
物価が上がり続けてるけど、年金は増えないの??
こんにちは、キベリンブログです。
2026年度の年金支給額ですが、政府は引き上げる方針を固めています。
今回は、「2026年度(令和8年度)の年金額改定と、モデルケース別の受給額」について紹介します。
【本記事の内容】
① 2026年度(令和8年度)の年金額は、いくら増えるのか【しくみ解説】
② 2026年度の年金受給額モデルケース【在職老齢年金、大幅引き上げ】
③ まとめ:2026年度の年金は2.0%増額も、物価上昇に追い付かず実質は目減り
現役世代の社会保険料の負担は厳しいですが、物価高で支給年金額も引き上げになっています。
年金額が増えるしくみを、わかりやすく語っていきます。
① 2026年度(令和8年度)の年金額は、いくら増えるのか【しくみ解説】
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① 2026年度(令和8年度)の年金額は、いくら増えるのか【しくみ解説】
日本もデフレからインフレの時代に変わり、近年は物価が上がり続けています。
物価上昇にともない、2026年度に支給される年金も引き上げられます。
実際にどのくらい増えるのか、具体的に見ていきましょう。
2026年度(令和8年度)の年金支給額
| 2025年度 | 2026年度 | |
| 国民年金(満額1人分) | 69,308円 | 約70,700円(+1,400円) |
| 厚生年金(夫婦2人分平均) | 232,784円 | 約237,600円(+4,800円) |
2026年度の年金支給額は、上記の金額に引き上げられる見通しです。
国民年金(老齢基礎年金)は保険料を40年間納めると、満額1人分は「69,308円 → 約70,700円」の見込みに。
厚生年金も含めると、「232,784円 → 約237,600円(夫婦2人分平均)」となります。
"夫婦2人分平均" というのは、男性の平均収入(賞与含む月額換算の平均標準報酬が45.5万円)で40年間厚生年金保険料を払った場合での、年金支給額です。
年金額は前年度(2025年度)から、2.0%引き上げ
2026年度の年金支給額は、前年の2025年度と比べて "2.0%" ほど引き上げられる見通しです。
国民年金は「+1,400円」、厚生年金では「+4,800円」のUPですね。
「年金額は毎年上がるの?」と思うかもしれませんが、必ず上がるわけではありません。
物価の変動に合わせて、年金額も改定されるしくみになっています。
年金額を改定するしくみとは【物価・賃金上昇とマクロ経済スライド】
・年金額の改定 = 物価・賃金の変動率 - マクロ経済スライド
・物価変動率(前年CPIの変動率) : +3.3%
・賃金変動率(直近3年から計算) : +2.2%(※賃金変動率の方が物価変動率より低いため、賃金変動率を基準に採用)
・マクロ経済スライド : 0.2%
→ 2026年度の改定額は、「賃金変動率(2.2%)-マクロ経済スライド(0.2%)= 2.0%」の引き上げ額
年金額の改定は、"物価変動率" と "賃金変動率(名目手取り)" を比べて決まります。
2026年の年金額の改定では、賃金変動率の方が物価変動率よりも低いため、賃金変動率を基準にしています。
ただ、年金額の改定は、賃金変動率をそのまま採用するわけではありません。
物価・賃金の上昇率が大きい場合は、現役世代の負担が重くならないように「マクロ経済スライド」と呼ばれるしくみを使って、スライド調整率を差し引きます。
近年は物価上昇率が大きくなっているため、マクロ経済スライドによる調整が続いています。
2026年のスライド調整率は0.2%なので、年金額の改定は「賃金変動率(2.2%) - マクロ経済スライド(0.2%)= 2.0%」の引き上げになるというしくみです。
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② 2026年度の年金受給額モデルケース【在職老齢年金、大幅引き上げ】

② 2026年度の年金受給額モデルケース【在職老齢年金、大幅引き上げ】
ここまで、2026年度からの年金支給額の改定を紹介してきました。
近年の物価・賃金の上昇を受けて、年金も前年度から「2.0%」ほど引き上げられる見通しです。
国民年金は収入によらず保険料が変わらないので、もらえる年金額も分かりやすくなっています。
一方で、厚生年金は収入が多いほど保険料も多く払うため、年金額も増えていく仕組みです。
厚生年金では人によって大きく変わるので、目安も分かりにくいですよね。
年金額の統計分布からの平均的なモデルケースで、"厚生年金の加入期間と性別での年金受給額の目安" も紹介していきます。
厚生年金の加入期間と性別での年金受給額の目安
| 2025年度 【月額】 |
2026年度 【月額】 |
加入期間・収入 【平均】 |
|
| ❶ 厚生年金が長期 【男性】 |
173,457円 | 約177,000円 (+3,600円) |
期間:39.8年 収入:50.9万円 |
| ❷ 厚生年金が長期 【女性】 |
132,117円 | 約134,900円 (+2,800円) |
期間:33.4年 収入:35.6万円 |
