こんにちは、キベリンブログです。
タイの地方都市からバンコク経由で帰国するとき、出国審査のタイミングに注意点があります。
今回は、「タイのCIQ乗り継ぎ時の出国審査と、空港での6つの流れ」について紹介します。
【本記事の内容】
① タイでのCIQ乗り継ぎとは?国内線で出国審査あり【メリット・デメリット】
② CIQ乗り継ぎするときの、空港での6つの流れ【経験談】
③ まとめ:CIQ乗り継ぎの国内線では、時間に余裕を持って空港に行く必要あり
海外の空港では迷うことも多いので、事前に知っておくと安心できます。
2024年の実体験から、CIQ乗り継ぎの注意点をわかりやすく語っていきます。
① タイでのCIQ乗り継ぎとは?国内線で出国審査あり【メリット・デメリット】
海外旅行では時間が限られているので、飛行機での移動が多くなりますよね。
国内線・国際線の間で乗り継ぎする機会もあるはず。
タイ旅行などでタイ国内線を乗り継いで帰国(出国)するとき、「CIQ乗り継ぎ」になる場合があります。
いったいどんな乗り継ぎなのか、通常の乗り継ぎとの違いや、メリット・デメリットなども見ていきましょう。
C.I.Qとは?
C : Customs(税関)
I : Immigration(出入国管理)
Q : Quarantine(検疫)
C.I.Qとは、「Customs(税関)」「Immigration(出入国管理)」「Quarantine(検疫)」の略語です。
国境を越える出入国において、必要な手続きを示す総称ですね。
つまり国際線の時に行われる手続きで、国内線では行われません。
でも「CIQ乗り継ぎ」になると、ちょっと話が変わります。
CIQ乗り継ぎは、国内線で出国審査あり【通常乗り継ぎとの違い】
【通常】国内線 → 国際線 : 国際線搭乗時に出国審査を受ける(預け荷物の受取あり)
【CIQ】国内線 → 国際線 : 国内線搭乗時に出国審査を受ける(預け荷物の受取なし)
国内線を乗り継いで、国際線を利用するルートを考えてみましょう。
(チェンマイやプーケット → バンコク → 日本やその他の国へ行くルートなど)
「通常の乗り継ぎ」の場合、乗り継ぎ地点で国際線に乗るタイミングで、出国審査を受けます。
預け荷物があれば、経由地でいったん荷物を受け取って、再度荷物の預け直しが必要です。
一方で「CIQ乗り継ぎ」では、最初の "国内線に乗るタイミング" で、出国審査を受けます。
経由地での出国審査は不要となり、預け荷物の受け取りや預け直しも必要ありません。(スルーバゲージ)
※預け荷物なしだとお得に旅できる理由は、「【海外旅行】預け荷物なしでお得に!手荷物リュックだけのメリット」をご覧ください。
CIQ乗り継ぎすると、国内線でも出国扱い
・出国しない国内線の搭乗でも、すでに出国した扱いになる(国際線旅客)
・CIQでの乗り継ぎ地では、空港の制限エリア内からは出れない
・国内線でも出国審査とターミナル移動があるため、空港へ行く時間には余裕が必要
「国内線なのに、出国審査を受けて出国したことになるの??」と不思議に思ったりしますよね。
CIQ乗り継ぎでは、ややこしいですが国内線でも国際線旅客として扱われ、出国したことになります。(具体的な流れは次のパートで説明しますね)
乗り継ぎ地点に着いたら、空港の制限エリア内から外には出られません。
もし乗り継ぎ地で空港の外に出たいなら、CIQ乗り継ぎではなく「通常の乗り継ぎ」にするようチェックイン時に伝えましょう。
CIQ乗り継ぎでは、国内線でも出国審査があり、ターミナル間の移動にも時間がかかります。
国内線の感覚で1時間前とかに空港に着くと間に合わないので、時間には余裕をもって(少なくとも2時間前)早めに空港へ行ってくださいね。
CIQ乗り継ぎのメリット
・乗り継ぎ地での混雑する出国審査と、荷物の受け取り+預け直しが不要(スルーバゲージ、フライスルー)
・乗り継ぎ時間が短くても、乗り遅れる確率が少ない(乗り遅れても振替対応あり)
