こんにちは、キベリンブログです。
世界的なインフレの影響をどのくらい受けているのか、行く国の物価は気になりますよね。
今回は、「マレーシアのインフレ加速後の物価一覧(食料品・日用品)」について、紹介します。
【本記事の内容】
① 2023年以降も世界でインフレが進み、マレーシアも物価が上昇【日本以上+円安】
② マレーシアの食料品・日用品の価格一覧【スーパー実売価格(2023年4月)】
③ まとめ:マレーシアのスーパーでの価格は、他の物価上昇に比べたらまだ安い
2023年にマレーシアで生活した経験から、スーパーでの値段をまとめました。
コロナ前のように安く暮らせるのか、インフレを経た物価について語っていきます。
① 2023年以降も世界でインフレが進み、マレーシアも物価が上昇【日本以上+円安】
マレーシアの具体的な物価を紹介する前に、全体的な「物価上昇(インフレ)」について先に触れておきます。
なぜなら、日本でも値上げラッシュになったように、世界各国で物の値段が上がっているからですね。
マレーシアの物価の上がり方は、「日本以上」の上昇率になっています。
その物価上昇に加え、マレーシアリンギット(マレーシアの通貨)に対しても「円安(円の価値が下がること)」が進んだため、日本円で換算するとさらに高くなっている状態です。
そこで、2023年までのマレーシアの「物価上昇(インフレ)」と「為替レート(円安)」の2点について見ていきますね。
マレーシアの消費者物価指数の増加率は、日本以上【インフレ】
上の2つのグラフは、マレーシア(上のグラフ)と日本(下のグラフ)の「消費者物価指数(CPI)」の変化率を示したものです。
(画像は「Investing.com」から引用)
物の値段がどのくらい変化しているかを示す指標として、世界的にもよく使われるデータですね。
マレーシアのデータをみると、2021年の段階から上昇率が高くなっており、増減はあるものの2023年以降も「+4%」ほどの状態が継続しています。
一方で日本は、物価上昇率が目立ってきたのは2022年5月以降からで、「+4%」を超えたのは一度だけ(2023年1月)というレベルです。
2年間でのトータルで考えると、マレーシアの物価上昇率は日本よりも高いことが明らかですよね。
円安の加速で、日本円で換算すると以前より高くなる【2年で約15%高】
上記のチャートは、マレーシアの通貨「マレーシアリンギット(MYR)」に対する日本円の為替レートです。
(画像は「XE : 通貨換算レート」より引用)
2021年以降に円安が加速し、2022年9月頃まで円の価値は下がり続けています。(チャートが上がるほど、円の価値は下がる)
そこから過度な円安はすこし落ち着いて円高方向に振れましたが、まだまだ円安水準の状態ですね。
2023年4月時点から直近2年でみると、日本円では「約15%」ほど高くなります。
この円安での15%高に、マレーシアの物価上昇が加わるので、以前ほど安くならないことが分かると思います。
② マレーシアの食料品・日用品の価格一覧【スーパー実売価格(2023年4月)】
前のパートで、2023年までの「物価上昇(インフレ)」と「為替レート(円安)」を見てきました。
マレーシアは暮らしやすさが魅力で「移住したい国 No.1」とも言われており、私も以前に海外転職して2年ほど住んでいました。
物価の安さも人気の理由のひとつですが、以前からの経済成長に加えて世界的な物価の高騰により、昔のようなマレーシアでの割安感は薄れてきています。
これを踏まえた上で、マレーシアの物価を「飲料品・食品・日用品」にわけて紹介していきますね。
紹介する物価は、「2023年4月」に実際にマレーシアのスーパー(中級のチェーン店)で売られていた値段の一例です。
「1マレーシアリンギット(MYR) = 30円」で計算しています。
マレーシアの飲料品の物価一覧
項目 | MYR | 日本円 |
水(500ml) | 0.55MYR | 17円 |
水(1.5L) | 1.10MYR | 33円 |
コーラ(500ml) | 2.40MYR | 72円 |
コーラ(1.5L) | 3.95MYR | 119円 |
牛乳(1L) | 7.49MYR | 225円 |
ラッシー(700ml) | 5.00MYR | 150円 |
豆乳(1L) | 2.99MYR | 90円 |
ビール(320ml) | 7.00MYR | 210円 |
