良い情報はよく聞くけど、デメリットも知りたいな。
こんにちは、キベリンブログです。
海外移住はデメリットの面も理解しておくと、移住後の悲惨な結果を防げます。
今回は、「タイ移住で知っておくべきデメリット 7選」について、紹介します。
【本記事の内容】
① タイ移住で、知っておくべきデメリット7選【経験談】
② 東南アジアで、他の国とは違うタイ移住のメリットとは【過ごしやすさ】
③ まとめ:海外移住で悲惨な結果にならないために、デメリットの理解は重要
2023年に2ヶ月半の間タイで生活し、それ以前にも旅行で各地を訪れてきました。
経験から、後悔しないための情報を語っていきます。
① タイ移住で、知っておくべきデメリット7選【経験談】
海外移住の情報を見ていると、キラキラした良い話は多いですよね。
特に東南アジアは暖かくのんびり過ごせて、心穏やかに暮らせるイメージが強いはず。
その中でもタイは、マレーシアと並んで人気の海外移住先です。
日本からのアクセスも良いし、比較的インフラも整っています。
ですが人気のタイでも悪い面はもちろんあって、理解せずに行くと悲惨な結果になりかねません。
そこで実際の経験から、タイ移住でのデメリットを紹介していきますね。
【タイ移住のデメリット】
❶ 深刻な大気汚染
❷ 暑季の暑さが厳しい
❸ 渋滞がひどい
❹ 野犬が多い
❺ 食事が胃腸にやさしくない
❻ お酒はそれほど安くない
❼ 長期滞在ビザの取得費用が高い
上記のとおり、7つのデメリットを挙げています。
順番に見ていきましょう。
❶ 深刻な大気汚染
・バンコクやチェンマイに限らず、都市部から農村まで大気汚染が深刻化
・特に雨の降らない乾季と暑季は、健康への悪影響から外出も制限される汚染度
・おもな原因はPM2.5や野焼きで、空気は白くかすんで視界も悪い
東南アジアは全体的に大気汚染が悪化していますが、タイは特に汚染レベルが深刻です。
バンコク周辺の都市部や、チェンマイのある北部一帯の農村部も、インドやパキスタンを抜くような最悪レベルになっています。
特に乾季から暑季の雨があまり降らない時期(11月~4月)は、健康を害するほどの日が多くなります。
学校が休校になったり、観光業も打撃を受けるなど、大気汚染は経済活動にも影響しているんですよね。
おもな原因はPM2.5や野焼きなどですが、太陽の光を遮るほど外の空気は白くかすんで、視界の見通しも悪くなります。
空気の悪さは体感してみないとイメージしにくいのですが、気分も沈みやすくなるし、思った以上に影響は大きいです。
❷ 暑季の暑さが厳しい
・最も暑くなる暑季は3月~5月で、40℃に迫るほどの暑さ
・暑季でも湿度は高めなので、ジメジメした不快感もある
・エアコンなしでは過ごせなくなるため、電気代が高くなる
タイは基本的に一年を通して暖かい国ですが、マレーシアなどと違ってわりと季節性があります。
乾季・暑季・雨季があり、涼しくなる乾季は過ごしやすいんですよね。
一方で最も暑くなる暑季(3月~5月)は、40℃に迫るほど暑い日が続きます。
日中は暑すぎて、外出する気が失せるほどに。
家の部屋で過ごすにも、エアコンなしでは厳しい暑さです。
タイの電気代の単価は日本より安いものの、電気の消費量が多くなるので、使い続けると月1万円以上になることも珍しくありません。
❸ 渋滞がひどい
・車の所有台数が急増し、タイの都市部では慢性的な渋滞が拡大している
・バンコクの渋滞は世界的に有名で、世界のワーストランキングに入るほど
・車だけでなくバイクも多いため、交通事故のリスクが高い
よく知られていますが、タイは日本以上に道路が渋滞します。
経済発展で車の所有台数が急増し、地方都市でも慢性的な渋滞が起こっています。
特にバンコクの渋滞は、世界ワースト1位になったことがあるほどです。
近年は昔に比べて改善してきているものの、まだまだ酷いレベルであることを実感しました。
タイはベトナムほどではありませんが、バイクもたくさん走っています。