・乗り継ぎ地でチェックインが不要
CIQ乗り継ぎのメリットは上記のとおりで、とにかく "乗り継ぎがラク" になります。
特に預け荷物がある場合は、いちいち預け直す必要がなく、最終目的地で受け取れます。
乗り継ぎ地で飛行機に乗り遅れる可能性が低くなるのも大きいですね。
たとえ遅延で乗り遅れたとしても、航空会社が無料で振替便を手配してくれます。
CIQ乗り継ぎのデメリット
・最初に乗る国内線で出国審査があるため、通常の国内線よりも早めに空港へ行く必要がある
・CIQ乗り継ぎの流れがややこしいため、海外に不慣れだと迷う可能性がある
・乗り継ぎ地で、空港の制限エリア外に出られない
一方でCIQ乗り継ぎのデメリットとしては、乗り継ぎの流れでややこしい面があります。
最初に乗る国内線は出国審査があるので、国際線と同じように時間がかかります。
加えてターミナル間の移動で歩く距離が長くなったり、"C.I.Q" の看板やスタッフの誘導に注意が必要です。
海外に不慣れだと迷いやすいので、ちょっと不安になるかもしれません。
CIQ乗り継ぎが利用できる条件
・利用する空港が、CIQ乗り継ぎに対応していること
・国内線と国際線が、同じ航空会社であること
・航空券はバラバラ購入ではなく、通しでまとめて買っていること
CIQ乗り継ぎは、すべての国内線→国際線乗り継ぎで適用されるわけではありません。
上記の条件をすべて満たす場合のみ、CIQ乗り継ぎが可能になります。
特に出発地の空港は、少なくとも国際線が飛んでいる国際空港(チェンマイやプーケット、クラビなど)である必要があります。
最初のチェックイン時には、よく確認するようにしてくださいね。
② CIQ乗り継ぎするときの、空港での6つの流れ【経験談】
前のパートで、CIQ乗り継ぎがどういうものかを説明しました。
実際にCIQ乗り継ぎする場合、どんな流れになるのか事前に知っておかないと不安ですよね。
そこで、実際に「チェンマイ → バンコク(ドンムアン空港) → タイを出国」というルートでCIQ乗り継ぎしたときの例で、空港での具体的な流れを紹介していきます。
他の空港でも基本的には同じなので、参考にしてみてください。
【タイのCIQ乗り継ぎの空港での流れ】
❶ 国内線ターミナルで、航空会社のチェックインカウンターに行く
❷ チェックイン後、「CIQシール(ステッカー)」を服に貼る
❸ 国際線ターミナルに行き、国際線旅客としてイミグレの出国審査を受ける
❹ 搭乗口に行き、飛行機(国内線)に乗る
❺ 乗り継ぎ地(バンコク)に到着後、"C.I.Q Passengers" の看板に従って移動する
❻ 保安検査(手荷物チェック)を受けて、搭乗口へ行き飛行機(国際線)に乗る
❶ 国内線ターミナルで、航空会社のチェックインカウンターに行く
空港に着いたら、CIQ乗り継ぎでも最初は「国内線ターミナル」でOKです。
乗る航空会社のチェックインカウンターへ行きましょう。
チェックイン時、乗り継ぎがあり最終目的地を伝えておくと良いですね。
CIQ乗り継ぎの場合、後でも紹介していますが、チェックイン後は国際線ターミナルへ行くよう案内されます。
もし乗り継ぎ地で空港の外に出たい場合は、CIQ乗り継ぎしないようにしましょう。
航空会社のスタッフに伝えれば、通常の乗り継ぎにも対応してくれますので。
❷ チェックイン後、「CIQシール(ステッカー)」を服に貼る
CIQ乗り継ぎの場合、国内線と国際線の2枚の搭乗券に「C.I.Q」のスタンプが押され、"CIQシール(ステッカー)" がもらえます。
胸のあたりの見えやすい位置に、服の上から貼っておきましょう。
誘導スタッフがいるときに、CIQシールを貼った乗客を見つけると迷わないよう案内してくれます。
貼ったシールは乗り継ぎ地(バンコク)でも必要なので、剝がれて失くさないようにしてくださいね。
❸ 国際線ターミナルに行き、国際線旅客としてイミグレの出国審査を受ける
