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【賃貸】上の階からの水漏れ被害の対処法【家賃減額と補償請求】

【賃貸】上の階からの水漏れ被害の対処法【家賃減額と補償請求】

 

お悩み相談
何か天井から水滴が漏れてきてる...!
大した水量じゃないけど、どうすればいいんだろう?

 

こんにちは、キベリンブログです。

賃貸マンションなどでは、上からの水漏れは起こりやすい被害です。

今回は、「賃貸で上階から水漏れ被害に遭ったときの対処法」について、紹介します。

 

【本記事の内容】

 

修繕に時間がかかる水漏れは、やっかいなトラブルのひとつです。

受けられる補償も含め、対処法を紹介していきますね。

 

① 上階から水漏れに気づいたときの対処法【3ステップ】

① 上階から水漏れに気づいたときの対処法【3ステップ】

① 上階から水漏れに気づいたときの対処法【3ステップ】

 

賃貸で住んでいる部屋で、キッチンや浴室の天井から水滴が垂れているのに気付いたことはありませんか?

実は「上の階からの水漏れ」が発生しています。

 

例えば給排水管の劣化が原因だと、わずかな水漏れからスタートして、被害が拡大していくことが多いです。

上からの水漏れは、修理が完了するまで2~3か月かかることも少なくありません。

 

そこで、まずは水漏れに気づいた時の対処から説明していきますね。

 

【上階からの水漏れを対処する手順】

❶ 水漏れの発生と被害の状況を、撮影して記録に残す

❷ 管理会社に連絡する

❸ 修理完了までふき取りなどで対応し、時間などを記録しておく

 

順番に見ていきましょう。

 

❶ 水漏れの発生と被害の状況を、撮影して記録に残す

天井など上からの水漏れに気づいたら、「すぐ拭き取らなきゃ!」と思いますよね。

でもまずは、写真や動画を撮って記録に残しておきましょう。

 

なぜなら、後で被害の請求をする場合、「証拠」が必要になることが多いからです。

写真だけでなく動画で残しておくと、状況がわかりやすいので安心ですね。

 

❷ 管理会社に連絡する

被害状況の撮影ができたら、管理会社に連絡します。

被害状況を撮影した写真や動画も送っておきましょう。

 

なお、水滴が垂れてくる程度で実害がないレベルでも、水漏れはとにかく早めの連絡が重要です。

被害が拡大すると修理費用も高くなるし、原因の特定から修理まで時間がかかることも多いからですね。(ここは次のパートで詳しく紹介します)

 

❸ 修理完了までふき取りなどで対応し、時間などを記録しておく

水道やトイレのパッキンの劣化による水漏れであれば、その日のうちに業者が来て修理も可能です。

ですが上階からの水漏れは、マンションの構造などの問題もあり、すぐには直らないケースが多いんですよね。

 

なので漏れてくる水を拭き取ったり、バケツを置くなどして水漏れ被害の拡大を防ぐ必要があります。

この対応にかかった時間は記録しておくと良いですね。

 

長期にわたり水漏れが続いた場合、時間単価を根拠にして費用の請求も検討できます。

「毎日どれくらいのタイミングで、合計で何時間を費やしたのか?」など、わかるようにしておくと安心です。

 

② 上の階からの水漏れ対処に、時間がかかる理由【原因の特定】

② 上の階からの水漏れ対処に、時間がかかる理由【原因の特定】

② 上の階からの水漏れ対処に、時間がかかる理由【原因の特定】

 

上の階から水漏れが起きると、どうしても時間がかかることが多いです。

なぜ対処まで時間がかかるのか、その理由を紹介していきますね。

 

【上からの水漏れの修繕に時間がかかる理由】

・原因がなかなか特定できない場合が多い

・いろんな人や業者が間に入るため、連絡がスムーズに伝わらない

・上階の入居者や業者の都合など、日程調整が難しい

 

原因がなかなか特定できない場合が多い

「水を使っている間だけ漏れてくる」といった場合は、原因は比較的わかりやすいです。

でも実際には、使っていない間も漏れてきたり、水漏れする時間・しない時間が断続的に続くこともあります。

 

例えば、給排水管の劣化による水漏れなどは、発生部分がわかりにくい問題のひとつです。

業者に調査に来てもらっても、1回で漏れている箇所を特定できないことも多いんですよね。

 

原因がわからなければ修理もできないので、先に進まず困ることも十分にあります。

いつ直るかわからないまま過ごすのも、不安になりますね。

 

いろんな人や業者が間に入るため、連絡がスムーズに伝わらない

・あなた(※入居者で水漏れの被害者)
・あなたの部屋の管理会社
・あなたの部屋のオーナー
・あなたの部屋側で依頼する修理業者
・上階の入居者
・上階の部屋の管理会社
・上階の部屋のオーナー
・上階の部屋側で依頼する修理業者
・マンションの管理会社(管理組合)
・マンション側で依頼する修理業者

 

上記は、水漏れの発生で影響のある人のリストなのですが、かなり多いですよね。

もちろんすべてのケースで当てはまるわけではないのですが、関わってくる可能性は高いです。

 

例えば、水漏れの原因があなたの部屋or上階の部屋の「専有部分」なら、修繕の責任は「専有部分の部屋のオーナー」にあります。

一方で、原因がマンションの「共用部分」であれば、「マンションの管理会社(管理組合)」が責任を負います。

 

