どんな人が当てはまるの?
こんにちは、キベリンブログです。
住民税非課税世帯になると給付金の対象になったりするので、条件は知っておきたいですよね。
今回は、「住民税が0円になる年収・所得と、住民税非課税世帯になる条件」について紹介します。
【本記事の内容】
① 住民税が0円になる、年収と所得の条件とは【会社員・フリーランス・無職】
② 住民税非課税世帯になるには【一人暮らしと扶養家族の違い】
③ まとめ:住民税非課税世帯になると、給付金の支給や健康保険料が安くなるメリットあり
住民税は稼ぐほど、払う金額も大きくなるしくみです。
収入がいくら以下なら住民税がかからないのか、わかりやすく語っていきますね。
① 住民税が0円になる、年収と所得の条件とは【会社員・フリーランス・無職】
住民税は、「前年の所得(1月~12月末日)」から計算されるしくみです。
前年に稼いだ額が多いほど、住民税は高くなります。
逆にあまり稼いでいなければ住民税も安くなるわけですが、収入が基準よりも少なければ「住民税は0円(非課税)」になります。
いったいいくらまでの収入なら住民税がかからないのか、詳しい条件を確認していきましょう。
【住民税が0円になる、年収と所得の条件】
❶ 会社員、派遣、パート・アルバイト : 年収100万円以下
❷ フリーランス(個人事業主)、無職 : 所得45万円以下
❸ 収入が複数(会社員+副業など): 合計所得45万円以下
(※市区町村によって金額は多少前後する場合あり)
上記のとおり、3つのパターンにわけました。
収入と所得の考え方など、順番に説明していきますね。
❶ 会社員、派遣、パート・アルバイト : 年収100万円以下
・前年の収入が、給料だけの場合(給与収入のみ)
・「所得 = 収入(100万円) - 給与所得控除(55万円)」のため、所得でみると45万円以下
前年の収入が「給料だけ」の場合は簡単で、「年収100万円以下」なら住民税は0円です。
会社員や派遣写真、パート・アルバイトでの給与収入が当てはまり、その合計の収入ですね。
基本的に住民税は「所得」から計算されるのですが、所得は収入とは違います。
所得とは、「収入から経費を引いた額」のことです。
給与収入による経費は収入額に応じて決められていて、「給与所得控除」と呼ばれており、これが所得の計算が簡単になる理由です。
つまり所得の額でみると、「45万円以下(給与収入 100万円 - 給与所得控除 55万円)」になります。
【給与所得控除の計算方法について】
・給与収入 162.5万円以下 : 55万円
・給与収入 180万円以下 : 収入額 × 40% - 10万円
・給与収入 360万円以下 : 収入額 × 30% + 8万円
・給与収入 660万円以下 : 収入額 × 20% + 44万円
・給与収入 850万円以下 : 収入額 × 10% + 110万円
・給与収入 850万円超 : 195万円
❷ フリーランス(個人事業主)、無職 : 所得45万円以下
・前年の収入が、事業収入や雑所得(ブログ収入など)だけの場合
・「所得 = 収入 - 経費」のため、高収入でも経費が大きければ条件にあてはまる
・経費とは、収入を得るために使った費用
・失業保険は非課税のため、収入には含まれない
フリーランスや自営業などでの事業収入や、無職での雑所得(アフィリエイト収入など)の場合は、「所得45万円以下」だと住民税はかかりません。
所得とは「収入 - 経費」で、経費とは「収入を得るために使った費用」のことです。
例えば「収入500万円」で「経費490万円」だったら、「所得10万円」なので、住民税は0円です。
一方で「収入500万円」でも「経費0円」であれば、「所得500万円」となり、住民税を払う必要があります。
給与収入のときと違って、同じ収入でも経費によって所得の額は変わるので、経費を忘れないよう注意しておきましょう。
ちなみに「失業保険」の収入は「非課税」のため、収入の計算には入りません。
※失業保険を受給する流れは、「失業保険の受給の流れとスケジュール【自己都合退職は給付制限あり】」で解説しています。
❸ 収入が複数(会社員+副業など): 合計所得が45万円以下
・前年の収入が、給与収入と雑所得などで混ざっている場合
・合計所得 = 給与収入 - 給与所得控除 + 個人での収入 - 経費
・経費は、個人での収入に使った費用のみ計算
3つ目は少しややこしくなりますが、「給与収入」と「個人での収入」の複数が混ざっている場合ですね。
副業で稼いだ場合などが当てはまり、「合計所得が45万円以下」なら、住民税は0円です。
例えば「給与収入70万円」、「副業収入30万円」、「経費10万円」であれば、合計所得は「35万円」となります。