渋滞のすり抜けからの交通事故も多いので、配車アプリでのバイクタクシー利用にも、事故のリスクを認識する必要がありますね。
❹ 野犬が多い
・タイはどこにでも野良犬がいるので、犬が苦手だとストレスになりやすい
・人通りの少ない場所で野犬に遭遇すると、吠えられて道を通れなくなったりする
・咬まれたり引っ掻かれた場合、狂犬病に感染する可能性がある(発病すると致死率100%)
タイでは農村部など田舎に限らず、都会でも野犬(野良犬)がたくさんいます。
なぜ野犬が多いかというと、殺処分が行われておらず、宗教的な背景からも面倒を見たりするからですね。
コンビニの前とかにも犬がいるのですが、場所によっては何頭かで群れていることも多く、近づくと吠えられたりします。
狂犬病のリスクがあるため、たとえ犬が好きでも、気軽に近寄って触れたりするのは危険なんですよね。
すべての犬が狂犬病に感染しているわけではないので、「犬に咬まれた = 狂犬病で死ぬ」というわけではありません。
狂犬病が発病してしまった場合に、治療法がなく「致死率100%」と言われているので、このリスクを考えるとストレスになります。
❺ 食事が胃腸にやさしくない
・タイ料理はスパイシーなものが多く、胃腸に負担がかかる
・安いローカルフードは油っこくて飽きやすく、毎日食べ続けるのは難しい
・日本食や西洋料理も食べられるが、食費が高くなる
短期の海外旅行であれば、その国の料理を食べることも楽しみのひとつですよね。
ですが長期滞在する移住となると、ちょっと話は変わってきます。
タイではローカルフードは安く食べられるし、最初は良いかもしれません。
でも辛いものや油っこい料理が多く、たとえタイ料理好きでも、毎日食べ続けるのは厳しくなります。
スーパーでは日本の食材が売られており、日本料理屋もたくさんありますが、日本よりも高くつきます。
食費の負担も大きくなるので、毎日の食事選びには注意が必要ですね。
❻ お酒はそれほど安くない
・お酒は他の物価に比べると、それほど安くない
・タイ産の安めのビール(500ml)ひと缶で、約200円ほど(2023年3月時点)
・お酒が買える時間は、制限されている(11時〜14時、17時〜24時)
タイの物価は安いと言われますが、「ものによる」というのが実際のところです。
お酒に関しては、それほど安くありません。
スーパーで売られているビールの価格は、タイ産の安めのビール(500ml)ひと缶で、約200円ほどでした。(2023年3月時点)
日本で売っている発泡酒や第三のビールの値段と、同じくらいですよね。
輸入品の場合はさらに高くなるため、日本酒やワイン、ウィスキーなどは日本で買うより高くなります。
なお、お酒は24時間いつでも買えるわけではなく、買える時間が制限されています。(11時〜14時、17時〜24時)
❼ 長期滞在ビザの取得費用が高い
・5年滞在できる長期滞在ビザ(タイランドエリート)は、取得に約250万円ほどかかる
・退職者向けにリタイアメントビザもあるが、50歳以上で一定の貯金や収入が条件
・現地の会社への海外転職なら、就労ビザで長期滞在できる
タイはビザなし(ノービザ)で入国すると、30日間までしか滞在できません。
長期滞在するには、ビザが必要になります。
お金を出せば取れるビザ「タイランドエリート」は、最も安いものでも「60万バーツ(約250万円)」の取得費用がかかります。
退職者向けの「リタイアメントビザ」もあるのですが、50歳以上の条件があるため、50歳未満の若い世代には取れません。
取得費用や年齢などのビザ条件がなく長期滞在する方法として、現地の会社への海外就職があります。
就労ビザでタイ移住できて、進出している日系企業も多いので、稼ぎながら海外勤務経験も積める海外転職はおすすめです。
※海外転職を実現する詳しい方法は、「海外転職を実現するには?方法・ステップを解説【経験談】」をご覧ください。