原因によって、「誰が責任を負って、どう修理を進めるのか?」の流れも変わってくるんですよね。

連絡をやり取りするだけでも、時間がかかることが想像できると思います。

 

上階の入居者や業者の都合など、日程調整が難しい

上から水漏れが起きたら、まずは原因の調査から始まります。

あなたの部屋だけでなく、上階の部屋にも入って調べなければなりません。

 

つまり「あなた・上階の入居者・業者」の都合の良い時間を選ぶ必要があるんですよね。

予定が合わなければ、どんどん先延ばしになってしまいます。

 

調査と修理が1回で終わればまだ良いのですが、うまくいかないことも多いです。

回数が増えるほど日程調整も難しくなり、さらに時間がかかることになります。

 

③ 水漏れ被害を受けたら、請求できる費用【家賃減額と補償請求】

③ 水漏れ被害を受けたら、請求できる費用【家賃減額と補償請求】

③ 水漏れ被害を受けたら、請求できる費用【家賃減額と補償請求】

 

上階からの水漏れの場合、下の階に賃貸で住んでいたあなたに責任はありません。

水漏れ被害を受けたら、どんな賠償をしてもらえるのかを見ていきましょう。

 

【水漏れ被害で請求できる費用】

・水漏れ発生から修理完了までの賃料減額

・被害を受けた家具や生活用品の補償

・被害拡大を防ぐための水漏れ対応にかかった費用

 

水漏れ発生から修理完了までの賃料減額

状況 減額割合(月額) 免責日数
トイレが使えない 30% 1日
風呂が使えない 10% 3日
水が出ない 30% 2日
エアコンが使えない 5,000円 3日
電気が使えない 30% 2日
テレビ等が使えない 10% 3日
ガスが使えない 10% 3日
雨漏りによる利用制限
(結露・カビ発生時は50%)
5~50% 7日

(※国土交通省のHPから引用【出典:日本賃貸住宅管理協会】)

 

上の表は、国土交通省が公開している事例別での「賃料減額」のガイドラインです。

賃貸で設備が故障して使えない間は、「賃料は減額される」ことが法律(民法)にあるんですよね。

 

水漏れによって使えない設備があれば、上の表を根拠にして請求できます。

設備以外では「雨漏りによる利用制限」にしたがい、水漏れ被害の程度を考えた上で「5~50%」の範囲から判断しましょう。

 

ちなみに免責日数とは、「故障の連絡から修理完了まで、通常必要な日数」です。

この日数は差し引いて計算するので、注意してくださいね。

 

※設備の減失による賃料減額の詳しい内容は、「【賃貸】設備不良や故障が直るまで、家賃は減額される【法律改正】」をご覧ください。

 

被害を受けた家具や生活用品の補償

水漏れであなたが所有している家具などの生活用品が被害を受けた場合は、補償してもらえます。

ただし、どの程度の被害を受けたか示す必要があります。

 

写真や動画で撮っておくなど、被害状況の証拠は残しておきましょう。

証拠がないと、完全には補償してもらえないこともありますので。

 

被害拡大を防ぐための水漏れ対応にかかった費用

1つ目のパートの中でも触れましたが、修理までは時間がかかることが多いです。

その間は被害の拡大を防ぐため、水のふき取り作業に追われる状況にもなります。

 

その水漏れ対応にかかった費用は、管理会社に伝えて請求しましょう。

長期にわたり対応が必要だった場合は、かかった時間などを単価にして相談してみるのも良いですね。

 

④ まとめ:水漏れを直してくれなければ、早めに費用請求の意思を伝えよう

④ まとめ:水漏れを直してくれなければ、早めに費用請求の意思を伝えよう

④ まとめ:水漏れを直してくれなければ、早めに費用請求の意思を伝えよう

 

本記事では、「賃貸で上階から水漏れ被害に遭ったときの対処法」を紹介しました。

ポイントをまとめます。

 

【上階からの水漏れを対処する手順】

❶ 水漏れの発生と被害の状況を、撮影して記録に残す

❷ 管理会社に連絡する

❸ 修理完了までふき取りなどで対応し、時間などを記録しておく

 

【上からの水漏れの修繕に時間がかかる理由】

・原因がなかなか特定できない場合が多い

・いろんな人や業者が間に入るため、連絡がスムーズに伝わらない

・上階の入居者や業者の都合など、日程調整が難しい

 

【水漏れ被害で請求できる費用】

・水漏れ発生から修理完了までの賃料減額

・被害を受けた家具や生活用品の補償

・被害拡大を防ぐための水漏れ対応にかかった費用

 

原因がすぐ判別する水漏れならまだ良いのですが、天井など上からの漏水はわかりにくいことが多いです。

なので発生から修理が完了するまで、数か月とか時間がかかるんですよね。

 

また、水漏れの発生を伝えても、なかなか修理に動いてくれないケースもあります。

そういったときは、早めに賃料減額などの「費用請求の意思があること」を伝えましょう。

 

余計な費用を負担したくないので、動いてくれるきっかけになります。

水漏れを放置するとカビなどで健康を害する影響もあるので、とにかく修理を求めるよう積極的に伝えてくださいね。

 

 

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