
・インド系
それぞれの民族が、それぞれの言語・宗教・生活習慣で過ごしています。
いろんな民族がいるので、外国人でもやたらと視線を向けられたりすることもありませんでした。
中華系マレーシア人は、見た目は日本人とやや似ている感じですね。
欧米などに比べて、差別や嫌がらせは受けにくいです。
地震などの自然災害が、圧倒的に少ない
マレーシアのクアラルンプールは、自然災害が圧倒的に少ないです。
地震ゼロではないようなのですが、私が住んでいる間は身体で感じる地震はありませんでした。
スコールは一時的な雨量は多いものの、すぐに止むし、気温が下がるので過ごしやすくなります。
洪水のような被害もなかったですね。
花粉症に悩まなくて済む
花粉症がつらい人には、大きなメリットです。
鼻水は止まらないし、寝つきは悪くなるし、集中力や判断力が落ちるしで、本当に辛いですよね。
私は日本で「2月~4月」の間は、毎年いつも花粉症に悩まされていました。
でもマレーシアのクアラルンプールでは、完全に花粉症がなくなったので、快適に過ごせました。
結論は、マレーシア・KL(クアラルンプール)移住は生活しやすい
ここまで、デメリットとメリットを紹介しました。
経験して特に実感したのは、「生活のしやすさ」ですね。
お金をあまり出さなくても、日本と変わらないレベル、もしくはそれ以上のレベルで生活できます。
ローカルフードに飽きたとしても、日本食はわりと簡単に手に入ります。
海外移住が初めての人や、旅行などでの海外経験が少ない人でも、無理なく移住できるところです。
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② 海外移住する前に、現地を見ておく必要はあるか?【海外経験】
海外移住は簡単ではないし、移住してから失敗する事態は避けたいですよね。
移住する前に、やるべきことを考えていきましょう。
海外移住に失敗しない方法は、現地の生活を具体的にイメージできるか
ネットや人から聞いただけの情報では、生活を「体感的」にイメージするのは難しいです。
海外の環境に慣れているなら別ですが、何が原因で失敗するか予測できません。
勢いや思いつきだけで飛び込むのは、ちょっとリスクが高いです。
数日でもいいので現地を訪れて、「どんな生活になるか?」をイメージしてみましょう。
【移住前に現地に行ってみてチェックするポイントの例】
・街の雰囲気は好きになれそうか?
・近隣の騒音や匂い、衛生面など感覚的に問題ないか?
・食事はローカルフードが続いても過ごせるか?
・食品や生活必需品などを買えるスーパーがあるか?
・公共の交通機関は安心して使えるか?
・継続して運動できそうな環境はあるか?
・ストレスを解消できる娯楽はあるか?
あまり気にならないところは、不要です。
あなたが生活する上で大切なポイントを並べて、いろいろ考えてみてください。
海外に慣れているなら、いきなりでもマレーシア移住できる
私の場合は、移住する前にマレーシアに行ったことはありませんでした。
事前に現地を訪れることもなく、いきなり海外移住しています。
ただ、もちろん勢いだけで決めたわけではなく、理由がありました。
【いきなり海外移住しても、失敗しないと判断した理由】
・海外旅行の経験から、いろんな海外の地域や文化に慣れていた
・生活に不便しないインフラのレベルはある
・基本的に英語は通じる
・経験から、食事は日本食がなかったとしても問題なし
上記のような理由の上で失敗のリスクは低いと考えて、いきなり移住を判断しました。
実際に移住してみても問題なく、充実した生活を送れました。
③ マレーシア移住に必要なビザ【就労ビザ or MM2Hビザ or ビザなし】
海外に長期で滞在するには、ビザが必要になります。
ここで、マレーシアのおもなビザを確認しておきましょう。
【マレーシアのおもなビザ】
・就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
・長期滞在ビザ(MM2H) : 取得には一定の収入と資産の証明が必要
・ビザなし : 滞在は90日以内まで
就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
現地就職すると取得できるのが、就労ビザです。
就労ビザにも種類があり、一般的なのが「EP(Employmet Pass)」というビザですね。
海外移住するなら、現地就職が最も行きやすい方法です。
ビザ申請の手続きは会社が行うので、会社の指示にしたがって書類を提出するだけでOKです。
【就労ビザ(EP)の申請に必要な書類の例】
・パスポート
・顔写真
・英文履歴書
・学歴を証明する英文の卒業証明書、成績証明書
就労ビザの取得要件には、「最低月額給与(5,000リンギット)」が決まっています。
要件ギリギリの給与だったとしても日本より物価は安いので、贅沢しなければ問題なく生活できますよ。
また、ビザの有効期間中は何回でもマレーシアの出入国が可能です。
クアラルンプールを拠点にして、近隣の東南アジアの国々を旅行できるのも大きなメリットですね。
※海外転職を実現する方法は、「海外転職を実現するには?方法・ステップを解説【経験談】」をご覧ください。
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長期滞在ビザ(MM2H) : 取得には財産証明が必要
「MM2H(Malaysia My 2nd Home)」は、ロングステイのビザです。
取得には一定の収入・資産証明が必要です。
以前は「約1,000万」ほどの資産で申請できたのですが、2021年10月より申請要件が改正されます。
かなり厳しい条件に変わるので、申請はかなり難しいですね。
※MM2Hビザの詳しい内容は、「【マレーシア移住】MM2Hビザ要件が改正!【2021年10月開始】」で解説しています。
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ビザなし : 滞在は90日以内まで
マレーシアはビザがなくても、日本のパスポートがあれば「90日まで」滞在できます。
労働したり、銀行口座を作ったりはできませんが、3か月以内の短期滞在が目的なら「ビザなし」でもOKです。
一度出国すれば日数はリセットされ、再入国すると新たに90日滞在できます。(「ビザラン」と呼ばれる手法)
ただし、東南アジアではビザラン規制が広がっており、マレーシアでも始まっています。
短い期間で出入国を繰り返すと、許可される滞在日数を減らされたり、入国を拒否されたりすることもあります。
長期滞在が目的ならビザが必要になるので、注意しておきましょう。
④ まとめ:マレーシア・KL移住のハードルは低く、とにかく生活しやすい
本記事では、「マレーシア・クアラルンプール移住ガイド【基礎編】」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【デメリット】
・季節が変わらず飽きる
・外を散歩しにくい
・青空は広がらない
【メリット】
・多民族国家なので、外国人として浮かず差別を受けにくい
・地震などの自然災害が、圧倒的に少ない
・花粉症に悩まなくて済む
【移住前に現地に行ってみてチェックするポイントの例】
・街の雰囲気は好きになれそうか?
・近隣の騒音や匂い、衛生面など感覚的に問題ないか?
・食事はローカルフードが続いても過ごせるか?
・食品や生活必需品などを買えるスーパーがあるか?
・公共の交通機関は安心して使えるか?
・継続して運動できる環境はあるか?
・ストレスを解消できる娯楽はあるか?
【マレーシアのおもなビザ】
・就労ビザ(EP) : 現地就職で簡単に取れる
・長期滞在ビザ(MM2H) : 取得には一定の収入と資産の証明が必要
・ビザなし : 滞在は90日以内まで
結論として、マレーシアのクアラルンプールは「生活しやすい」ところです。
日本と変わらない生活レベル、もしくはそれ以上での生活が可能です。
海外の環境に慣れているなら、いきなり移住しても、問題なく生活できます。
旅行などでも海外経験が少ない人は、移住前に現地を訪れてみることをおすすめします。
海外移住してから失敗しないためにも、「どんな生活になるか?」をイメージしながら、肌感覚を感じてみてください。
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