泣き寝入りはしたくないけど、返してもらうにはどうすればいいんだろう?
こんにちは、キベリンブログです。
敷金を返してもらえないトラブルは、本当に多くてシンドイですよね。
今回は、「敷金を取り返すための内容証明郵便と送り方」について、解説します。
【本記事の内容】
① 敷金返還請求の内容証明郵便とは?【裁判も辞さない本気度が伝わる】
② 内容証明郵便は、オンラインのe内容証明が安くて簡単【Wordで作れる】
不当な退去費用を請求され敷金を返してもらえなかったので、返還を求める内容証明郵便を送りました。
経験から、本気度が伝わる内容証明郵便の送り方を、紹介していきます。
① 敷金返還請求の内容証明郵便とは?【裁判も辞さない本気度が伝わる】
賃貸で借りていた部屋を退去すると、普通に使っていれば返してもらえるのが「敷金」です。
ですが、クリーニング代などを不当に請求されて、敷金を満額きっちり返してもらえないことが多いですよね。
そんなとき、効力を発揮する手段として使えるのが「内容証明郵便」です。
内容証明郵便とは「送った内容が証拠としての証明になる」、郵便局のサービスです。
【内容証明郵便を送る目的】
・「いつ」「誰から誰に」「どんな内容か」が証拠に残るので、言い逃れできない
・訴訟の前段階の位置付けとされているので、相手に本気度が伝わる
・裁判の証拠書類として有効
「いつ」「誰から誰に」「どんな内容か」が証拠に残るので、言い逃れできない
電話だと「そんなこと言われてない」と主張されたり、メールや普通の郵便だと「そんなの見ていない」と言われたら、証明が難しいですよね。
内容証明郵便を送ると、そういった「言い逃れ」ができなくなります。
なぜなら、内容証明郵便は第三者である郵便局が、配達の記録と文書の内容を証拠として証明してくれるからですね。
なので、敷金の返還請求や未払い金の督促などで、よく使われています。
訴訟の前段階の位置付けとされているので、相手に本気度が伝わる
内容証明郵便は、一般的に訴訟の前段階の位置付けとされています。
「内容証明郵便を送って敷金を返さなければ、次は法的措置(訴訟)を取るぞ」ということを示すことになるんですよね。
要するに、相手に本気度が伝わります。
心理的な圧力も加わるので、有効な手段ですね。
裁判の証拠書類として提出できる
内容証明郵便は、証拠力の強い書類です。
もし送っても敷金をきちんと返してもらえない場合、次は法的措置を取る流れが一般的です。
内容証明郵便は、裁判で証拠書類として提出できます。
受け取った日付も証明できるので、期限の日付などの目安にしやすいですね。
② 内容証明郵便は、オンラインのe内容証明が安くて簡単【Wordで作れる】
内容証明郵便は、郵便局のサービスです。
送り方として、以下の2通りがあります。
【内容証明郵便の送り方】
・郵便局の窓口から送る
どちらが良いかですが、圧倒的に「e内容証明」がおすすめです。
なぜなら、以下のメリットがあるからですね。
【e内容証明をおすすめする理由】
・郵便局に行く手間がかからない(オンラインで24時間受付可能)
・字数や行数の制限を気にする必要がない(ダウンロードした Word の雛形ファイルに書くだけ)
・料金が郵便局の窓口で送るより、多くのケースで安くなる(1,220円 + 配達証明 320円)
郵便局に行く手間がかからない(オンラインで24時間受付可能)
郵便局の窓口から送る方法だと、取り扱える郵便局も限られています。
行く手間や窓口での待ち時間も考えると、ちょっと面倒ですよね。
e内容証明なら、Word で作成して文書をアップロードするだけで、内容証明郵便として配達してくれます。
印刷や封筒も必要ないので、とにかくラクですね。
字数や行数の制限を気にする必要がない(ダウンロードした Word の雛形ファイルに書くだけ)
郵便局の窓口から送る場合、「1行26字以内」「1枚に20行以内」といった制限があります。
制限を気にしつつ書くのは、かなりうっとうしいですよね。
その点でe内容証明なら、こういった字数制限はありません。
「ダウンロードできる雛形ファイル」があり、Word で文書を書いていくだけでOKです。
料金が郵便局の窓口で送るより、多くのケースで安くなる(1,220円 + 配達証明320円)
一定の文字数で比較すると、料金はe内容証明の方が安くなります。
【料金の比較】
・e内容証明(1,500字:1枚) : 1,220円
・郵便局窓口(1,500字:3枚) : 1,479円
郵便局の窓口から出すと、字数制限で1枚あたりの字数が「520字」となり枚数が多くなります。
2枚以下であれば、郵便局窓口からの方が安くなりますね。
ただ、敷金返還請求の文書では、改行とか考慮しても、だいたい3枚分の字数にはなります。
仮に数百円ほど高くなる場合でも、手間や面倒を考えれば、圧倒的にe内容証明の方がラクですね。
配達した事実を証明するには、「配達証明(320円)」のオプションをつける必要があります。
(受取人への配達が完了すると、いつ受け取ったかを証明する配達証明書が差出人に届く)
配達証明書も裁判で証拠として使えるので、受取人は「そんなの受け取っていない」などと言い逃れできなくなります。
同時に利用するのが一般的なので、配達証明も付けておきましょう。
※内容証明郵便の具体的な書き方とテンプレート・文例は、「【テンプレ】内容証明郵便(敷金返還請求)の書き方【依頼不要】」をご覧ください。
③ e内容証明での配達までの流れ【翌日には配達された】
e内容証明の利用から発送までの流れを、解説していきます。
【e内容証明の発送までの流れ】