45万円以下なので、住民税はかからないということですね。
副業の場合に限らず、「年の途中で会社を退職 → フリーランスで活動」といったケースも当てはまります。
フリーランスなど個人での収入があるときは、しっかり経費をチェックしておきましょう。
【住民税が非課税だった場合、住民税決定通知書は届かない?】
毎年6月に住民税決定通知書が届きますが、住民税が非課税の場合、住民税決定通知書を送らない市区町村が多いです。
本当に住民税が非課税なのか確実に確認したいときは、あなたの市区町村の税務課などに問い合わせしてくださいね。
② 住民税非課税世帯になるには【一人暮らしと扶養家族の違い】
前のパートで、住民税が0円(非課税)になる条件を紹介してきました。
政府が給付金などを配るとき、「住民税非課税世帯」を対象にすることが多いです。
「個人」ではなく、「世帯」なんですよね。
住民税非課税世帯になると、給付金の支給以外にも、健康保険料が安くなるといったメリットもあります。
そこで住民税非課税世帯になるにはどんな条件があるのか、掘り下げて見ていきましょう。
【住民税非課税世帯になるには】
・同じ世帯にいる全員すべての住民税が、0円(非課税)であること
・配偶者や扶養家族の人数に応じた所得額の基準よりも少ないこと
上記の2つをともに満たしていれば、住民税非課税世帯になります。
それぞれ説明していきますね。
同じ世帯にいる全員すべての住民税が、0円(非課税)であること
夫や妻、子どもなどと「生計を一にする(生活費が同じ)」場合、住民票を同一にしていますよね。
同じ住民票に入っている「全員すべての住民税が0円」であれば、住民税非課税世帯になります。
ですが、あなた自身に収入がなくても、一緒に暮らしている配偶者(夫 or 妻)や子どものうち誰かひとりでも稼いで住民税を払っている場合は、住民税非課税世帯にはなりません。
世帯全員が「住民税0円」でなければならないので、注意しておきましょう。
なお、単身で扶養する家族もいない場合は、あなた自身の住民税が0円なら「住民税非課税世帯」になります。
一人暮らしでも「世帯」の扱いになるので、前のパートで紹介した所得の条件さえ満たせばOKですよ。
配偶者や扶養家族の人数に応じた所得額の基準よりも少ないこと
・単身者 : 所得45万円以下
・配偶者あり : 所得101万円以下
・配偶者+子1人 : 所得136万円以下
・配偶者+子2人 : 所得171万円以下
・配偶者+子3人 : 所得206万円以下
※単身者以外は、「(本人+配偶者+扶養親族数)× 35万円 + 31万円以下」で計算される
個人(単身者)が住民税0円になる条件は、「所得45万円以下」です。
ですが配偶者や扶養親族がいると、その人数が増えるほど、所得の上限も大きくなっていきます。
配偶者や扶養親族がいる場合、住民税が0円になる所得の上限は、「(本人+配偶者+扶養親族数)× 35万円 + 31万円以下」で計算されます。
例えば「配偶者あり(子なし)」の場合は「所得101万円以下」で、「配偶者+子1人」なら「所得136万円以下」ですね。
所得額は、前のパートで紹介した3つのパターンから計算できます。
給与収入や雑所得など、あてはめて計算してみてくださいね。
③ まとめ:住民税非課税世帯になると、給付金の支給や健康保険料が安くなるメリットあり
本記事では、「住民税が0円になる年収・所得と、住民税非課税世帯になる条件」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【住民税が0円になる、年収と所得の条件】
❶ 会社員、派遣、パート・アルバイト : 年収100万円以下
❷ フリーランス(個人事業主)、無職 : 所得45万円以下
❸ 収入が複数(会社員+副業など): 合計所得45万円以下
(※市区町村によって金額は多少前後する場合あり)
【住民税非課税世帯になるには】
・同じ世帯にいる全員すべての住民税が、0円(非課税)であること
・配偶者や扶養家族の人数に応じた所得額の基準よりも少ないこと
「住民税非課税世帯」と言われても、どんな人が当てはまるのかよくわからないですよね。
住民税は「前年の所得」から決まり、毎年6月にあなたの住民税がいくらなのかを知らせる「住民税決定通知書」が届きます。
わかるまで半年以上もかかるので、その前に知りたいときもあるはず。
住民税非課税世帯かどうか調べるには、紹介した収入と所得の条件を知っておけば判断できます。
個人ではなく、「世帯」で見るポイントも大切です。
収入と所得の違いに注意しながら、チェックしてみてくださいね。
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