
今の物価はどのくらい上がってるのかな?
こんにちは、キベリンブログです。
海外の物価は上がり続けているので、旅行先の物価は気になりますよね。
今回は、「マレーシアの2025年までの物価上昇(食料品・日用品の価格一覧)」について、紹介します。
【本記事の内容】
① 2023年以降インフレはピークアウトも、マレーシアの物価は上昇【円安で上乗せ】
② マレーシアの食料品・日用品は、どのくらい上がったか【2025年vs2023年比較】
③ まとめ:マレーシアの物価は上がっているが、上昇率は日本より落ち着いている
2025年と2023年にマレーシアで生活した経験から、物価上昇をまとめました。
3年でどのくらい上がったのか、全体の分析データも含めて紹介していきます。
① 2023年以降インフレはピークアウトも、マレーシアの物価は上昇【円安で上乗せ】

① 2023年以降インフレはピークアウトも、マレーシアの物価は上昇【円安で上乗せ】
マレーシアの具体的な物価の話に入る前に、全体的な「物価上昇(インフレ)」について紹介しておきます。
新型コロナ以降、世界各国でインフレが加速して、物の値段がどんどん上がっていきました。
2023年の中頃からは物価上昇はピークアウトしてきたものの、一度上がった物価は下がりません。
マレーシアの物価上昇は2023年までは日本以上の上昇率でしたが、それ以降は日本よりも落ち着きつつあります。
その物価上昇に加え、マレーシアリンギット(マレーシアの通貨)に対して「円安(円の価値が下がること)」が進み、日本円での換算だとさらに高くなります。
2025年までのマレーシアの「物価上昇(インフレ)」と「為替レート(円安)」について、掘り下げて見ていきましょう。
マレーシアの消費者物価指数(CPI)の増加率は、2023年以降は日本以下に
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【マレーシアの消費者物価指数の変化率(%)】
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【日本の消費者物価指数の変化率(%)】
上の2つのグラフは、マレーシア(上のグラフ)と日本(下のグラフ)の「消費者物価指数(CPI)」について、2025年6月時点から直近5年間の変化率を示したものです。
(画像は「Investing.com」から引用)
物の値段がどのくらい変化しているかを示す指標として、世界的にもよく使われるデータですね。
マレーシアの物価上昇は2023年の序盤まで「+4%」ほどの状態が続いていましたが、それ以降は増加率が落ち着き、2%を下回る水準に戻っています。
一方で日本は、2023年以降から物価上昇率が目立ち始め、2025年時点では海外を上回る物価高に。
直近の3年間で見ると、マレーシアの物価上昇率は日本以下の水準になっています。
円安の加速で、日本円で換算すると以前より高くなる【5年で約36%高】

マレーシアリンギット - 日本円の為替チャート
上記のチャートは、マレーシアの通貨「マレーシアリンギット(MYR)」に対する日本円の為替レートです。
(画像は「XE : 通貨換算レート」より引用)
2021年以降に円安が加速し、円の価値はどんどん下がり続けています。(チャートが上がるほど、円の価値は下がる)
一時の過度な円安は落ち着きつつあるものの、まだまだ厳しい円安水準にあります。
2025年7月時点から直近5年でみると、日本円では「約36%」ほど高くなります。
この円安での36%高に、マレーシアでの物価上昇が加わるので、昔の安かった時代とは変わっていることがわかりますよね。
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② マレーシアの食料品・日用品は、どのくらい上がったか【2025年vs2023年比較】

