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【失業保険】自己都合退職と会社都合退職で金額・条件はこんなに違う

2020/06/20

【失業保険】自己都合退職と会社都合退職で金額・条件はこんなに違う

 

お悩み相談
派遣の契約期間が満了したから、失業保険の申請に行きます。
この場合って、会社都合退職にならないのかな?

 

こんにちは、キベリンブログです。

失業保険は、退職理由で金額や条件が大きく違うことを知っていますか?

今回は、「自己都合退職と会社都合退職での失業保険の金額・条件の違い」を紹介します。

 

【本記事の内容】

① 失業保険の自己都合・会社都合退職で金額・条件はこんなに違う【健康保険料にも影響あり】

② 失業保険で会社都合退職(特定受給資格者)に該当するもの

③ 派遣社員は、会社都合退職になる確率が高くなる【知らないと損】

④ 失業保険の申請前に、離職票をしっかり確認しよう【離職理由に注意】

 

初めて失業保険をもらったとき、違いを知ったのは会社を辞めてからでした。

損しないよう、ぜひ退職前に確認しておきましょう。

 

※【補足】失業保険に関する一連の流れは、「失業保険の受給の流れとスケジュール」で解説しています。

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① 失業保険の自己都合・会社都合退職での金額・条件はこんなに違う【健康保険料にも影響あり】

① 失業保険の自己都合・会社都合での金額・条件はこんなに違う【健康保険料にも影響あり】

① 失業保険の自己都合・会社都合退職での金額・条件はこんなに違う【健康保険料にも影響あり】

 

まず、退職理由による失業保険(雇用保険)の違いを、表で確認してみましょう。

※「国民健康保険料」にも影響するので、合わせて書いておきますね。

 

 

自己都合退職

会社都合退職

受給資格

雇用保険の加入期間:12か月以上

雇用保険の加入期間:6か月以上

給付日数

90 ~ 150日

90 ~ 330日

給付制限

あり(2か月後に支給開始)

なし

健康保険料

軽減措置:なし

軽減措置:あり

 

上記のとおり、会社都合退職の方が金額(給付日数)や条件でかなり有利ですよね。

給付日数は、「失業保険(雇用保険)の加入期間」と「年齢」で変わり、長く・高くなるほど給付日数は増えていきます。

 

さらに、会社都合だと「国民健康保険料の軽減措置」も受けられるんですよね。

 

※【補足】国民健康保険の軽減制度については、「【健康保険】退職後の保険料の軽減制度とは」で解説しています。

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「月給25万・年齢30歳・5年間勤務」では、自己都合と会社都合で失業保険はどのくらい違う?

イメージしやすくするために、「月給25万・年齢30歳・5年間勤務」の例で、失業保険の受給額を考えてみましょう。

 

【「月給25万・年齢30歳・5年間勤務」の例での失業保険の受給額】

・自己都合退職の場合 : 497,790円 (給付日数 90日)

・会社都合退職の場合 : 995,580円 (給付日数 180日)

 

上記のとおり、もらえる金額に「2倍もの違い」(約50万)があります。

加えて、会社都合では給付制限がないので、すぐに支給が開始されます。
(自己都合では給付制限があるため、2か月間は支給されません)

 

「2020年10月1日以降」の自己都合退職より、給付制限期間が「3か月」から「2か月」に変更されました。

詳細は、「自己都合退職の給付制限が2か月へ変更【2020年10月】」をご覧ください。

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給付日数は、どう決まるの?

給付日数は以下の表のとおり、自己都合と会社都合で違います。(表はハローワークのホームページより引用)

失業保険(雇用保険)の加入期間と年齢で変わり、それぞれ長く・高くなるほど給付日数は増えていきます。(60歳以上は例外)

 

【自己都合退職の給付日数】

自己都合退職の給付日数

自己都合退職の給付日数

 

【会社都合退職の給付日数】

会社都合退職の給付日数

会社都合退職の給付日数

 

② 失業保険で会社都合退職(特定受給資格者)に該当するもの

② 失業保険で会社都合退職(特定受給資格者)に該当するもの

② 失業保険で会社都合退職(特定受給資格者)に該当するもの

 

失業保険の「会社都合退職」("特定受給資格者" と呼ばれているものと同等の扱い)とは、何が該当するのでしょうか?

