
こんにちは、キベリンブログです。
政府の増税のやり方は巧妙で、気づかれないように増税が行われます。
今回は、「防衛特別所得税の徴収と、ステルス増税の巧妙な仕組み」について紹介します。
【本記事の内容】
① 防衛特別所得税とは?負担増となる巧妙な仕組み【2027年課税】
② 防衛特別所得税は、いくら取られるのか【年収別の具体例】
③ まとめ:課税期間の延長で、防衛特別所得税のステルス増税に要注意
減税は遅々として進みませんが、増税は気づかぬうちにどんどん進められています。
ステルス増税と言われるしくみを、わかりやすく語っていきます。
① 防衛特別所得税とは?負担増となる巧妙な仕組み【2027年課税】

① 防衛特別所得税とは?負担増となる巧妙な仕組み【2027年課税】
"防衛特別所得税" と言われて、初めて耳にする人も多いですよね。
実は、2026年度の税制改正で創設が決まった税金です。
「実質の負担額はこれまでと変わらない」と言いながらも、"巧妙な増税の手口" が盛り込まれています。
2027年から課税されるこの税金がどんなものか、中身を見ていきましょう。
防衛特別所得税とは?【2027年1月から課税】
・新設された税金で、2027年1月から所得税に付加税として徴収開始
・2027年(令和9年)分の所得税額に、1%を上乗せ
・住民税非課税世帯など所得税が0円なら、防衛特別所得税はかからない
防衛特別所得税は、2027年1月から課税される新設の税金です。
防衛力強化の財源にする目的で導入され、所得税に付加税として上乗せされます。
新たにかかる税率は、「所得税額の1%」です。
年収の1%ではないので、その点は注意してくださいね。
住民税非課税世帯などで所得税が0円なら、防衛特別所得税もかからず、非課税となります。
所得税が課税されていれば、防衛特別所得税もかかります。
防衛特別所得税が新設されても、実質の負担額は変わらない?
・復興特別所得税 : 2.1% → 1.1% に引き下げ(2027年1月以降)
・防衛特別所得税 : 1.0% で新設
→ 「付加税の合計は "2.1%" のまま変わらない」という政府の説明は本当?
政府からの説明では、「実質の負担額は変わらない」と言っていたりします。
その理由を紹介するときは、"復興特別所得税" が1%引き下げられるということ。
2026年までは復興特別所得税が「2.1%」かかりますが、2027年以降は「1.1%」になります。
その1%分を防衛特別所得税にするということで、実質の負担額は変わらないと主張するわけです。
ですが、ここには言及されていない巧妙なしくみが隠されています。
"ステルス増税" と言われる、具体的な中身をチェックしていきましょう。
ステルス増税で負担増となる、政府の巧妙なしくみとは
| 税金の項目 | 2026年までの税率・課税期間 | 2027年以降の税率・課税期間 |
| 復興特別所得税 | 2.1% 【2037年まで課税】 |
1.1% 【2047年まで課税】 |
| 防衛特別所得税 | 0% 【課税なし】 |
1.0% 【"当分の間"、課税】 |
負担増となる巧妙な手口は、「課税期間」を延長していることです。
本来、復興特別所得税は "2037年まで" で終了する予定でした。
それが "2047年まで" に変わり、なんと「10年延長」に。
復興特別所得税だけの話だったら良いのですが、そこに防衛特別所得税が加えられたわけです。
そして防衛特別所得税の課税期間をチェックすると、なんと「当分の間」という政府の回答。
具体的な終了時期は明らかにされず、いくらでも延長できるような政府にとって都合の良い状態です。
つまり、「課税期間の10年延長」+「防衛特別所得税の継続徴収」により、実質的に長期的な "増税" です。
単年度ではなく、生涯でみると明らかな負担増のしくみになっているので、政府の増税のやり方には注意しておきましょう。
-
-
【税金】給料から引かれるもの【月収・年収別の手取り一覧表】
お悩み相談住民税やら健康保険料やら、いろいろ引かれすぎ...。 何がどれくらい引かれるのか、収入別での手取りの目安とかも知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 税金 ...
続きを見る
② 防衛特別所得税は、いくら取られるのか【年収別の具体例】

