片道航空券でも問題なく行けるかな?
こんにちは、キベリンブログです。
片道航空券で海外に行く場合、入国審査で引っかからないか気になりますよね。
今回は、「ブルガリアの3つの入国条件と、片道航空券で拒否されるときの対処法」について紹介します。
【本記事の内容】
① ブルガリアのビザなし(ノービザ)での入国条件【シェンゲン協定と医療保険】
② ブルガリアに片道航空券で旅行する場合、入国できない可能性とは【対処法】
③ まとめ:出国用航空券がないなら、航空会社のチェックインは要注意。対処法は事前にチェック
ブルガリアには海外旅行やデジタルノマド生活で、短期・中長期で滞在してきました。
経験から、片道航空券での対処法を語っていきます。
① ブルガリアのビザなし(ノービザ)での入国条件【シェンゲン協定と医療保険】
ブルガリアは自然に恵まれ文化や歴史が残る、ヨーロッパでも魅力ある国のひとつです。
ビザなしでも簡単に行けることは、旅行先を選ぶポイントにもなりますよね。
パスポートだけで行けることは旅行者にとってありがたいのですが、実は「ブルガリアの入国条件」があります。
知っておかないと入国拒否の可能性もあるので、まずは条件の内容を確認しておきましょう。
【ブルガリアのビザなし(ノービザ)での入国条件】
❶ パスポートの残存有効期間が、シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3か月以上あること
❷ シェンゲン協定加盟国の合計で、180日の間に最大90日間であること
❸ EU内で3万ユーロ以上を補償する医療保険に加入していること(クレジットカード付帯保険もOK)
2024年3月31日から、ブルガリアは「シェンゲン協定」に加盟しています。
3つの入国条件を順番に見ていきますね。
【シェンゲン協定とは】
シェンゲン協定の加盟国の間で出入国する際に、出入国審査が不要になっており、何もチェックを受けることなく国境を越えることが可能です。
ヨーロッパの多くの国がシェンゲン協定に加盟していますが、イギリスやアイルランドなど一部の国は加盟していません。
滞在可能日数などは "シェンゲン協定加盟国での合計" になるので、注意しておきましょう。
❶ パスポートの残存有効期間が、シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3か月以上あること
まず1つ目は、「パスポートの有効期間」です。
"残存有効期間" とも言われ、シェンゲン協定加盟国の出国予定日から "3ヶ月以上" あることが条件です。
例えば、「日本 → ブルガリア → ギリシャ → 日本」と海外旅行する場合、ブルガリアではなく "ギリシャを出国する日から3ヶ月以上の有効期間が必要" ということですね。
多くの国では「6か月以上」が条件になっているので、有効期間が6か月を切っていたらパスポートは更新しておくと安心です。
パスポート更新の手続きには、1~2週間ほどかかります。
余裕をもって更新しておきましょう。
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❷ シェンゲン協定加盟国の合計で、180日の間に最大90日間であること
2つ目は、「滞在可能日数」に関する内容です。
"連続した180日の間で、シェンゲン協定加盟国の滞在日数が合計で90日以内であること" が条件です。
2024年3月以前はブルガリアはシェンゲン協定に加盟していなかったので、滞在日数のカウントはブルガリアのみでOKでした。
現在ではシェンゲン協定に加盟しているため、ブルガリアだけでなく「シェンゲン協定加盟国での合計」で滞在日数をカウントする必要があります。
数週間ほどの短期の旅行なら気にする必要はありませんが、ノマド生活など数か月以上の中長期での滞在は注意が必要です。
東南アジアのような「ビザラン(滞在可能日数がリセットされること)」はできないので、日数のカウントは気をつけておきましょう。
❸ EU内で3万ユーロ以上を補償する医療保険に加入していること(クレジットカード付帯保険もOK)
最後の3つ目は、あまり知られていない「医療保険」に関する条件です。
"EU内で有効であり補償額 30,000ユーロ(約510万円)以上の医療保険" の加入が条件です。
