
え、ヨーロッパではスタンプが廃止になるの!?
こんにちは、キベリンブログです。
記念になるパスポートの出入国スタンプですが、押さなくなる国が増えています。
今回は、「EUでのパスポートの出入国スタンプ廃止と、スタンプが必要になるケース」について紹介します。
【本記事の内容】
① EU、パスポートの出入国スタンプを廃止に【2025年10月12日以降】
② 日本で出入国スタンプが必要になるケースと、証明する方法【出入国在留管理庁】
③ まとめ:出入国スタンプは、デジタル化+自動化ゲート運用で世界的に廃止の流れ
海外転職して海外へ移住し、100か国以上に渡航してたくさんの国のスタンプをもらってきました。
スタンプが有効に使える状況など含め、今後の流れを語っていきます。
① EU、パスポートの出入国スタンプを廃止に【2025年10月12日以降】

① EU、パスポートの出入国スタンプを廃止に【2025年10月12日以降】
海外でパスポートを渡して出入国審査を受けると、「ガシャッ」という音とともに押されるスタンプ。
国名や日付が書かれていて記録にもなるし、各国で違いがあるので、スタンプラリーのようで嬉しかったりしますよね。
そんな昔から押されてきた出入国スタンプが、"廃止" にする国が増えています。
ヨーロッパ(EU加盟国)、パスポートのスタンプ廃止に
ヨーロッパ連合(EU)は、2025年10月12日から「パスポートへのスタンプ押印を廃止」とすることを発表しました。
EU加盟国は、27ヶ国にも及びます。
これまでEU域内に入国する外国人旅行者は、最初に入る国でスタンプを押されていました。
EUのほとんどの国はシェンゲン協定(ヨーロッパの国々で出入国審査なしで自由に移動できる協定)に加盟しているため、EU域外に出る移動までは出国審査およびスタンプ押印はありません。
出入国の管理は、生体認証データで行われる
スタンプに代わって、出入国は「生体認証データ」で管理します。
EU域内に入る場合、入国時に "指紋" と "顔" をデジタルスキャンされます。
完全にデジタルデータを取られるということですね。
新たに欧州の渡航認証システム「ETIAS」も導入される予定なので、ヨーロッパ旅行での入国は変化を迎えています。
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出入国スタンプの廃止は、世界的な流れ【デジタル化】
EUに限らず、近年は出入国スタンプを廃止する国が増えています。
いわゆる "デジタル化" にともなう廃止で、自動化ゲートでは基本的にスタンプは押されません。
そもそも大勢の出入国者がいる中で、審査官が手作業で一人ひとりスタンプを押す作業も、手間がかかります。
空港での出入国審査待ちで混雑する原因にもなっていました。
でもスタンプが廃止になると、「出入国はどうやって証明するの?」と困るシーンもあるはず。
出入国の証明が必要な場合の方法について、次のパートで掘り下げていきます。
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② 日本で出入国スタンプが必要になるケースと、証明する方法【出入国在留管理庁】

② 日本で出入国スタンプが必要になるケースと、証明する方法【出入国在留管理庁】
ここまで、EUでのパスポートの出入国スタンプ廃止について紹介してきました。
EUだけでなく、世界的にデジタル化の流れで出入国スタンプを廃止する国は増えている状況です。
イミグレなどはパスポートを読み取れば出入国の状況がわかるので、スタンプがなくても問題ありません。
でも、第三者など他の機関にあなたがいつ出入国したのかを示したいとき、困るケースがあったりします。
そういったケースで、アナログな出入国スタンプがあると助かることも。
具体的にどんな場合に必要で、スタンプの代わりに証明する方法があるのかなど、ここで紹介しておきますね。
出入国スタンプが必要となる手続き
・海外でのビザ取得の手続き
・海外移住から帰国後の転入手続き
・非居住者の免税手続き
・年金保険の合算対象期間(免除期間)の証明手続き
・海外旅行保険の給付金の受給手続き
・海外滞在中に有効期限の切れた運転免許証の再取得の手続き
上記のような手続きを行うときは、出入国のスタンプを求められます。
例えば、海外勤務を終えて日本に本帰国する場合、役所で転入届を申請するときなどですね。
手続きによっては航空券の半券など、他のものでも代用できる場合があります。
ですが失くしやすいし、スタンプをもらっておいた方が安心ですね。
日本の空港では、「自動化ゲート(顔認証ゲート)」が使われており、ゲート通過時に出入国スタンプは押されません。
スタンプが欲しい場合は自動化ゲートの近くのカウンターに担当者がいるので、パスポートを渡してスタンプをもらいましょう。
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出入国スタンプがない場合、証明する方法【出入国在留管理庁】
出入国スタンプを押してもらうのを忘れたときや、出入国の証明に航空券の半券などでも代用できない場合は困りますよね。
そんな場合にちょっと面倒ですが、あなたの出入国を証明する方法があります。
出入国在留管理庁へ「出入(帰)国記録に係る開示請求手続」を行うと、出入国記録の証明書がもらえます。
出入国在留管理庁への出入国記録の開示請求に必要なもの
開示請求する際の注意点ですが、証明書は開示請求の手続き当日にすぐ交付されるわけではありません。
ルールは「請求した日から30日以内に開示決定を行う」という決まりですが、かかる時間は個別のケースで異なります。
申請から約1ヶ月ほどかかるとの情報もあります。
詳しくは、「出入国在留管理庁」のサイトを確認してみてくださいね。
③ まとめ:出入国スタンプは、デジタル化+自動化ゲート運用で世界的に廃止の流れ

③ まとめ:出入国スタンプは、デジタル化+自動化ゲート運用で世界的に廃止の流れ
本記事では、「EUでのパスポートの出入国スタンプ廃止と、スタンプが必要になるケース」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【ヨーロッパの出入国スタンプ廃止】
・EU加盟国(27ヶ国)は、パスポートへのスタンプ押印を廃止(2025年10月12日以降)
・スタンプ廃止の代わりに、生体認証によるデジタルデータで出入国を管理
・EU域内に入る場合、指紋と顔をデジタルスキャンされる
【出入国スタンプが必要となる手続き】
・海外でのビザ取得の手続き
・海外移住から帰国後の転入手続き
・非居住者の免税手続き
・年金保険の合算対象期間(免除期間)の証明手続き
・海外旅行保険の給付金の受給手続き
・海外滞在中に有効期限の切れた運転免許証の再取得の手続き
【スタンプがない場合、出入国を証明する方法】
・出入国在留管理庁に「出入(帰)国記録に係る開示請求手続」を行うと、出入国記録の証明書がもらえる
・申請の手続きは、開示請求書を提出する
・証明書はすぐ発行されるわけではなく、申請から時間がかかるので要注意
ヨーロッパ旅行での入国時、パスポートにスタンプは押されなくなります。
記念にスタンプが欲しい人には、ちょっと残念なニュースかもしれません。
EUに限らず、出入国時のスタンプ廃止は世界的な流れです。
デジタル化+自動化ゲートの普及により、スタンプを押さない国は増えています。
そんなスタンプ廃止の流れの中でも、日本での出入国スタンプが必要となる手続きもあります。
日本では自動化ゲート通過後に、そばのカウンターでパスポートを渡せばスタンプがもらえるので、必要なときは押してもらいましょう。
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