
え、タイでは補償が受けられるの!?
こんにちは、キベリンブログです。
タイでは旅行者に対して、統一した補償が受けられます。
今回は、「タイ旅行の飛行機遅延・欠航による補償制度」について、紹介します。
【本記事の内容】
① タイの飛行機遅延・欠航による、国際線での補償制度【2025年5月施行】
② タイ国内線で受けられる補償制度【従来より補償額UP】
③ まとめ:タイは遅延・欠航時の補償制度あり。航空会社の対応を要チェック
タイには海外旅行やデジタルノマド生活など、何度も渡航してきました。
知られていない補償制度を、わかりやすく紹介していきます。
① タイの飛行機遅延・欠航による、国際線での補償制度【2025年5月施行】

① タイの飛行機遅延・欠航による、国際線での補償制度【2025年5月施行】
タイ民間航空局(CAAT)は、タイの空港での国際線・国内線の遅延・欠航にともなう補償について、航空会社が負うべき補償制度を発表しました。
2025年5月20日から、さらに強化された「航空機の遅延・欠航時の補償制度」が施行されています。
しっかり計画して予定を組んだ海外旅行で、遅延や欠航で余計な費用がかかるのは困りますよね。
空港での突然のトラブルに対して、旅行者が補償を受ける権利が守られるようになっています。
「そんな補償制度があるなんて知らなかった!」という気づきも多いはず。
どんな補償を受けられるのか、まずは国際線から見ていきましょう。
【タイ出発の国際線での飛行機遅延・欠航の補償制度】
❶ 2時間以上の遅延
❷ 5時間以上の遅延
❸ 10時間以上の遅延 or 欠航
国際線での補償の内容は3段階に分かれており、2時間以上の遅延から補償が受けられます。
順番に解説していきますね。
❶ 2時間以上の遅延
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
1段階目の補償は、遅延時間が「2時間~5時間」の場合です。
「食事」と「通信手段」の補償が、無料で受けられます。
❷ 5時間以上の遅延
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
・宿泊が必要な場合は、宿泊施設+送迎の提供
・現金1,500THB or 旅行券やマイレージなどでの同等額の補償(14日以内に提供)
・キャンセル希望の場合は、全額払い戻し or 同等額の旅行券など代替案を提示
2段階目の補償は、遅延時間が「5時間~10時間」の場合です。
1段階目の食事と通信手段に加え、さらに補償が手厚くなります。
宿泊が必要になればホテルの手配や、1,500THB相当の補償が受けられます。
キャンセルを希望する場合は、上記の補償に加えて全額を払い戻してもらえます。
❸ 10時間以上の遅延 or 欠航
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
・宿泊が必要な場合は、宿泊施設+送迎の提供
・フライト距離に応じ、現金 or 旅行券やマイレージなどでの同等額を補償(14日以内に提供)
- 飛行距離 1,500km まで : 2,000THB
- 飛行距離 3,500km まで : 3,500THB
- 飛行距離 3,500km 以上 : 4,500THB
・キャンセル希望の場合は、全額払い戻し or 同等額の旅行券など代替案を提示
3段階目の補償は、遅延時間が「10時間以上」または「欠航」の場合です。
先ほどの2段階目の補償に加えて、さらにフライト距離に応じて補償額が手厚くなります。
タイから日本へのフライトの場合は、飛行距離3,500km以上になるので、4,500THB相当の補償が受けられます。
あなたのフライト距離がどのくらいなのか、補償額と合わせてチェックしておきましょう。
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② タイ国内線で受けられる補償制度【従来より補償額UP】

② タイ国内線で受けられる補償制度【従来より補償額UP】
ここまで、タイを出発する国際線での遅延・欠航の補償について紹介してきました。
続いて "タイ国内線" での遅延・欠航の補償を見ていきましょう。
【タイ国内線での飛行機遅延・欠航の補償制度】
❶ 2時間以上の遅延
❷ 3時間以上の遅延
❸ 5時間以上の遅延
❹ 欠航の場合
❺ 離陸までの機内待機時(国際線にも適用)
❶ 2時間以上の遅延
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
・キャンセル希望の場合は、全額払い戻し
遅延時間が2時間~3時間までの場合は、「食事」と「通信手段」の補償があります。
キャンセルを希望すれば、全額の払い戻しも可能です。
❷ 3時間以上の遅延
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
・キャンセル希望の場合は、全額払い戻し or フライト変更 or 代替交通手段へ変更
遅延時間が3時間~5時間までの場合、「食事」と「通信手段」の補償内容は1段階目と同じです。
キャンセルでの払い戻しのほかに、フライト変更や代わりの交通手段への変更も選べます。
❸ 5時間以上の遅延
・遅延の時間帯に応じた飲食物 or 食事クーポンの提供
・電話やメールなどの通信手段を無償提供
・現金1,200THB or 旅行券やマイレージなどでの同等額の補償(14日以内に提供)
→ 従来の補償額 600THBから引き上げ
・キャンセル希望の場合は、全額払い戻し or フライト変更 or 代替交通手段へ変更
遅延時間が5時間以上になると、さらに1,200THB相当の補償が受けられます。
以前の補償額は600THBでしたが、2025年5月20日から1,200THBに引き上げられています。
❹ 欠航の場合
・現金1,500THB or 旅行券やマイレージなどでの同等額の補償(14日以内に提供)
→ 従来の補償額 1,200THBから引き上げ
欠航になった場合は、1,500THB相当の補償が受けられます。
以前の欠航時の補償額は1,200THBでしたが、2025年5月20日から1,500THBに引き上げられています。
❺ 離陸までの機内待機時(国際線にも適用)
・適切な換気、温度管理、トイレ使用
・医療措置の提供
・遅延が3時間以上の場合、乗客の降機を許可
飛行機内に搭乗してから離陸するまで、しばらく待たされる場合がありますよね。
そんな機内待機での状況でも、タイでは補償制度が設けられています。
機内でも問題なく過ごせるよう、温度管理やトイレ使用、医療措置の提供に関して補償があります。
遅延が3時間以上になる場合は、機内から出ることも許可されます。
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③ まとめ:タイは遅延・欠航時の補償制度あり。航空会社の対応を要チェック

③ まとめ:タイは遅延・欠航時の補償制度あり。航空会社の対応を要チェック
本記事では、「タイ旅行の飛行機遅延・欠航による補償制度」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【タイ出発の国際線での飛行機遅延・欠航の補償制度】
❶ 2時間以上の遅延
❷ 5時間以上の遅延
❸ 10時間以上の遅延 or 欠航
【タイ国内線での飛行機遅延・欠航の補償制度】
❶ 2時間以上の遅延
❷ 3時間以上の遅延
❸ 5時間以上の遅延
❹ 欠航の場合
❺ 離陸までの機内待機時(国際線にも適用)
2025年5月20以降、タイでは飛行機遅延・欠航で統一された補償制度が施行されています。
各航空会社は、少なくとも2時間以上の遅延から制度で決められた補償行わなければなりません。
2時間未満の場合でも、航空会社の判断でスナックやドリンクが配られることもあります。
明確に補償ルールが決められていれば、補償額の請求する場合も安心ですよね。
もし大幅に遅れるような状況なら、航空会社の対応はチェックしておきましょう。
補償制度よりも補償額が低額になるようなら、本記事を参考に主張してみてください。
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