失くした場合はどうすればいいんだろう?
こんにちは、キベリンブログです。
パスポートは「命の次に大切」とか言われたりしますが、失くしたら焦りますよね。
今回は、「国内 or 海外でパスポートを失くしたときの対処方法」について、紹介します。
【本記事の内容】
① 国内でパスポートを失くしたときの手続き【紛失届と新規発給】
② 海外でパスポートを失くしたときの手続き【新規発給 or 帰国のための渡航書】
③ まとめ:パスポート紛失時に焦らないよう、事前に対処方法を確認しておこう
海外転職での海外移住と、100か国以上の海外渡航を経験してきました。
パスポートを失くしたときはどうすればいいか、解説していきますね。
① 国内でパスポートを失くしたときの手続き【紛失届と新規発給】
日本でパスポートを失くしたら、以下の2つの手続きが必要になります。
・紛失届:失くしたパスポートを失効させる手続き
・新規発給:新しいパスポートを申請する手続き
この2つの手続きは、同じ窓口で同時に行えますよ。
それぞれ見ていきましょう。
紛失届:失くしたパスポートを失効させる手続き
❶ 紛失届の申請に必要なもの
❷ 紛失届の受付場所
❸ 紛失届の注意点
【 ❶ 紛失届の申請に必要なもの】
・紛失一般旅券等届出書(申請場所にある)
・写真1枚(4.5 x 3.5 cm)
・写真付き身分証(免許証 or マイナンバーカード)
・遺失届など紛失を証明する書類 or 事情説明書(申請場所で記入可能)
・(※住民票と異なる都道府県で申請する場合のみ)住民票
必要なものは上記のとおりで、紛失届にも写真を求められます。
つまり、新規発給も同時に行う場合は「写真が2枚必要」となるので、注意してくださいね。
紛失届の申請書(紛失一般旅券等届出書)は、リンク先からダウンロードして記入することもできますよ。
【 ❷ 紛失届の受付場所】
・各都道府県のパスポートセンター
・各都道府県が指定する市町村の旅券窓口(役所など)
紛失届も、パスポート発給を受け付ける場所と同じですね。
住民票を持って行けば、住所地と異なる都道府県でも申請が可能です。
【 ❸ 紛失届の注意点】
・紛失届を提出すると海外にも通知され、そのパスポートは使えなくなる
・失くなったパスポートが見つかっても、紛失届の取り下げは不可
・紛失届のための手数料は無料
「失くしたパスポートが後から見つかった!」としても、もうそのパスポートは使えません。
海外の関係当局にも通知がいくので、入国もできなくなります。
新規発給:新しいパスポートを申請する手続き
紛失届で失くしたパスポートを失効させたら、新たなパスポートを取得する「新規発給」の申請を行います。
紛失届の申請と同時に行うとスムーズですね。
なお、新規発給の申請には「戸籍謄本(戸籍抄本)」と、紛失届の写真とは別に「写真1枚(4.5 x 3.5 cm)」が必要です。
忘れずに準備してくださいね。
※国内での新規発給の申請については、「【海外移住】パスポートの有効期限が切れた時の申請方法と必要なもの」をご覧ください。
② 海外でパスポートを失くしたら【新規発給 or 帰国のための渡航書】
海外でパスポートを失くした場合も、国内と同じく「紛失届」が必要です。
その後の手続きは、「パスポート新規発給」or「渡航書発給」のどちらかを選ぶ「2択」になります。
・海外での紛失届:失くしたパスポートを失効させる(必須の手続き)
・海外での新規発給:すぐに帰国する必要がない or 海外在住の場合
・帰国のための渡航書発給:急いで日本に帰国する場合
それぞれ見ていきましょう。
すべての手続きは、各国にある「在外公館(日本大使館・総領事館など)」で受け付けています。
海外での紛失届:失くしたパスポートを失効させる(必須の手続き)
❶ 紛失届の申請に必要なもの(海外)
❷ 紛失届の注意点(海外)
【 ❶ 紛失届の申請に必要なもの(海外)】
・紛失一般旅券等届出書(申請する大使館・総領事館にある)
・写真1枚(4.5 x 3.5 cm)
・身分証(免許証や滞在資格を確認できるもの)
・現地警察への届出書(ポリスレポート)
国内での紛失届の手続きと同じですね。
ただし、パスポートを失くした国での「警察への届出書(ポリスレポート)」が必要になります。
【 ❷ 紛失届の注意点(海外)】
・海外在住でビザを取得していたら、移民局などに再発給の手続きを確認する
・紛失届のための手数料は無料