② マレーシアの食料品・日用品は、どのくらい上がったか【2025年vs2023年比較】
前のパートで、2025年までの「物価上昇(インフレ)」と「為替レート(円安)」を見てきました。
マレーシアは暮らしやすさが魅力で "移住したい国 No.1" とも言われ、私も以前に海外転職して2年ほど住んでいました。
物価の安さも人気の理由のひとつですが、近年は経済成長に加えて世界的な物価の高騰により、昔のようなマレーシアでの割安感は薄れてきています。
2023年から2025年まででマレーシアの物価がどのくらい上がっているのか、「飲料品・食品・日用品」にわけて見ていきますね。
【紹介している物価と為替レートについて】
2023年4月、2025年7月のマレーシアのスーパー(中級のチェーン店)での販売価格の一例です。
日本円への換算は、以下の為替レートで計算しています。
【2023年の価格】1MYR = 30円(2023年4月時点)
【2025年の価格】1MYR = 34円(2025年7月時点)
マレーシアの飲料品の物価一覧
項目 | 2023年 | 2025年 |
水(500ml) | 0.55MYR(17円) | 0.65MYR(22円) |
水(1.5L) | 1.10MYR(33円) | 1.70MYR(58円) |
コーラ(500ml) | 2.40MYR(72円) | 2.39MYR(81円) |
コーラ(1.5L) | 3.95MYR(119円) | 4.05MYR(138円) |
牛乳(1L) | 7.49MYR(225円) | 7.50MYR(255円) |
ラッシー(700ml) | 5.00MYR(150円) | 5.99MYR(204円) |
豆乳(1L) | 2.99MYR(90円) | 3.40MYR(116円) |
ビール(320ml) | 7.00MYR(210円) | 7.10MYR(241円) |
ワイン(750ml) | 49.9MYR(1,497円) | 54.9MYR(1,867円) |
インスタントコーヒー(100g) | 13.8MYR(414円) | 15.3MYR(520円) |
【飲料品の合計での物価上昇率(2023年 → 2025年)】
・マレーシアリンギット建て : 約13%の値上がり
・日本円での換算 : 約28%の値上がり
飲料品の値段を2023年と2025年でみると、全体的に値上がりしていました。
チェックした飲料品の合計で比べると、マレーシアリンギット建てで「約13%」、日本円換算で「約28%」の値上げです。
水など一般的な飲料は値上がりはしていますが、まだ安めの水準で買えます。
一方で牛乳などの乳製品は、それほど安くありません。
マレーシアの物価で特徴的なのは、お酒の値段が高いこと。
イスラム教の国でもあり、高い酒税が課されているため、お酒は日本よりも割高です。
最も安いビール1缶(320ml)で、240円ほどでした。
日本の飲料など輸入品もありますが、ちょっと割高になりますね。
マレーシアの食品の物価一覧
項目 | 2023年 | 2025年 |
米(5kg) | 38.9MYR(1,167円) | 42.0MYR(1,428円) |
食パン(400g) | 2.80MYR(84円) | 3.50MYR(119円) |
パスタ(500g) | 4.49MYR(135円) | 5.20MYR(177円) |
鶏肉(1kg) | 23.0MYR(690円) | 23.5MYR(799円) |
牛肉(1kg) | 75.0MYR(2,250円) | 80.0MYR(2,720円) |
卵(10個) | 7.20MYR(216円) | 8.00MYR(272円) |
ヨーグルト(400g) | 6.30MYR(189円) | 6.50MYR(221円) |
トマト(1kg) | 7.90MYR(237円) | 4.88MYR(166円) |
きゅうり(1kg) | 3.67MYR(110円) | 3.99MYR(136円) |
バナナ(1kg) | 6.90MYR(207円) | 6.90MYR(235円) |
みかん(1kg) | 4.90MYR(147円) | 9.90MYR(337円) |
スナック菓子(65g) | 3.15MYR(95円) | 3.95MYR(134円) |
インスタント袋麺(78g × 5P) | 5.79MYR(174円) | 5.80MYR(197円) |
【食品の合計での物価上昇率(2023年 → 2025年)】
・マレーシアリンギット建て : 約13%の値上がり
・日本円での換算 : 約28%の値上がり
生鮮食品は時期にも左右されますが、食品全体でみると値上げされているものが多いですね。
食品の合計で比べると、マレーシアリンギット建てで「約13%」、日本円換算で「約28%」の値上げです。
すでに「日本の3分の1」ではありませんが、食品は全般的に日本よりも安く手に入ります。
お米やパン、パスタなど主食になるものや、野菜や果物などはまだまだ安いですね。
お肉の種類は鶏肉がメインで、牛肉はちょっと高めです。
豚肉は「ノンハラルコーナー」というちょっと隔離された場所で売っていたりしますが、流通量は少ないですね。
マレーシアは外食してもそれほど高くないのですが、以前に比べるとかなり値上がりした印象です。(インド系の料理は比較的まだ安め)
自炊中心の生活にすると、インフレ後の物価でも安上がりにできますよ。
マレーシアの日用品の物価一覧
項目 | 2023年 | 2025年 |
トイレットペーパー(10ロール) | 10.9MYR(327円) | 14.8MYR(503円) |
歯磨き粉(130g) | 10.5MYR(315円) | 13.9MYR(473円) |
シャンプー(330ml) | 15.9MYR(477円) | 15.9MYR(541円) |
生理用品(16枚) | 7.95MYR(239円) | 10.9MYR(371円) |
洗濯用洗剤(400g) | 3.60MYR(108円) | 3.60MYR(122円) |
食器用洗剤(750ml) | 5.35MYR(161円) | 7.19MYR(244円) |
【日用品の合計での物価上昇率(2023年 → 2025年)】
・マレーシアリンギット建て : 約23%の値上がり
・日本円での換算 : 約40%の値上がり
日用品の価格についても、食料品と同じく全体的に上がっていました。
日用品の合計で比べると、マレーシアリンギット建てで「約23%」、日本円換算で「約40%」の値上げです。
食品と比べて、日用品はそれほど安くはありません。
シャンプーなどは日本でも売っているメーカーのものもあり、全般的に輸入品が多いので、やや割高になりますね。
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③ まとめ:マレーシアの物価は上がっているが、上昇率は日本より落ち着いている

③ まとめ:マレーシアの物価は上がっているが、上昇率は日本より落ち着いている
本記事では、「マレーシアの2025年までの物価上昇(食料品・日用品の価格一覧)」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【マレーシアの物価が、以前よりも上がっている理由】
・マレーシアの消費者物価指数は2023年まで+4%ほどの水準だったが、2023年以降は日本の上昇率を下回っている
・円安の加速により、日本円で換算すると以前よりも高くなる(5年で約36%高)
【マレーシアの2023年から2025年の物価上昇率(チェックした商品の合計で計算)】
・飲料品 : マレーシアリンギット建てで「約13%」、日本円換算で「約28%」の値上がり
・食料品 : マレーシアリンギット建てで「約13%」、日本円換算で「約28%」の値上がり
・日用品 : マレーシアリンギット建てで「約23%」、日本円換算で「約40%」の値上がり
(※2023年は1MYR = 30円、2025年は1MYR = 34円で換算)
2020年の新型コロナ移行、世界的なインフレの影響で物価は大きく上がりました。
マレーシアも例外ではなく、昔よりも物価はかなり上昇しています。
2023年から2025年の3年間でも、マレーシアの物価は上がっていました。
加えて円安が加速し、円で稼ぐ日本人にとっては、さらに3~4割ほど負担が増えています。
最近はマレーシアの物価上昇率は落ち着きつつありますが、以前ほどの割安感はすでにありません。
とはいえ、マレーシアが暮らしやすい国であることは間違いないので、ぜひ早めにマレーシア移住・旅行を楽しんでみてください。
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