ここが少しややこしいのですが、チェックインが終わったら国内線ターミナルから国際線ターミナルへ移動します。
通常の国際線に乗るときと同じように、イミグレーションで出国審査を受けましょう。
出国審査では、2枚の搭乗券を提示して、服に貼ったCIQシールが審査官から見えるようにしておくと安心です。
出国審査が終わったら、保安検査を抜けて搭乗エリアに入ります。
❹ 搭乗口に行き、飛行機(国内線)に乗る
乗る飛行機のゲートNo.をチェックして、搭乗時刻まで待ちます。
搭乗時間になったら、指定のゲート向かい飛行機に乗りましょう。
なお、乗る飛行機はCIQ乗り継ぎの乗客だけではありません。
国内線だけ利用する乗客も、同じ飛行機に乗ります。
❺ 乗り継ぎ地(バンコク)に到着後、"C.I.Q Passengers" の看板に従って移動する
バンコクに着いて飛行機を降りたら、まずは「Arrivals」の看板に従って進んでいきましょう。
Arrivals の方向にしばらく歩いていくと、"C.I.Q Passengers" の看板が出てきます。
C.I.Q Passengers の看板に従って歩き続けると、Arrivals との分岐点に航空会社のスタッフが立っていることもあります。
看板やスタッフの誘導に従って、移動していきましょう。
❻ 保安検査(手荷物チェック)を受けて、搭乗口へ行き飛行機(国際線)に乗る
移動していくと、CIQ乗り継ぎのチェックを受けるための航空会社のカウンターがあります。
パスポートと航空券を提示して、チェックを受けましょう。
チェック後はCIQ乗り継ぎの乗客だけが通れるルートで、保安検査(手荷物チェック)を受ける場所があります。
出国審査はすでに済ませてあるので、ここでは必要ありません。
保安検査を抜けると、そのまま制限エリアに入れるので、乗る飛行機の搭乗口へ向かいましょう。
搭乗時間になったら国際線の飛行機に乗って、タイを出国する流れになります。
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③ まとめ:CIQ乗り継ぎの国内線では、時間に余裕を持って空港に行く必要あり
本記事では、「タイのCIQ乗り継ぎ時の出国審査と、空港での6つの流れ」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【C.I.Qとは?】
C : Customs(税関)
I : Immigration(出入国管理)
Q : Quarantine(検疫)
【通常乗り継ぎとCIQ乗り継ぎの違い】
【通常】国内線 → 国際線 : 国際線搭乗時に出国審査を受ける(預け荷物の受取あり)
【CIQ】国内線 → 国際線 : 国内線搭乗時に出国審査を受ける(預け荷物の受取なし)
【タイのCIQ乗り継ぎの空港での流れ】
❶ 国内線ターミナルで、航空会社のチェックインカウンターに行く
❷ チェックイン後、「CIQシール(ステッカー)」を服に貼る
❸ 国際線ターミナルに行き、国際線旅客としてイミグレの出国審査を受ける
❹ 搭乗口に行き、飛行機(国内線)に乗る
❺ 乗り継ぎ地(バンコク)に到着後、"C.I.Q Passengers" の看板に従って移動する
❻ 保安検査(手荷物チェック)を受けて、搭乗口へ行き飛行機(国際線)に乗る
タイから国内線→国際線乗り継ぎで帰国する場合、「CIQ乗り継ぎ」になる場合があります。
「チェンマイやプーケット → バンコク → 日本」といったルートですね。
CIQ乗り継ぎでは、最初に国内線に乗るタイミングで出国審査が行われます。
国内線でも出国審査やターミナルの移動に時間がかかったりするので、国際線と同じように、早めに空港へ向かいましょう。
初めてのCIQ乗り継ぎだと、空港での手続きや移動で戸惑うことが多いです。
事前に流れをチェックしておくと、迷わずに済むので安心ですよ。
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