1. 「e内容証明のWebサイト」で、「新規利用登録」する(メールアドレスがあればOK)
2. Word で作成した内容証明文書をアップロードし、差出人と受取人を登録する(「かんたん差出し」を利用)
3. 料金をクレジットカードで支払う(1,220円 + 配達証明 320円)
(※あなたの作業は「1~3」までで、以降の「4~6」は郵便局側の作業です)
4. 郵便局が、アップロードされた文書を封入して内容証明郵便として発送する
5. 受取人あてに一般書留で正本が、差出人あてに簡易書留で謄本が配達される
6. 差出人に配達証明書が届く
私が利用したときは、上記「1~3」までは「10分ほど」で完了できました。(内容証明文書の作成時間は除く)
手続きの翌日には、自分と受取人に配達されたので、かなり早かったですね。
料金の支払い方法は、クレジットカード以外にも料金後納が利用できます。
ただし、料金後納は承認が必要でちょっと面倒なので、クレジットカードでの支払いがおすすめですね。
④ e内容証明の文書は、Microsoft Word で作成が必要【互換ソフトはエラーあり】
ここで、e内容証明で文書を作るにあたって、注意点を書いておきます。
それは、雛形ファイル から「Microsoft Word」で作成する(拡張子は「.docx」)必要があることです。
Office Online や無料互換ソフトでは難しい?【エラーでアップロードできず】
e内容証明でサポートしている文書は、「Microsoft Word で作成されたファイル」と規定されています。
(Microsoft Word 2010, 2013, 2016, 2019 を規定)
でも、使っている PC に Word を入れていない人も多いですよね。
そこで、「Office Online(Word Online)」や「無料のWord互換ソフト」でも可能なのか、いくつか試してみました。
ですが、そういった互換ソフトで保存したファイル(.docx)では、アップロード時にエラーとなり、手続きができませんでした。
内容証明文書は、雛形ファイル から「Microsoft Word で作成したファイル(.docx)」をアップロードしましょう。
※内容証明郵便を送っても誠実な対応がなければ、次は少額訴訟の段階です。
手続きなどの詳細は、「【弁護士不要】少額訴訟で敷金を取り戻す!やり方解説【1日で終了】」を参考にしてみてください。
⑤ まとめ:内容証明郵便なら、敷金を取り戻す本気度が伝わる【証拠になる】
本記事では、「敷金を取り返すための内容証明郵便と送り方」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【内容証明郵便を送る目的】
・「いつ」「誰から誰に」「どんな内容か」が証拠に残るので、言い逃れできない
・訴訟の前段階の位置付けとされているので、相手に本気度が伝わる
・裁判の証拠書類として有効
【e内容証明をおすすめする理由】
・郵便局に行く手間がかからない(オンラインで24時間受付可能)
・字数や行数の制限を気にする必要がない(ダウンロードした Word の雛形ファイルに書くだけ)
・料金が郵便局の窓口で送るより、多くのケースで安くなる(1,220円 + 配達証明 320円)
【e内容証明の発送までの流れ】
1. 「e内容証明のWebサイト」で、「新規利用登録」する(メールアドレスがあればOK)
2. Word で作成した内容証明文書をアップロードし、差出人と受取人を登録する(「かんたん差出し」を利用)
3. 料金をクレジットカードで支払う(1,220円 + 配達証明 320円)
(※あなたの作業は「1~3」までで、以降の「4~6」は郵便局側の作業です)
4. 郵便局が、アップロードされた文書を封入して内容証明郵便として発送する
5. 受取人あてに一般書留で正本が、差出人あてに簡易書留で謄本が配達される
6. 差出人に配達証明書が届く
繰り返しですが、内容証明郵便を送ることは「法的措置(訴訟)の前段階」の意味合いが強いです。
なので、敷金を取り返すための本気度が伝わりやすいですね。
ただ、内容証明郵便に法的な拘束力はなく、応じるかどうかは相手次第です。
何の対応もなく、無視されることもあります。
そうなったら、次は法的措置(訴訟)の段階になります。
ですが、内容証明郵便はムダではなく、裁判での証拠書類として有効に使えますよ。
内容証明郵便は、証拠力の強い書類です。
受取人は「そんな内容は受け取っていない!」と、言い逃れはできません。
e内容証明を使えば、内容証明郵便がオンラインで簡単に送れます。
泣き寝入りせず、敷金を取り戻しましょう!
-
【引越し準備】やることリスト9選!【手続き・荷作り・退去対策】
お悩み相談引越し前って、やること多くて大変...。 やるべきリストとかないかな?? こんにちは、キベリンブログです。 引越しは手続きとかたくさんあって、漏れを防ぐリストは必 ...
続きを見る
-
【10万円以下】賃貸の初期費用を安くする部屋探し方法【実績公開】
お悩み相談消毒料やら仲介手数料やらで、どうして賃貸の初期費用ってこんなに高いんだろう...。 なんとか安く部屋を探す方法ってないのかな?? こんにちは、キベリンブログです。 ...
続きを見る
-
【賃貸】いらないオプションの断り方【安心入居サポート・消毒料】
お悩み相談賃貸の初期費用って安心入居サポートやら消毒施工料やら、いろいろ上乗せされるよね。 こんなオプション契約いらないから、断れないのかな? こんにちは、キベリンブログで ...
続きを見る