② 東南アジアで、他の国とは違うタイ移住のメリットとは【過ごしやすさ】
前のパートで、タイ移住におけるデメリット7つを紹介してきました。
「デメリットばかり言われると、海外移住ってやっぱり辛そう...。」と悩んでしまうかもしれません。
タイには、他の東南アジアの国とは違った、魅力のあるメリットがあります。
そんなメリットについて、すこしだけ紹介しておきますね。
【東南アジアで、タイ移住が他の国と違うメリット】
・住居や生活インフラが、東南アジアの中でも整っている
・タイ人は温厚で優しい人が多く、心穏やかに過ごせる
・外国人に慣れており、珍しがられずジロジロ見られたりしない
住居や生活インフラが、東南アジアの中でも整っている
タイには、外国人でも住みやすい「コンドミニアム」がたくさん建設されています。
設備が整った高層マンションのことで、基本的にジムとプールがあり、ショッピングモールなどが併設されているところもあります。
近年は世界的なインフレによる物価高で家賃が上がっているものの、月5万円ほどでも快適な部屋に住めるんですよね。
あまりの設備の充実さに、敷地内から出ずに引きこもってしまうことも。
東南アジアの中では、タイとマレーシアはコンドミニアムの充実度が優れています。
日本の一般的な部屋よりも広くて快適なので、問題なく過ごせるはずです。
タイ人は温厚で優しい人が多く、心穏やかに過ごせる
タイは仏教の国ですが、宗教的な背景からもタイの人たちは温厚で優しい人が多いです。
買い物やバスの乗り方などで困ったときも、ほとんどの人は親切に対応してくれました。
ローカルな場所でたとえ英語が通じなくても、伝えようと一生懸命になってくれるのを見ると嬉しいですよね。
日本人に対しても、親日的な印象があります。
暖かくのんびりしていて、時間に追われているような雰囲気もありません。
心穏やかに過ごしやすいのは、タイの魅力あるメリットですね。
外国人に慣れており、珍しがられずジロジロ見られたりしない
タイで観光業は、GDPの2割を占める経済の柱です。
外国人観光客はもちろん移住者も多いので、外国人に慣れています。
都市部だけでなく、わりと田舎の方に行っても、あまり珍しがられたりしないんですよね。
どこでも落ち着いて過ごせるし、差別を感じることもありませんでした。
同じ東南アジアのベトナムなどでは、場所によってジロジロと視線を感じることがあり、ちょっと落ち着かなくなります。
外国人にとってもタイの居心地の良さは、東南アジアでNo.1かもしれません。
③ まとめ:海外移住で悲惨な結果にならないために、デメリットの理解は重要
本記事では、「タイ移住で知っておくべきデメリット 7選」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【タイ移住のデメリット】
❶ 深刻な大気汚染
❷ 暑季の暑さが厳しい
❸ 渋滞がひどい
❹ 野犬が多い
❺ 食事が胃腸にやさしくない
❻ お酒はそれほど安くない
❼ 長期滞在ビザの取得費用が高い
【東南アジアで、タイ移住が他の国と違うメリット】
・住居や生活インフラが、東南アジアの中でも整っている
・タイ人は温厚で優しい人が多く、心穏やかに過ごせる
・外国人に慣れており、珍しがられずジロジロ見られたりしない
タイは東南アジアの中で、人気No.1の海外旅行先でもあります。
外国人でも居心地が良くて、物価は安く、インフラなどの設備も整っている。
そんな魅力的な国でも、海外移住すれば「日常」になります。
デメリットの悪い面を理解しておかないと、イメージとの違いから悲惨な結果になりかねません。
タイは日本人にとって、東南アジアの中でも過ごしやすい国であることは、間違いないです。
たとえ短期でも海外移住は大きな経験になるので、あなた自身で日本と世界の違いを楽しんでみてください。
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