就労ビザなど取得していたら、その国の移民局にも手続きを確認しておきましょう。
海外での新規発給:すぐに帰国する必要がない or 海外在住の場合
❶ 新規発給の申請に必要なもの(海外)
❷ 新規発給の手数料(海外)
❸ 新規発給の注意点(海外)
【 ❶ 新規発給の申請に必要なもの(海外)】
・一般旅券発給申請書(申請する大使館・総領事館にある)
・戸籍謄本(戸籍抄本)
・写真1枚(4.5 x 3.5 cm)
申請には「戸籍謄本(戸籍抄本)」が必要ですが、持っていない場合は本籍地の役所から取り寄せなければなりません。
大使館では対応してくれないので、役所のHPなどで確認しましょう。
なお、「EMS(国際スピード郵便)」なら「2日~10日(※差出地と国によって異なる)」で海外に届きます。
リンク先から調べられるので、確認してみてくださいね。
【 ❷ 新規発給の手数料(海外)】
・「10年有効:16,000円、5年有効:11,000円」相当の金額を、「現地通貨」で支払う
手数料は現地通貨で支払うので、注意しておきましょう。
各国の日本大使館のホームページに現地通貨での金額が載っているので、確認してみてくださいね。
【 ❸ 新規発給の注意点(海外)】
・すぐに帰国する必要がない場合や、海外在住の場合に新規発給の申請を行う
(※急いで帰国する場合は、「帰国のための渡航書発給」の申請を選ぶ)
・申請から受け取りまで「1~2週間」ほどかかる
繰り返しですが、急いで帰国する必要があるなら「新規発給」ではなく「帰国のための渡航書」を申請しましょう。
パスポートの新規発給は、どうしても時間がかかりますので。
帰国のための渡航書発給:急いで日本に帰国する場合
❶ 渡航書の申請に必要なもの
❷ 渡航書の手数料
❸ 渡航書の注意点
【 ❶ 渡航書の申請に必要なもの】
・渡航書発給申請書(申請する大使館・総領事館にある)
・戸籍謄本(戸籍抄本) or 日本国籍を確認できる書類(本籍地の入った住民票など)
・写真1枚(4.5 x 3.5 cm)
・帰国用の航空券
原則として「戸籍謄本(戸籍抄本)」が必要なのですが、日本国籍であることを確認できる書類でもOKです。
帰国用の航空券は乗り継ぎだと経由地に条件がある場合があるので、事前に確認しておきましょう。
【 ❷ 渡航書の手数料】
・手数料は「2,500円」相当の金額を、「現地通貨」で支払う
新規発給の場合と同様に、渡航書の手数料も現地通貨で支払います。
こちらも各国の日本大使館のホームページに現地通貨での金額が載っているので、見てみてくださいね。
【 ❸ 渡航書の注意点】
・申請から受け取りまでは、即日も可能(※緊急度を考慮して判断される)
・「帰国のための渡航書」は、日本に帰国した時点で失効する
・日本に帰国した後に海外へ行く場合は、日本で「新規発給」の申請をする必要がある
(すぐ新規発給の申請するなら「帰国のための渡航書」も必要になるので、取っておくこと)
渡航書が発給されるまでの時間は、緊急なら2~3時間で発給してくれることもあるようです。
大使館によっては面談の上で決めたりするので、状況次第ですね。
③ まとめ:パスポート紛失時に焦らないよう、事前に対処方法を確認しておこう
本記事では、「国内 or 海外でパスポートを失くしたときの対処方法」について、紹介しました。
ポイントをまとめます。
【国内でパスポートを失くしたときの必要な手続き】
・紛失届:失くしたパスポートを失効させる手続き
・新規発給:新しいパスポートを申請する手続き
【海外でパスポートを失くしたときの必要な手続き】
・紛失届の手続きは必須
・「新規発給」or「帰国のための渡航書発給」のどちらかを選んで申請する
【海外で「新規発給」or「帰国のための渡航書発給」の申請の選び方】
・新規発給:すぐに帰国する必要がない or 海外在住の場合
・帰国のための渡航書発給:急いで日本に帰国する場合
日本でパスポートを失くした場合は、「紛失届」と「新規発給」の手続きでOKです。
新しいパスポートの発行までは、2週間ほど見ておくと安心ですね。
もし海外で失くしてしまったときは、事前に対処方法を確認しておかないと焦りますよね。
時間に余裕があるなら「新規発給」、急いで帰国するなら「帰国のための渡航書発給」を申請しましょう。
もしものときに備えて、対処方法をきちんと押さえておいてくださいね。
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