ワイン(750ml) | 49.9MYR | 1,497円 |
インスタントコーヒー(100g) | 13.8MYR | 414円 |
水やコーラなどの一般的な飲料は、値上がりはしているものの「思っていたよりかは、まだ安いな」という印象でした。
牛乳などの乳製品は、それほど安くはありません。
マレーシアで特徴的なのは、お酒の値段の高さです。
イスラム教の国でもあり、高い酒税が課されているため、お酒は日本よりも高いです。
最も安いビール1缶(320ml)で、210円ほどでした。
日本の飲料など輸入品もありますが、ちょっと割高になりますね。
マレーシアの食品の物価一覧
項目 | MYR | 日本円 |
米(5kg) | 38.9MYR | 1,167円 |
食パン(400g) | 2.80MYR | 84円 |
パスタ(500g) | 4.49MYR | 135円 |
鶏肉(1kg) | 23.0MYR | 690円 |
牛肉(1kg) | 75.0MYR | 2,250円 |
卵(10個) | 7.20MYR | 216円 |
ヨーグルト(400g) | 6.30MYR | 189円 |
トマト(1kg) | 7.90MYR | 237円 |
きゅうり(1kg) | 3.67MYR | 110円 |
バナナ(1kg) | 6.90MYR | 207円 |
みかん(1kg) | 4.90MYR | 147円 |
スナック菓子(65g) | 3.15MYR | 95円 |
インスタント袋麺(78g × 5P) | 5.79MYR | 174円 |
「日本の3分の1」は言い過ぎですが、食品は全般的に日本よりも安く手に入ります。
お米やパン、パスタなど主食になるものや、野菜や果物などはまだまだ安いですね。
お肉に関しては鶏肉がメインで、牛肉はちょっと高めです。
豚肉は「ノンハラルコーナー」というちょっと隔離された場所で売っていたりしますが、流通量は少ないですね。
マレーシアは外食してもそれほど高くないのですが、以前に比べるとかなり値上がりした印象です。(インド系の料理は比較的まだ安め)
自炊中心の生活にすると、インフレ後の物価でも安上がりにできますよ。
マレーシアの日用品の物価一覧
項目 | MYR | 日本円 |
トイレットペーパー(10ロール) | 10.9MYR | 327円 |
歯磨き粉(130g) | 10.5MYR | 315円 |
シャンプー(330ml) | 15.9MYR | 477円 |
生理用品(16枚) | 7.95MYR | 239円 |
洗濯用洗剤(400g) | 3.60MYR | 108円 |
食器用洗剤(750ml) | 5.35MYR | 161円 |
日用品については、食品に比べるとそれほど安くはありません。
シャンプーなどは日本でも売っているメーカーのものもあり、全般的に輸入品が多いので、やや割高になりますね。
③ まとめ:マレーシアのスーパーでの価格は、他の物価上昇に比べたらまだ安い
本記事では、「マレーシアのインフレ加速後の物価一覧(食料品・日用品)」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【マレーシアの物価が、以前よりも上がっている理由】
・マレーシアの消費者物価指数は、日本以上の上昇率(2021年の段階から高い上昇率が継続)
・円安の加速により、日本円で換算すると以前よりも高くなる(2年で約15%高)
【マレーシアの物価(食料品・日用品)のポイント】
・「インフレ」+「円安」の影響で、物価が上がり続けているのは事実
・お酒の値段の高さはマレーシアの特徴で、日本よりも高い(ビール320ml缶で210円ほど)
・スーパーでの価格については、他の物価上昇に比べるとまだ安さを感じられる
2023年までの数年間で、世界的なインフレの影響で物価は大きく変化しています。
マレーシアも例外ではなく、物価は上がっている状況でした。
それに円安の加速も加わって、日本円から両替すると、さらに割高になります。
ただスーパーでの価格に関しては、まだ安さを感じられる値段ですね。
ですがその一方で、本記事では触れていませんが、家賃(宿泊費)や配車アプリなどの値段は以前よりもかなり高くなっています。
マレーシアが生活しやすい国であることは経験からも間違いないので、さらに物価が上がる前に行ってみてくださいね。
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