| ❸ 厚生年金が短期 【男性】 |
62,344円 | 約63,600円 (+1,300円) |
期間:7.6年 収入:36.4万円 |
| ❹ 厚生年金が短期 【女性】 |
60,636円 | 約61,800円 (+1,200円) |
期間:6.5年 収入:25.1万円 |
厚生年金の加入期間(長期・短期)と性別(男・女)での4類型のモデルケースで見た場合、2026年度の年金受給額は上表のとおりです。
4類型における "平均" での受給額なので、あくまで目安として参考にしてみてください。
例えば、「❶ 厚生年金が長期【男性】」の場合、厚生年金の加入期間は "39.8年"、収入は "50.9万円" という平均データから年金受給額を算出しています。
在職老齢年金の改定【2026年度】
| 2025年度 | 2026年度 | |
| 支給停止調整額 | 51万円 | 62万円(+11万円) |
"在職老齢年金" とは、年金がもらえる高齢者が働いて一定以上の収入を得ると、年金が減額される(一定額を超えた分は支給停止)しくみです。
「働けて一定の収入があるなら、支える側にまわってもらおう」という考え方に基づき、この制度が作られています。
2025年度は「年金+賃金」が "月収51万円" を超えると、年金が減額される状態でした。
それが2026年度からは大幅に引き上げられ、"月収62万円" へ引き上げに。
2024年から2025年の引き上げ幅は、「50万円 → 51万円」の1万円でした。
前年の1万円と比べれば、"11万円の引き上げ" はかなり大きいことがわかりますよね。
年金の満額支給が、前年度よりも「11万円分増える」ということです。
年金額の改定だけでなく、在職老齢年金にも改定があることも知っておくといいですね。
2026年度、在職老齢年金の大幅引き上げの理由とは【11万円増額】
なぜ2026年度は「51万円 → 62万円」と11万円も引き上げられるかというと、人手不足の深刻化が背景にあります。
支給停止調整額につき当たると "働き損" になることから、高齢者の勤労意欲を阻害してしまうからですね。
年金をもらっているシニアにも働いてもらうことで、人手不足の対策につなげたい狙いがあります。
少子高齢化で年金制度も変わっていくので、今後の改正には注視しておきましょう。
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③ まとめ:2026年度の年金は2.0%増額も、物価上昇に追い付かず実質は目減り

③ まとめ:2026年度の年金は2.0%増額も、物価上昇に追い付かず実質は目減り
本記事では、「2026年度(令和8年度)の年金額改定と、モデルケース別の受給額」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
2026年度(令和8年度)の年金支給額
| 2025年度 | 2026年度 | |
| 国民年金(満額1人分) | 69,308円 | 約70,700円(+1,400円) |
| 厚生年金(夫婦2人分平均) | 232,784円 | 約237,600円(+4,800円) |
【年金額を改定するしくみ(物価・賃金上昇とマクロ経済スライド)】
・年金額の改定 = 物価・賃金の変動率 - マクロ経済スライド
・物価変動率(前年CPIの変動率) : +3.3%
・賃金変動率(直近3年から計算) : +2.2%(※賃金変動率の方が物価変動率より低いため、賃金変動率を基準に採用)
・マクロ経済スライド : 0.2%
→ 2026年度の改定額は、「賃金変動率(2.2%)-マクロ経済スライド(0.2%)= 2.0%」の引き上げ額
【厚生年金の加入期間と性別での年金受給額の目安】
| 2025年度 【月額】 |
2026年度 【月額】 |
加入期間・収入 【平均】 |
|
| ❶ 厚生年金が長期 【男性】 |
173,457円 | 約177,000円 (+3,600円) |
期間:39.8年 収入:50.9万円 |
| ❷ 厚生年金が長期 【女性】 |
132,117円 | 約134,900円 (+2,800円) |
期間:33.4年 収入:35.6万円 |
| ❸ 厚生年金が短期 【男性】 |
62,344円 | 約63,600円 (+1,300円) |
期間:7.6年 収入:36.4万円 |
| ❹ 厚生年金が短期 【女性】 |
60,636円 | 約61,800円 (+1,200円) |
期間:6.5年 収入:25.1万円 |
2026年度(令和8年度)の年金支給額は、前年度から "2.0%" の引き上げとなる見通しです。
ただし物価上昇率は「+3.3%」なので、"実質的には目減り" しています。
年金支給額は物価・賃金上昇に合わせて、改定が行われるしくみになっています。
ですが現役世代への負担が大きいため、マクロ経済スライドというしくみで物価・賃金上昇よりも年金額の引き上げは低く抑えられます。
超高齢化社会を迎え、年金制度は変わっていきます。
今後の情報に注意して、将来もらえる年金額もチェックしてみてください。
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