② 防衛特別所得税は、いくら取られるのか【年収別の具体例】
ここまで、新設される防衛特別所得税について説明してきました。
2027年からは、防衛特別所得税がかかることになります。
気になるのは、「具体的にいくら取られるの?」ということですよね。
そこで所得税のしくみを踏まえつつ、いくらかかるのかも紹介しておきますね。
所得税の税率【所得の5% ~ 45%】
・所得の5% ~ 45%が給料から引かれる(額面月給30万円なら約6,000円)
・累進課税のため、所得が高いほど税率も高くなる
・所得 = 収入 - 所得控除(給与所得控除や医療費控除など)
所得税は "累進課税" で、所得が大きいほど税率が高くなっていきます。
税率は「5% ~ 45%」の幅で、7段階に分かれています。
年間所得が「195万円まで」は5%、「195万円 ~ 330万円まで」は10%、「330万円 ~ 695万円まで」は20%の税率で計算されます。
なお、所得とは「収入から所得控除を引いた金額」のことで、収入とは違います。
会社員は一律で "給与所得控除"(経費にあたるもの)が決められていて、収入から差し引けるので、かかる税金がその分だけ安くなります。
他にも "医療費控除" や "扶養控除" など、人によって収入から差し引ける控除は変わってきます。
差し引ける控除の合計から所得額を計算して、税率をかけて所得税が決まります。
防衛特別所得税は、いくら取られるか【年収別の具体例】
・年収300万円 : 約550円 / 年
・年収400万円 : 約900円 / 年
・年収500万円 : 約1,400円 / 年
・年収600万円 : 約2,000円 / 年
※単身者の具体例での計算で、控除額によって金額は変わる
防衛特別所得税でいくら取られるかを年収別で計算すると、目安の金額としては上記のとおりです。
所得控除が少ない単身者の例で計算したため、扶養家族がいるなど控除額が大きい人の場合は、もう少し安くなります。
"年収500万円" であれば、防衛特別所得税は「約1,400円(年額)」ほどです。
月額でみると、約120円ほどですね。
復興特別所得税も、この金額と同じくらい(0.1%多い)付加税として上乗せされます。
あなたの年収と照らしあわせて、参考にしてみてください。
-
-
【2026年改正】扶養控除、年収123万円→136万円の壁に
お悩み相談扶養控除が受けられる年収って、また変わるの?? 2026年から変わる、年収の壁も知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 2026年に入り、今後の年収の壁は ...
続きを見る
③ まとめ:課税期間の延長で、防衛特別所得税のステルス増税に要注意

③ まとめ:課税期間の延長で、防衛特別所得税のステルス増税に要注意
本記事では、「防衛特別所得税の徴収と、ステルス増税の巧妙な仕組み」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
【防衛特別所得税とは?(2027年1月から課税)】
・新設された税金で、2027年1月から所得税に付加税として徴収開始
・2027年(令和9年)分の所得税額に、1%を上乗せ
・住民税非課税世帯など所得税が0円なら、防衛特別所得税はかからない
【ステルス増税で負担増となる、政府の巧妙なしくみとは】
| 税金の項目 | 2026年までの税率・課税期間 | 2027年以降の税率・課税期間 |
| 復興特別所得税 | 2.1% 【2037年まで課税】 |
1.1% 【2047年まで課税】 |
| 防衛特別所得税 | 0% 【課税なし】 |
1.0% 【"当分の間"、課税】 |
【防衛特別所得税は、いくら取られるか(年収別の具体例)】
・年収300万円 : 約550円 / 年
・年収400万円 : 約900円 / 年
・年収500万円 : 約1,400円 / 年
・年収600万円 : 約2,000円 / 年
※単身者の具体例での計算で、控除額によって金額は変わる
国民にはあまり周知されていませんが、2027年から「防衛特別所得税」が徴収されます。
"実質的な負担額は変わらない" と説明されたりしますが、巧妙に仕組まれた増税のしくみが隠されています。
2027年の単年度でみれば、復興特別所得税の1%引き下げ分が回されただけなので、確かに変わりません。
でもしっかり中身をみると、「課税期間の10年延長」+「防衛特別所得税の継続徴収」により、実質的に長期的な "増税" です。
国民には気づかれないように、コソッと "ステルス増税" するのが政府のやり方です。
新たに加わる税金の知識は、押さえておいてくださいね。
-
-
株の確定申告で、社会保険料が上がる理由【損しない判断方法】
お悩み相談株の運用で配当金もらったりしてるけど、確定申告すると社会保険料の負担が増えちゃうのかな? こんにちは、キベリンブログです。 税金・社会保険料は複雑で難しいですが、 ...
続きを見る
-
-
【2026年改正】扶養控除、年収123万円→136万円の壁に
お悩み相談扶養控除が受けられる年収って、また変わるの?? 2026年から変わる、年収の壁も知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 2026年に入り、今後の年収の壁は ...
続きを見る
-
-
【税金】給料から引かれるもの【月収・年収別の手取り一覧表】
お悩み相談住民税やら健康保険料やら、いろいろ引かれすぎ...。 何がどれくらい引かれるのか、収入別での手取りの目安とかも知りたいな。 こんにちは、キベリンブログです。 税金 ...
続きを見る