 

会社都合退職(特定受給資格者)に該当する理由

1. 会社の倒産、解雇

2. 賃金未払いにより退職

3. 残業時間が連続3か月で45時間、連続2か月で80時間、1か月100時間を超えたため退職

4. セクハラ、パワハラなどハラスメントによる退職

5. 労働契約の期間が満了し、更新がないことにより退職

 

おもな理由は上記のとおりですが、これ以外でも例外的に認められることもあります。

「この理由は会社都合にならないの?」とすこしでも気になったら、ハローワークに確認してみましょう。

 

「5. 労働契約の期間満了での退職」については、判断が難しい「派遣社員の場合」を次のパートで解説していきますね。

 

※【補足】新型コロナウイルスの「感染予防」を理由に自己都合で離職した人は、「特定受給資格者」として扱ってもらえます。

詳細は、「コロナによる特例措置【給付日数延長と特定受給資格者】」をご覧ください。

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③ 派遣社員は、会社都合退職になる確率が高くなる【知らないと損】

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③ 派遣社員は、会社都合退職になる確率が高くなる【知らないと損】

 

派遣社員は、3か月ごとに契約を結び、問題がなければ契約を更新していくのが一般的ですよね。

ですが、派遣切り(派遣先の人員整理などで契約更新されなかった場合)に遭った場合や、派遣社員が自分から更新を希望しなかった場合は、どう判断されるのでしょうか?

 

そこで派遣社員の「会社都合退職」と「自己都合退職」の判断を、具体的に見ていきましょう。

 

派遣社員の会社都合退職になるもの

・希望しているのに契約が更新されず、契約満了までに派遣会社から次の仕事が紹介されない場合

(※ただし、契約満了後も同じ派遣会社で派遣就業を希望する場合は除く)

 

上記のケースでは、「会社都合退職」となります。

ポイントは、「希望しているのに契約の更新を断られた」「契約満了までに次の仕事を紹介されなかった」というところです。

 

以前は「1か月待機ルール」というものがあったのですが、平成21年の雇用保険制度改正で撤廃されました。

多くのサイトは「契約終了から1か月待たないと会社都合にならない」と古い情報を書いていますが、現在は変わっています。

この内容は、厚生労働省のホームページにも掲載されている内容です。

派遣の1か月待機ルールの詳細については、「派遣の1か月間待機は必要なし【法改正と会社都合】」で解説しています。

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派遣社員の自己都合退職になるもの

・同じ契約の更新を、自分から断った場合

・同じ契約の更新がなく、契約満了までに派遣会社から次の仕事を紹介されたが、正当な理由がなく断った場合

 

これらのケースでは、「自己都合退職」となります。

ポイントは「自分から断った」というところですね。

 

なお、会社都合か自己都合になるか判断が難しい場合もあり、そのときは「ハローワークが調査の上で最終的に判断」します。

「会社都合のはずが自己都合にされている」など、納得いかなければそのままにせず、ハローワークへ相談しましょう。

 

失業保険の受給額に、数十万円以上もの差が出ることもあります。

申し立てしないと、あなたが損をすることになってしまいますので。

 

④ 失業保険の申請前に、離職票をしっかり確認しよう【離職理由に注意】

④ 失業保険の申請前に、離職票をしっかり確認しよう【離職理由に注意】

④ 失業保険の申請前に、離職票をしっかり確認しよう【離職理由に注意】

 

本記事では、「自己都合退職と会社都合退職での失業保険の金額・条件の違い」を紹介しました。

ポイントをまとめます。

 

【自己都合退職と会社都合退職での失業保険の違い】

 

自己都合退職

会社都合退職

受給資格

雇用保険の加入期間:12か月以上

雇用保険の加入期間:6か月以上

給付日数

90 ~ 150日

90 ~ 330日

給付制限

あり(2か月後に支給開始)

なし

健康保険料

軽減措置:なし

軽減措置:あり

 

【会社都合退職に該当する理由】

1. 会社の倒産、解雇

2. 賃金未払いにより退職

3. 残業時間が連続3か月で45時間、連続2か月で80時間、1か月100時間を超えたため退職

4. セクハラ、パワハラなどハラスメントによる退職

5. 労働契約の期間が満了し、更新がないことにより退職

 

退職すると、退職から2週間前後で会社から離職票が送られてきます。

失業保険の申請前に、離職票に書かれている「離職理由」があなたの認識と一致しているか、必ず確認しておきましょう。

 

なぜなら、離職票の「離職理由」から、失業保険の「自己都合退職」か「会社都合退職」かを判断するためです。

 

失業保険の申請に行くと、ハローワークの担当者が「離職理由が間違っていないか?」を必ず確認してくれます。

もし離職理由が「会社都合のはずが自己都合で処理されている」など、あなたの認識と違う場合は、このときに説明しましょう。

 

申し立てをすると、ハローワークが会社に離職理由の調査してくれます。

その調査結果から、ハローワークが最終的に離職理由を判断します。

 

失業保険は「自己都合退職」か「会社都合退職」の違いで、金額や条件が大きく変わります。

きちんと押さえて、損しないようにしてくださいね。

 

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