私自身は問われたことはありませんが、トラブルに遭遇したときなどは聞かれる可能性があります。
ブルガリアの入国条件に入っている点については押さえておきましょう。
なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険でも認められています。
忘れやすい条件でもあるし、事前にチェックしてみてください。
【海外旅行保険付帯のおすすめクレジットカード 3選(※年会費は永年無料)】
・楽天カード : 楽天経済圏の活用で節約効果の大きい定番カード。国際ブランドが異なる2枚目のカードも作れて、ポイント特典がある(利用付帯カード)
・エポスカード : キャッシング時にオンラインで簡単に繰り上げ返済できるため、利息が安くなる(利用付帯カード ※2023年10月1日に自動付帯から改定)
・三井住友カード(ナンバーレス) : カード番号が券面になく、盗み見防止で悪用されにくいタイプのカード(利用付帯カード)
出国用航空券を持っていない場合【運賃相当額の所持が必要】
ここまで、ブルガリアの3つの入国条件を紹介してきました。
条件として "出国用航空券の所持" は明示されていませんが、「出国のための航空券等を有していない場合には、運賃相当額を所持していることが必要」とされています。
つまり、「出国用航空券を持っているかを、聞かれる可能性がある」ということです。
その際に入国を拒否されるようなリスクを回避する対処法を、次のパートで見ていきましょう。
② ブルガリアに片道航空券で旅行する場合、入国できない可能性とは【対処法】
前のパートで紹介したとおり、ブルガリアの入国条件は「パスポートの有効期限(シェンゲン協定国)」、「滞在日数(シェンゲン協定国)」、「医療保険(補償額 3万ユーロ以上)」の3つです。
ブルガリア(またはシェンゲン協定国)から出るための出国チケットについては、"持っていない場合は運賃相当額の所持が必要" という決まりがあります。
明確な条件には入っていませんが、確認されるタイミングがあることが実情なんですよね。
そのタイミングと、ブルガリアに行けなくなる可能性を回避する方法を解説していきます。
ブルガリア(シェンゲン協定国)出国の航空券を確認される可能性があるタイミング
・シェンゲン協定国での入国審査官からの質問 : 可能性 → 低
・日本出国(または他国からシェンゲン協定国へ向かう)時の航空会社のチェックイン時 : 可能性 → 中
出国用の航空券をチェックされるのは、上記の2つのタイミングです。
ただし必ず確認されるわけではなく、あくまで "可能性がある" ということですね。
ブルガリア(または他のシェンゲン協定国)に到着したら、空港のイミグレーションで入国審査を受けます。
ここで入国審査官から、出国用の航空券を持っているか聞かれる可能性があります。
ただ、今までブルガリアや他のシェンゲン協定国に行っていますが、私の経験では入国審査時に出国チケットを求められたことはありません。
何も聞かれずスタンプを押すだけのケースが多いですが、「何日間滞在するのか?」「宿泊場所はどこか?」など簡単な質問に答えられる準備はしておくと安心です。
日本出国(または他国からシェンゲン協定国へ向かう)時の航空会社のチェックイン時に、可能性あり
・何も聞かれない場合 : 何も答えることなく搭乗OK
・帰国日だけ聞かれた場合 : 旅程の回答だけで搭乗OK
・シェンゲン協定国の出国航空券を求められた場合 : eチケットを提示しないと搭乗NGのケースあり
片道航空券で問題になりやすいのが、「日本出国(または他国からシェンゲン協定国へ向かう)時の航空会社のチェックイン時」です。
同じ航空会社で往復航空券を買っていれば、チェックインすると分かるので、問題になることはありません。
ですが片道航空券でチェックインすると、「帰国用の航空券」or「シェンゲン協定国から第三国へ出国する航空券」を持っているか、聞かれる可能性があります。
なぜ聞かれるかというと、現地で入国拒否された場合に航空会社が連れて帰る責任を負うので、余計なリスクは航空会社側も避けたいからです。
もちろん何も聞かれない場合や、簡単な旅程を話すだけで済む場合、一筆サインを求められる(入国拒否されたら航空券代をあなた自身が払うこと)場合もあります。
その中で最も厳しい対応が、「出国用航空券のeチケットが提示できないと、飛行機に乗せてもらえない」というケースです。
回避法は、シェンゲン協定国から出る安い航空券(ダミーチケット)を買ってしまうこと
・ソフィア(ブルガリア) - イスタンブール(トルコ)
・ブカレスト(ルーマニア) - イスタンブール(トルコ)
・バーリ(イタリア) - ティラナ(アルバニア)
片道航空券(帰国用の航空券を未購入)で飛行機に乗れないリスクを回避する対処法は、「安い航空券(捨て用のダミーチケット)を買ってしまうこと」です。
例えば上記の区間は、シェンゲン協定国を出国する航空券で値段が比較的安いルートで、日程を選べば数千円ほどで買えます。
買う航空券は日本行きである必要はないし、それに日本行きはかなり高いですよね。
シェンゲン協定国を出国するルートであれば、"出発地や行先はどこでもOK" で、ブルガリア以外でもシェンゲン協定国(ブルガリアから近めの国が安心)からの出国なら問題ありません。
「Trip.com」では、安くて簡単に航空券が買えます。
ダミーチケットの日程は「シェンゲン協定国への入国から90日以内」であれば大丈夫なので、最も安い日を選んで買いましょう。
③ まとめ:出国用航空券がないなら、航空会社のチェックインは要注意。対処法は事前にチェック
本記事では、「ブルガリアの3つの入国条件と、片道航空券で拒否されるときの対処法」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【ブルガリアのビザなし(ノービザ)での入国条件】
❶ パスポートの残存有効期間が、シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から3か月以上あること
❷ シェンゲン協定加盟国の合計で、180日の間に最大90日間であること
❸ EU内で3万ユーロ以上を補償する医療保険に加入していること(クレジットカード付帯保険もOK)
【ブルガリア(シェンゲン協定国)出国の航空券を確認される可能性があるタイミング】
・シェンゲン協定国での入国審査官からの質問 : 可能性 → 低
・日本出国(または他国からシェンゲン協定国へ向かう)時の航空会社のチェックイン時 : 可能性 → 中
【シェンゲン協定国を出国する航空券がないことで、搭乗拒否されるリスクの対処法】
・安い航空券(捨て用のダミーチケット)を買ってしまうこと
・日本行きである必要はなく、シェンゲン協定国を出国する航空券なら出発地や行先はどこでもOK
・「Trip.com」は安くて簡単に航空券が買え、90日以内で最安日を選ぶ(ソフィア - イスタンブールなどのルートが安い)
ブルガリアはパスポートのみの "ビザなし(ノービザ)" で入国できます。
入国条件は、「パスポートの有効期限(シェンゲン協定国)」、「滞在日数(シェンゲン協定国)」、「医療保険(補償額 3万ユーロ以上)」の3つです。
忘れやすい条件である "医療保険" の存在と、 "片道航空券" で行く場合には注意しておきましょう。
日本出国時や他国からブルガリア(シェンゲン協定国)へ向かう航空会社のチェックイン時、シェンゲン協定国からの出国用航空券がなければ、搭乗を拒否される可能性があります。
特に海外移住やデジタルノマド生活での中長期滞在では、片道航空券で海外へ行くことも多いです。
搭乗拒否の対処法を事前にチェックしておけばその場で慌てなくて済むので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【海外旅行保険付帯のおすすめクレジットカード 3選(※年会費は永年無料)】
・楽天カード : 楽天経済圏の活用で節約効果の大きい定番カード。国際ブランドが異なる2枚目のカードも作れて、ポイント特典がある(利用付帯カード)
・エポスカード : キャッシング時にオンラインで簡単に繰り上げ返済できるため、利息が安くなる(利用付帯カード ※2023年10月1日に自動付帯から改定)
・三井住友カード(ナンバーレス) : カード番号が券面になく、盗み見防止で悪用されにくいタイプのカード(利用付帯カード)
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